ガンの痛みへの医療用麻薬使用が怖くて不安がある
がんの治療を続ける中で、多くの方が身体的な痛みや精神的な負担を感じるようになります。その痛みは日常生活に影響を与え、思考力を奪い、何もしたくない・・・というような状態になることもあり、とても辛い時間ですよね。
治療をしている一方で痛みが強くなってくると、医師から医療用麻薬の使用を提案されることはよくある話です。しかし、「麻薬」という言葉に対する不安や恐怖心は、自然な反応だったりもします。
なぜなら「麻薬=危険、怖いもの」「依存性がある」というイメージを持っている日本人が多くいるからなんです。
しかし、医療用麻薬は使用される量やタイミングは、医師の指示のもと、あなたの状態に合わせて慎重に適切に使用していきます。結果、痛みを和らげながら、日常生活をできる限り快適に過ごせるようになっていくのです。
医療用麻薬のイメージを言葉にして、伝えていく
15年以上に及ぶ病棟や在宅での看護経験の中で、痛みがあって日常生活がままならなくなってきたとしても、使用開始のタイミングをもう少し考えたいという方や、「薬漬けになるのはごめんだ!」という患者さんもおられました。
だからもし、少しでも怖いな、心配だな、自分は末期になってしまいもうダメなのか・・・という想いがある場合、ご自身の中にある医療用麻薬へのイメージを言葉にしてみるのはどうでしょうか。
言葉にするのは勇気がいりますし、目にしたくないかもしれません。
しかし、言葉にすることでご自分の中にある怖さ・心配・不安が明確になり、それに対するアプローチもできるのです^^
何より不安を感じることは、決しておかしなことではありません。
医療用麻薬に対する心配や疑問を抱えたままでは、心のストレスが軽減されませんよね。こうした不安は、遠慮せずに医師や看護師とゆっくり相談することが大切です。
医療用麻薬に関する知識を深め、実際にどのように使われ、どのようにして痛みが管理されるのかを理解することで、不安を少しずつ解消していくことに繋がっていきますよ。
痛みを和らげた先にある日常生活
医療用麻薬を使用して痛みが和らぐと、心身に余裕が生まれてきます。
痛みが軽減されることで、例えば、ご家族と過ごす時間をより質の高いものにしていけます。もしお子さんがいるのなら、一緒に遊んだり、ハグをしたり、日常の中で当たり前だった喜びがもう一度やってくるのです。
また痛みが和らぐことで、イライラしたりすることが減り、食べたり寝たりという、いわゆる日常が無理なくスムーズにできるようになるのです。
そうなると、精神的な余裕も生まれますよね。
心が穏やかになると、どうなれそうですか?
こちらも併せて考えてみるのはどうでしょうか。
痛みから解放された日常を
最終的に大切なことは、あなたが安心して医療用麻薬を使用し、痛みの少ない日常を過ごせるようになることです。
そのために、医師や看護師、ご家族とも話し合い、自分に合った治療法を見つけていくことが大切になります。医療者と話す時に、どう伝えていいのかわからない・・・という場合は、書き出したメモを持っていくだけでも大丈夫です。安心してお話くださいね。
無料相談では、医師や看護師、ご家族には言いにくいこともお話して頂いて大丈夫です。その内容をこちらから医師や看護師、ご家族に伝えるということは致しませんので、ご安心ください。
あなたの心の痛みが少しでも和らいでいけば幸いです。
*こちらでは、診断や治療方針・使用薬剤の決定などは致しません。
患者さんとご家族が心穏やかになる かかりつけカウンセラー
岡田聡子