2017年1月の作品たち その2–3篇–
「証」僕らはちょうど
時代の狭間に産まれただけ
少しの軋みで傾いて
少しの弾みで弾けてしまう
安定のない社会で
安定しろなんて無理だろう?
僕らの間違いは
時代の狭間に産まれたこと
狂った世界に産まれたこと
だからこそ
僕らが産まれた原因は
間違いだらけのこの世界で
たった一つ
生きている証を残すこと
「生きてやる」この身体には
いくつもの傷がつき
どんなにか
痛々しく見えるだろう
だけどココロまでは傷つかない
この世界で生きる糧の
愛だけこの手に掴んでる