言われたこともちゃんとできない自分は、消えた方がいい
「言われたことすらちゃんとできない・・・そんな自分が情けなくて申し訳なくて、正直、消えてしまいたいな・・・とも思う」
こんな風に思うほど、自分を追い詰めてしまうのは本当に苦しいですよね。
しかも1回2回ではなく、小さな頃からこのように思うことがあったという方もいらっしゃいます。そしてこの様な考えをお持ちの方が親などから言われている言葉というのは、
「どうしてちゃんとできないんだ。○○の方はすぐにできるのに!どんくさいや奴だ」
「言われたこともできないのか。だからお前はダメなんだ」
「これくらいのことできなくてどうする?何度教えればいいんだ!お前はバカだ」
というような、
能力ではなく人格を否定するような言葉をかけられていることがあります。
たとえ言葉はなくても、物をバンッと投げられたり。「はぁ~・・・!!」と思いっきりため息をつかれたり。長いこと無視をされたり・・・。というような、言葉以外の対応をされていることさえあります(もちろんミックスの方も)。
人格まで否定されたり、できない部分ばかりを指摘されていくと、脳(心)の防御反応が働くので次第に思考も行動も停止していき、痛みを感じないようにしていくんです。
そうなると当たり前ですが、相手が良しとする結果は生まれません。
それならば、と、あれこれ考えず相手の言うようにとりあえず動いてみようとなるわけです。
しかし残念ですが、相手の言うようにやっても「よくやった!」と言われることはほとんどないのではないかと・・・。
なぜなら、相手は言った言葉さえ忘れていたり。。時には違う部分を指摘してくる。
つまり、「あなたには何を言ってもいい・やってもいい」という心理的関係性を作ってしまっているからです。
では、どうすればいいのかというと・・・。
1つは、可能な限り物理的な距離をとること。離れる時間を持つことです。
もう1つは、あなたの心の根っこをゆるめること。
自分の心を守るためにギューーーっと力が入っているので、それをゆっくりゆるめながら、これまでの心理的関係性や、ご自身の思考のパターンに気が付いていく。時には癒しを得ながら、ゆっくり自分の欲求や希望を考えて行動していく練習をしていくのです。
この時大切なのは、否定的な言葉ではなく自分にとって具体的で肯定的な言葉にしていくこと。
【ちゃんと】は、100%、完璧に、正確に、間違いなく。
というような、かなり強制力の強い言葉です。
この強制力のある言葉に縛られている心からは、「○○しない」「○○にならない」というような否定的な言葉が出やすいのです。
だから、【ちゃんと】はどんな状態なのか?を具体的に考える。
それを叶えるための【肯定的な言葉】にしてみると、少しずつ変化が生まれてきますよ^^
言われたことができなくても、あなたが消えてしまう必要はありませんし、自分の存在を否定する必要もありません。
ただ、それほど自分を追い詰めているのなら、心の専門家に相談にいらしてください。
批判も否定も評価を気にせず、あなたが話しをできる環境です。全て整った言葉で話す必要はありません。心に浮かんできたままをまずは言葉にしてみましょう。
人に頼ることはダメでも弱さでもありませんから、安心してくださいね。
あなたの心の根っこがゆるみ、
あなたという存在をあなた自身が肯定していく日常へ^^
心の根っこをゆるめるカウンセラー
岡田聡子