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スポーツは人生に必要ですか

「スポーツは人生に必要ですか」 読了
走る哲学者 為末大 さん 
慶應義塾高校野球部監督 森林貴彦 さん 
の対談です。

為末さんのSNSをだいぶ前(10年前位くらい?)からフォローしていて、この本の紹介があり12月上旬に予約購入して、クリスマス頃届いてたんですが、元旦から読み始め、神社の2時間の待ち時間も利用しながら本日読了。
組織をマネジメントする管理職としても、息子を社会に送り出す母親としても、これから数年で定年を迎える個人としてもとても参考になる本でした。

強くなるために勝利の再現性を高めること、さらには主体的を育むこと、
組織や、監督のためではなく、自分で考え、工夫して、苦しみながらも
そのプロセスを楽しみ日々生きていくこと。ですね。

ー「こうやったらできるかもしれない」と考えて実践し、それができた瞬間、「わかった感」が生まれる瞬間がいちばん楽しい
ー練習を楽しめる選手とそうでない選手の分かれ目は、まさに自分で追求をしているかどうか
ー一生懸命やってもうまくいかない時がある。そんな時ほど人間性がでる
ー異なる価値観を知って揺さぶられることで、自分の考えが固まったり、次にやることが見えてきたりする。
ー自分の人生の主人公になるということ。それは必ずしも試合だけで得られる感覚ではない。スポーツをやることで、自分の中の色々な感情を経験することができるはず。
ー「コーチの必要性」
1.即時フィードバックが得られること
2.適切な難易度
3.目標が明快
ー逆にそれらを阻害するコーチングの方法もある。フィードバックは何が起きているのかを相手に伝えることだが
具体的に言わずにいきなり怒ると、選手は自分が上手くなることではなく、コーチが望んでいるのかを第一に
考える様になってしまう
ー配球の3つの要素。ピッチャーを中心に考えること。バッターを中心に考えること。状況について考えること。
ービジネスのシーンであれば、面談は皆の前ではやらず、1on1をやると言われますよね。その重要性もわかるなと思いつつ僕はスポーツ出身なので、効率性を考えたら、皆の前でケーススタディにしたほうがいいなと思う。
ただ、それをやる上では、チームの信頼感が相当高まっていないとだめ
ー議論をしながらフィードバックをするのと、人格を否定するのは全く別。
ーある程度の基礎的なスキルを獲得して、もっとレベルが上がった時には、はっきりとした答えは無くなってくる。
特に社会に出て直面する課題に明確な答えはない。そもそも課題自体を自分で見つけて設定していかないといけない。
その上で仮説を立てて、試してみてダメだったら改善する。そいうサイクルを続けていく。子供達にそういう力を養えるように、教師や指導者は手助けをするべき
ー「スポーツで感じるリアリティを通じて、生きていることを実感するんだ」スポーツの価値を見事に言語化されたもの
ースポーツの価値とは、「勝ち」や「達成」が大事なのではなく、それを真剣に追求するからこそ、その過程で得られるものが
「価値」それはスポーツマンシップであり、折れない心であり、インテグリティであり、主体性

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