なんでもネットで調べられる時代。セルフケアの発信について
「首が痛いんです…」にも考えられる原因はいくつもあって
それぞれ対処法が違います。
直接お会いすれば10分でわかる情報を、文字のやりとりだけで得るには
時間と労力がかかるうえに、全てを知ることができません。
相手の状態がよくわからないのに、アドバイスはできません。
だから
セルフケアの発信はいたしません
少しやってみましたが、性に合わないと感じました。
なんだか苦しい。伝えたいことを伝えようとすると
この場合は。。。もしこうなら。。。と万人に誤解なく伝えたくなる。
つまり
不調を抱えた方へ、無責任なアドバイスはしたくない。
来院された方には、ストレッチ指導(有料)を行っています。
どうしたらいいですか?の流れでお教えしてしまうので、
お金をいただいたことはありませんが…
まず、その人が今どの状態にあるかによって、必要なセルフケアの質が変わります。
特に悪いところもなく
身体を動かすのが好き、肩凝りや腰痛予防のためにストレッチをしたいなどの目的で動画を見るのと
すでに姿勢の歪みや、身体の使い方の偏りがあって
痛みやしびれ、
鈍痛や重だるさに悩んでいる方とでは
できる運動、してもいい運動が違います。
また、同じストレッチでも、伸びる感覚の有無や強弱が人によって違います。
ここが伸びていますか?
もう少しこの角度を…これでどうですか?
痛くてできない、覚えられない、なら
先にこっちの方法で…など、その人に合わせた
正しいやり方をお教えしています。
YouTubeやInstagramなどを見ながらやっているけれど
これであっているのか?
効果がよくわからない、などのご相談も多いです。
特に、定番とされるプランクやスクワットは
正しくできている方はほとんどいません。
情報を正しく活用する
最近の情報発信者は、きちんと
「誰に向けての情報なのか」を設定しています。
初級者向け、上級者向けという大きなテーマだけでなく
身体の硬い30代向けとか
反り腰を治したい人向けとか
股関節をほぐしたいとか
猫背を治したいとか
「とにかく動いた」という達成感が得られればいいのか
きちんと「ここ」に効かせたいのか
一人一人目的が違うでしょうから、それに合わせた情報を選ぶことが重要です。せっかく発信してくださるのに、使い方を間違えてしまうのは申し訳ないのです。(文句を言う人もたまに見かけますが)
テーマが自分に合っているか、そして
自分に何が必要かを自覚できているか。
自分の身体のこと、知っていますか?
猫背の原因は腰ですね、と言われて驚いたことはありませんか?
お会いしている方には、ここに重点を置いてケアするといいですよ、と
情報の探し方もアドバイスができます。
反り腰の人が反り腰のまま、O脚の人がО脚のまま筋トレをして、痛めてしまってはもったいないです。
身体って、単純で奥深くて、簡単で複雑なのです。
オンラインカウンセリングについて
診察や診療、診断などに関しては法律があり、そのあたりがよくわからずにいました。実際、新型感染症をきっかけに、オンライン診療に本腰を入れて対応し始めたようです。
カウンセリング等は資格がなくてもできてしまうので…
資格がなくても起業できる。
利用する側は、資格の有無や種類はどうでもいいから、悩みを解決してくれる人に出会えればいい
…マッサージと同じようなことが起きています。
あん摩マッサージ指圧師が、来院された方に行っている問診等を
「オンラインでしてもいいのか」という点がずっと不明でした。
やっと見つけたこちらのサイトをお借りします。
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/000473052.pdf
↑ 厚労省の資料です
遠隔医療相談は医師以外にもできるようですが、
医師が行うものと
医師以外が行うものでは
「できること」が違います。
が、まだまだ検討中の議題のようです。
一昔前は医師に対して
「患者の方なんか見ないで、パソコンの画面に話しかけてる」などの不満が多かったように感じますが…
そうなんです、見ないとわからないんですよ。診ないとね。
オンラインは便利。でも、やっぱり
できることとできないことがある。
できるよう努力する、でも、対面と画面越しではやはり違う。
ということを、利用者側も理解しておかないといけないですね。
当院でも、ご相談が増えているので
責任をもっておこなえる環境が整えられたら、始めてもいいかなとは思います。
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