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なぜボークセンはYESを選んだのか?【HUNTER×HUNTER 考察】
最新号ネタバレ注意です(週刊少年ジャンプ2025年1号より画像抜粋)
結論から…
・戒厳令によりゲームに関係なく殺し合う運命になったから
・直接人を殺さなくても仲間になれる条件を聞いて
ボークセンはモレナから“迷い”を感じ取った
・同時に、レベル上げ(人殺し)ではなく監視用の菌だけ貰い
普通に修行する道もあると分かった
・最後の質問で、モレナが人殺しに葛藤していることが分かり
上2つが事実であることが確定したから
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「私が無事にここから出られたら」
(Xではなく協力者になってここから出た場合でも)
「あなたは全てを無かったことにするか?」
(私達が裏切ったことをツェリにはバラさないか?)
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「YES」
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この時、ボークセンはYESを出す決意をした
しかしYES=仲間ではない
まだ条件【C】を満たしてないから
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つまり「仲間」ではなく「密告者(協力者)」として立ち回れる猶予がある
…という説です
まず、特殊戒厳令により『危険分子の即時射殺』がボークセン達に義務付けられました
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これにより、もはやモレナや交渉ゲームに関係なく
お上に命じられて殺し合いに参加する羽目になったわけです
ならばいっそ密告者となって、情報提供する代わりに
「モレナ達と戦うフリ」をしていたほうが非日常を回避できるでしょう
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(てかキミ顔違くない?)
そして仲間にするための達成条件なんですが…
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(週刊少年ジャンプ 2025年1号 295p)
この条件【C】…どこかヌルい気がしませんか?
モレナの人格、エイ=イ組のノリからして
「まず人を殺してみろ」とかにしないでしょうか?
ボークセンにナイフでも渡して捕まえた一般人を処刑させればいい
「人を殺すこと」で繋がるコミュニティの儀式としてそっちの方が整合性があります
仲間になったらどうせ殺しまくるわけですから
そう設定しないモレナに微妙な“迷い”を感じ取ったのではないか?
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しかしまだまだ確信は持てません、モレナの細工(ウソ)を常に疑ってます
なので最初の目標通り「Xカードを目指しながら」
「どうしても聞いておきたい事」つまりモレナの本心を探りにいきます
条件【B】 私とキスして能力を感染すること
この条件【B】もおかしくて、【B】だけで感染させることができます
仲間にならなくても菌を感染すことは可能だということです
実は過去の記事で、
【モレナの目的に同意するかどうかで菌の強さが変わる?】
【同意しない場合は監視用の菌しか移せない?】と予想していました
ヨコタ二制約説に切り替えて却下したのですが…こっちが当たってた?(笑
これにより「密告者(協力者)」という枠、つまり
非殺傷ルートもありそうだと気づいたのではないか?
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【12/2更新】
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あくまで人殺しはレベルアップに「大変お得」というだけで
絶対条件ではありません、普通にじっくり育てていく道もあるということ
それでもまだまだ信用できません、色んな探りを入れていくボークセン
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そして最後の質問
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あなたは人殺しをやめる「気」は無い?
…いいえ
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何があっても人殺しをやめる「気」持ちは変わらない?
…いいえ
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なら人を殺さずに済む方法を一緒に見つければ…
いいえ、もう決めたこと(誓約)だから…ごめんね
これにより、
モレナはただ人を殺したいのではなく、カキンを滅亡させるために
誰でもウェルカムで組織拡大を図っていただけだと分かったのです
殺人狂ではない合理的な判断、ゆえに人を殺さない「枠」も用意してるはずだと
それが「仲間」ではなく「密告者(協力者)」という立場なのではないか
【12/5更新】
「モレナは人殺しに迷っているわけではない、覚悟を持っているからこんな真似ができるんだ」という意見がありました、なるほどと思いました
その場合モレナは「私個人はカキンを滅亡させたいだけ」なんて言わずに
「人殺しが私の目的です」と答えると思います、無差別殺戮になんの葛藤も無いのであれば
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わざわざ分けたのはコイツ↓みたいな殺人鬼とは違うんだ、という気持ちがあるからだと思います
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そして「迷うこと」と「覚悟する」ことは両立します
その相反する感情を制御しながら戦っているのがクロロです
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リーダーとして迷い(私情)を100%捨てきれてない
クロロ達は、目的(復讐)のために“嫌々”人殺しを決意しました
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同時に、殺し合いを楽しんでもいます
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矛盾したまま両立するのです、モレナもそうなのでしょう
だからノブナガは「俺達と似ている」と言ったのだと思います
もし、クロロのバンダナが感情制御装置なのだとしたら
モレナのイバラの冠がそれに当たるのかもしれません
1つの考察のきっかけになりました、ご意見ありがとうございました
【12/4更新】
「あなたは目的を変える気は無い?」
「あなたは目的を変える気は全く無い?」
「何が起ころうとも目的を変える気は無い?」
ボークセンはなぜ3回も同じような質問をしたのでしょうか?
「聞き方を変えることで何かを探っているのか…?」とか考えてましたが
答えはシンプル
「あなたは人殺しを止めたくないの?」と何回も問い詰めることで
モレナがだんだん悲しい表情になっていくのを観察してたのです
本音を知るために
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そこをあえて空白にするのが冨樫流でニクい演出だと思いました
そしてこれが「考察者ボケ」ってやつだと思いました(なにそれ)
素直に読んでれば分かることを、何でもかんでもトリックを疑うことで見失ってしまうこと
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気をつけないといけないなと思いました笑
【気になった細かいポイント】
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なぜカードを毎回、新しいのと交換するのか?
これはゲーマーとして【ガン牌】を防ぐためかと思われます
(ガン牌…麻雀牌に小さな傷をつけてマーキングすること)
1回使用すれば意図せずモレナだけが知ってる傷がカードについてしまい
その時点でゲストが不公平になりますからね
真面目に交渉(ゲーム)をするという、制約と誓約ともマッチします
逆にボークセンがガン牌(イカサマ)している疑惑も浮上してますね
(だから証拠隠滅にカードをクシャクシャにした)
なぜ組員の能力を知らない?
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なんで?何かの制約か?と思ったら
そういえばカシューとかいう奴が単独でウロチョロしてたの忘れてました(笑
モレナに築一報告してるようには見えないですしね
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なぜボークセンが初めてだと分かったのか
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(週刊少年ジャンプ 2025年1号 297p)
これは感づいてる読者も多いと思いますが
特質系としてボークセンの情報(思い出)を読み取ったのでしょうね
髪の毛を食って相手を調べるビノールトと同じですね
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単なる盗聴や盗撮ではなく
脳内にまで菌が回って、記憶ごと思考を読み取っていると考えるのが自然だと思います
キスする長さによって得られる情報量が違うんでしょう
だから満足するまで続けたかったと…
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…ですよね?
経験豊富(意味深)だから、ただ純粋にしたかったからの可能性もあります笑
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(週刊少年ジャンプ 2025年1号 299p)
二次創作を待つまえから濃厚なボーモレ成分が公式から放出され
2人もどんどん可愛くなるしで、やはり仲間ルートに裏は無さそうですねー
殺人現場を目の当たりにし続けて、気が狂いそうになってるボークセンを
モレナが隣で勇気づける…みたいな展開になるんでしょうか?
ジャンプとは思えない百合専門誌レベルの(いや知らんけど笑)
湿度の高い物語が見れそうで楽しみですね…(ズズズ…