2こころの発達

 今日は「こころの発達」について投稿します。

 人間は発達していく上で、必ず順序というものがあります。首がすわっていない赤ちゃんがどんなに訓練をしても、寝返りを打つことはできません。また、寝返りが打てない赤ちゃんがおすわりやハイハイすることも当然不可能です。このように、準備ができていなければ、次の段階の課題は達成されないということです。
 これは、手抜きだらけの欠陥住宅のようなものです。無理に柱を立てて、急いで壁を塗って、屋根を葺くと、どうなるでしょう。ちょっとした雨や風で家が傾き、その家に住むことができなくなります。人格に置き換えると、こういったことが17才頃に起こるそうです。そのため、目には見えませんが、人格を形成する、心の発達課題をクリアしていくことが重要なのです。

 人間は生きていると、自分の欲望に衝突が必ず生じます。精神分析用語でいう、「葛藤」を乗り越えていかなければなりません。アメリカの発達心理学者、エリクソンは、その葛藤を乗り越えるためのテーマを "Subject of crisis" と呼び、日本では "発達課題” と訳されました。エリクソンは、各時代の発達課題が獲得できた時と出来なかった時のライフサイクルモデルというものを作りました。それは、エリクソンの発達段階と言って、人生を8つに分けています。その発達段階について、次回は投稿する予定です。

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