【DV彼氏】壁を殴って穴を開けた男の話。

これは学生時代の話。
私は大学に通うため一人暮らしをしていて、その当時付き合っていた彼は高卒フリーター。

ほぼ毎日のように彼が私のアパートに泊まりに来るという生活をしていた。

そんな中、もうすぐ私の誕生日…というある日。
彼が私に言った。

「元彼に電話して、誕生日プレゼント貰えば？」

今思えばなんてバカげた話だし、言う通りに電話した私もバカだったけど
フリーターの彼はあまりお金がなかったのもあって
プレゼントもあまり期待出来なかったし、それなら別の人に貰ってもいっか…なんて思ってしまったのか、なぜか彼の言う通りに元彼に電話をして楽しそうに話し始めてしまったのである。彼の目の前で。

しばらく話していると彼は私の部屋を出て行った。
それから30分くらいだろうか
私は元彼と電話で話し続け(これがまた、長電話の好きな男だったのだ）
そうこうするうちに彼が部屋に戻って来たのだが彼の顔を見て私は一瞬で悟った。

ひどく怒っている…

すぐに電話を切り彼に謝ろうとした瞬間
今まで感じた事の無い痛みに襲われた。
一瞬何が起きたのか分からなかった。

床に座っていた私の腹部を彼が立ったまま踏みつけのだ。

つづく…