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「思えば天空闘技場でもそうだったな」の意味 【HUNTER×HUNTER 考察】

『思えば天空闘技場でもそうだったな…』
クロロのこの台詞、自分も引っかかっていたのですが…

(週刊少年ジャンプ 2024年50号 357p)

読者の方からもコメントが寄せられました

ROM 2024 11/15 00:06
いつも楽しみに見てます。
団長の人探しの件ですがNo.406中で
「これだけの大人数でも見つからないか」
「思えば天空闘技場でもそうだったな」

ってセリフがあるんですがこれって天空闘技場のときからレア能力者探してたってことなんですかね?もし考察されてたら教えていただけると幸いです。

個人的な解釈としては 「いつも探していた」 ですね

『せっかく能力者が沢山いる所に来たのだから、いち盗賊としてレアモノを探してみたが
実際やってみるとなかなか見つからないものだな…』

…という体験を語っているシーンではないかと


・「スキルハンターの進化条件はお宝を盗み出すこと」という新設定に合わせるため
“ヒソカに関係なく”以前からカキンのお宝は狙っていて、それに役立つ能力を闘技場で物色していた…というエピソードを付け加えた
(シャルとコルトピを殺されてからは、ヒソカに復讐するための口実に使っていた)

今後の展開を見据えて「その能力は天空闘技場でも探せたんじゃねーの?」という読者のツッコミに予防線を張っている

の2点かと


なので

『ヒソカ対策のために天空闘技場でレアモノを探していた』という意味ではない気がします

なぜかというと

「思えば(そういえば)」

の部分が引っかかるからです

① シャルとコルトピを殺された後にレア能力を探していた?


とするならば
「思えば(そういえば)天空闘技場でも見つからなかったなぁ…」ではなく

「闘技場でも船内(ここ)でも見つからないのか…くそっ…」

…という、現在進行系で繋がる言い方になると思うのです

憎きヒソカを殺すために血眼になってレアモノを探してるのに
「思えば(そういえば)」なんてワードは出てこないのではないか?
今まさに探してる最中なのにそれを“思い出す”必要はないでしょうと

② ヒソカと戦うために天空闘技場で下見をしていた?

だとするならクロロは妥協してシャル&コルトピの能力を借りたことになります

「闘技場でカード揃えようとしたけど無理だったわ、いつも使ってるデッキで間に合わせるか」

「確実に勝てる条件が揃うまで待つ…!」という対戦前のクロロの台詞と矛盾します

(HUNTER×HUNTER カラー版 34巻)


③ ヒソカに関係なく、レアな能力やお宝は常に狙っていた?

これが一番筋が通るかなーと
最新話において「スキルハンターの進化条件はお宝を盗み出すこと」が追加されましたから
ヒソカに関係なく、カキンのお宝は元から盗むつもりで、それに役立つスキルを探すために
ヒソカと戦う前か直後に、天空闘技場でレアモノを物色していた…と考えれば辻褄が合うのではないでしょうか

その後にシャルとコルトピが殺されたので裏の目的が「ヒソカ対策」に変わっただけで
表向きの「お宝を盗むため」「進化条件を満たすため」の目的はそのままであると

この時点では「SSR引けなかったけどまぁいいや、乗船しよ」ってノリ
(HUNTER×HUNTER カラー版 34巻)

【11/15更新】

ROM
天空闘技場の時点でカキンのお宝を狙ってたかはちょっと微妙ですが、少なくとも
「天空闘技場」で探してた能力者と「船内」で探してる「ヒソカを確実に仕留めるために必要なレアで強力な能力」はおそらく”別”なんでしょうね。

※前回記事でコメントした時点では「天空闘技場」と「船内」で探している能力が”同じ”と思い込んでいてそうすると「天空闘技場」でも”BW号限定のスキルを持つ者”を探してるって点と噛み合わなくなるかなと思いましたがそもそも別能力を探してたってことなら筋は通りそうですね。

クロロはその時点でヒソカを56したと思っているはずで「ヒソカを確実に仕留めるために必要なレアで強力な能力」をその時点で探しているはずがないってわけで「船内」で探してるレア能力者とは別ものと考えてます。

自分も同意見です ただクロロが闘技場船内で探している念能力は
「間接的な意味では同じ」だったという仮説もあります

・クロロは当時「天空闘技場でのみ使用できる能力」を探していた

・それが居なかったから、元から無いモノは探しても無駄だと切り上げた

・そのことを「BW号でのみ使用できる能力」を探してる途中で思い出したから

・「思えば天空闘技場でも見つからなかったな…」と発言した


こう考えてみても一応、いろんな辻褄が合ってきます

・ROMさんの言うとおり“別”の能力だが、方向性は同じ能力である
・どちらもヒソカを確実に追い詰めやすい強スキルである(場所限定の制約)
・かつ「忌まわし電話」で条件を緩めても探しやすいスキルである
・クロロのコレクションに入って無かったことの説明がつく
・元から無い能力は探しようが無いから、クロロは「妥協」したわけではない

…という風に
天空闘技場は天空闘技場だけで稼いで生きていける場所ですから
「天空闘技場のみで使用できる」制約をかけてパワーアップしてる能力者もいるのではないか?
…とクロロは考えたんだと思います、でもそんな酔狂な奴は流石に居なかったと

ブラックホエール号でも同じ考え方でスキルを探してたから
「そういや闘技場でも同じ探し方してたな…」と発言した

…という仮説も成り立つと思います


ただ、クロロとヒソカが想定外だったのは、2人は超がつく天才ですから
「俺達(100点)とまではいかずとも85点くらいゴロゴロいるだろ」と思ってたら
想像以上に居なかったことではないかなと思います

お前(2点)よくここまで来れたな
(HUNTER×HUNTER カラー版 30巻)

ヒソカへの復讐に関わる台詞にしては

「そういえば天空闘技場でも見つからなかったよなー(しみじみ…)」
…というセリフは少し軽い気がする…

そこの違和感からこういう仮説になりました
ROMさんコメントありがとうございました

また気づいた事があれば追記しようと思います

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