インド旅 他人と過ごす苛立ちともやもやと
旅をしていると、ちょっとしたことで腹を立てたり、哀しくなったりすることもある。
環境が変わって、より心が波立ちやすいのかなぁとも思うけれど、文化や生活習慣の違いみたいなことによるギャップによるところも大きいのかなぁと思ったりする。
いま、南インドのカルンガパッリというところにあるアンマアシュラムにいる。(※トップのお写真がアンマ。時間は書いてた当時です。)
ここへは、全世界からさまざまなバックグラウンドの人たちがアンマを慕ってやってくる。
日本人もちらほらと見かけるんだけれど、外国人で圧倒的に多いのはヨーロッパ系の人々。
ヨーロピアン向けの食堂があったり、快適に過ごせる環境があることも大きい理由なのかもしれない。
そんなせいもあってか、当初同室だったのはドイツ人のハンナ。滞在中、アーユルヴェーダについても学んでいたとかで、ニームの葉のパウダーを摂ると暑いのに慣れてないときに身体が楽だよ~とか教えてくれたり、いろいろと親切だったし、お互いがお互いの生活の仕方を暗黙の了解的に理解し合えており、とても楽だった。
ハンナが帰る日にやってきたのが、フランス人のマハリーズ。
彼女は、悪気はないのかもしれないけれど、すべてが自分ルール。(そもそもは個室希望だったらしいし、自覚もあるのかも?)
室内では靴を脱いでるよって話してもときどき履いてるし、いつの間にか勝手にひとの物を自分都合で動かしたりしてしまう。
別にいいっちゃいいのだけれど、一から十まですべてそんな感じやから、すこし疲れてきている。しかも、いびきも大きいときた。
けれど、優しいところもあって、部屋の掃除用具を買ってきた掃除してくれたり、いろいろアシュラムのことを説明してくれるのだけれど、体調悪いって伝えているのにめちゃくちゃ長話してきたりもする。後からやってきたポーランド人のアンナに一から十までいろいろ自分ルールを説明しまくっていて、ふぅ~ってなる。(わたしに言ってこないだけ、ましか、笑)
ハンナのときは、普通のように思っていたけど、たぶん、わたしは暗黙知のようなものを心地よく思っていて、いちいち口で言わないといけないとかそういうのを嫌うきらいがあるのかもなぁ~とか思ったりする。
あと、彼女のことを自分に照らして思ったことがふたつ。
◎ひとつめ
マハリーズはアンマに悩みを文章で書いて、それを翻訳して伝えてみたらすごくよかったそうで、あなたも書きなさいよ!と言ってきたけれど、わたしには人にお願いしなければならない程、大きな悩みは思いつかなかったから、わたしは書くことが無いからいいやと答えた。
→そもそも、誰かに問題を解決してもらおうという気がなくなった気がした。
すべての問題は自分にあると捉えているから、自分が解決すべきことなのだ。
(だとすれば‥マハリーズから学ぶべきことがあるのだろうことや、自分がどう感じて対応すればいいのかなぁと考えてみたりも。)
◎ふたつめ
マハリーズが部屋にやたらと洗濯物を干していて、外の方がすぐ乾くのと景観的にすこし嫌だったのもあり、外でも干せるよ~って伝えてみたら、盗まれるから外で干すのは嫌なの。彼女(マハリーズの友達)がサンダルを盗まれたって言ってたから‥と話していたのを聞いて、ちょっとびっくりしてしまう。
そうか、こんなところに来て、そんなにアンマを信仰しててまで人を疑うのか~と思ってしまった。
けれど、自分にもそんな気持ちがうっすらと無い訳でもなく。(いい服を干しておくのはすこし不安にはなった。)
心から誰かを信じることがまだ難しいな。
でも、海外だから警戒心強くなってしまうのも仕方ないことなのかな~と思ったりした。
でも、さいきんは顔を見て、ヤバいひとかどうかはだいぶわかるようになってきていると思う!
何人でもええ人はええ顔しとる!!
(何度も言ってるけど、これほんと。アンマアシュラムでラシカほど美しいなぁという人には出逢ってません。ラシカ、また逢いたい!
ナムリタは、相変わらず優しくて、マイソールまでの鉄道切符の手配をすごく助けてくれました。神!)
ちなみに、それでも帰り際に会いたくなったのは、マハリーズだった。
なんだかんだ、良くしてやろうという温かな思いも感じてたからなのかもしれない。
私が反抗期の娘みたくなっているだけで、ちっとも悪い人ではないのだ。
でも、アシュラムは広い。
会えるかな?と思っていたら、帰るすこし前に通りですれ違うことができた!
マハリーズはフレンチらしく、頬にキスして安全に旅するのよ〜と言ってくれた。
なんか嬉しかった。
やっぱり反抗期の娘みたくなってただけだなぁ!笑