株式会社ココペリ

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最近の記事

StepFunctions × Lambdaでリーズナブルに高頻度外形監視を実装した

SREチームの大竹です。今回は、StepFunctionsとLambdaを使って実装した、コスパの良い外形監視の話をご紹介します! はじめに:なぜ新しい監視が必要だったのか?以前から弊社のサービスに対して、CloudWatch Syntheticsを使った外形監視を30分間隔で実施していました。これは30分毎に実際のブラウザ操作をエミュレートして、ログイン処理や各種機能の稼働状況をテストし、証跡としてスクリーンショットの保存まで行えたりする本格的な監視でした。 一方で以下の

    • 最新リビジョンのタスク定義で使用しているイメージを対象にInspectorスキャンを自動化してみた

      はじめに株式会社ココペリのSREグループの尾嵜 成真です。 SREとして日々ココペリサービスの信頼性の向上に命を捧げております!(`・ω・´)ゞ 弊社ではAmazon Inspectorを利用して、コンテナ脆弱性スキャンを実施しています。 Inspectorを使用すればECRで管理しているイメージに対して、脆弱性スキャンを実行することができますが、運用していく中で色々と課題がありました。 脆弱性スキャンの対象を実際にサービスで使用しているイメージのみにしたい。 脆弱性の検

      • AWSで使用するAdmin権限をSSMオートメーションを使用して承認制にしてみた

        はじめに株式会社ココペリのSREグループの尾嵜 成真です。 SREとして日々ココペリサービスの信頼性の向上に命を捧げております!(`・ω・´)ゞ 弊社ではAWSのIAMポリシーを厳格に運用しておりまして、特に本番環境ではベストプラクティスに沿って必要最低限の操作しかできないようなポリシー設定となっています。 しかし当然ながら日々サービスを運用するにあたって、ポリシーが付与されていない操作が必要になることはあります。 弊社ではそういった場合には、Admin権限を承認制にして一時

        • 新卒メンバー向けにQAグループで研修を実施しました!

          はじめまして!ココペリでQAエンジニアをしております、竹村です。ココペリでは今年度より新卒メンバーが入社しております。今年度は6名の新卒メンバーが加わり、日々業務に向き合っていただいています。 新卒メンバーの入社によって、テック側でもグループごとに持ち回りでエンジニア志望の3名に対して研修を行うことになったのですが、その中でQAグループでは2週間の期間で研修を担当することになりました。今回はその時にどのような取り組みをしていたのかについて、記していこうと思います。 研修の目

          キーワード検索モデルのキホン: TF-IDFとBM25

          こんにちは、Fact & Dataグループの岡﨑です。今回は基礎を足固めする意味で、キーワード検索の基本的なモデルであるTF-IDFとBM25について、詳しめに解説しようと思います。 これらのモデルには40年以上の歴史がありますが、BM25はElasticSearchにおけるデフォルトの検索アルゴリズムに採用されており、依然として現役で通用するベースラインモデルと認識されています。 膨大な文書の中から自分の読みたい文書を探し出す検索技術の需要は昔から存在してきましたが、RAG

          キーワード検索モデルのキホン: TF-IDFとBM25

          ECSタスクの異常終了の検知で、「stoppedReason」を複数除外指定する方法

          はじめに株式会社ココペリのSREグループの尾嵜成真です。 SREとして日々ココペリサービスの信頼性の向上に命を捧げております!(`・ω・´)ゞ 弊社ではECSタスクが異常終了した際に検知して、迅速に対応できるように監視しております。 ECSタスクの終了には様々な停止理由があり、タスクのローリングアップデートなど特に問題のないタスク停止なども存在しています。 SREの観点からすると、ノイズアラートはなるべく排除して本当に必要なアラートのみを通知させたいので、タスクの停止理由に応

          ECSタスクの異常終了の検知で、「stoppedReason」を複数除外指定する方法

          AWS認定ソフトウェアへの遙かなる道

          はじめにSREグループマネージャーの高橋です。 2024年4月、株式会社ココペリのBigAdvanceはAWSの認定ソフトウェアとして正式認定されました。 認定に至ってはアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)の「ファンデーショナルテクニカルレビュー(以下、FTR)」を通過する必要があったのですが、限られたリソースの中、通常業務を進めつつ対応事項を一つ一つクリアしていきました。 この度正式に認定されたことを機に、これまで対応してきたことを振り返ろうと思います。 この記事が誰

          AWS認定ソフトウェアへの遙かなる道

          ビジネスマッチングでのClaudeによる文章生成

          大規模言語モデル(LLM)によるニーズ文章の自動作成こんにちは。Fact & Dataグループ(以下FD)の岡﨑です。FDでは、以前にご紹介したビジネスマッチングのレコメンドプロジェクトと並行して、大規模言語モデル(LLM)を用いてビジネスマッチングに必要なニーズの文章を自動作成するプロジェクトを進めています。 このプロジェクトでは、ビジネスマッチングにおけるユーザー体験を向上させるため、具体的かつ個々の中小企業に最適化されたニーズを、ユーザーの手間をほとんどかけずに作成する

          ビジネスマッチングでのClaudeによる文章生成

          リポジトリの秘匿化やってみた

          こんにちは。 ココペリテクノロジー事業部Platform-Gの石井太一です。 みなさんGitHubリポジトリのセキュリティ管理はいかがでしょうか? 今回はセキュリティ管理の一つである、リポジトリ秘匿化ノウハウを紹介します。 事前知識 ココペリはインフラにAWSを使用し、IaCにCloudFormationを使用しています。 今回はECSで動いているアプリケーションのコードを秘匿化することを想定してお話しします。 ECSやParameterStoreの基礎知識はある前提で話

          リポジトリの秘匿化やってみた

          AWS費用一割カットできるかな?

          はじめに はじめまして、株式会社ココペリでSREグループマネージャーをしている高橋です。 ココペリのSREグループでは様々なタスクに取り組んでいますが、今回は上期に実施したAWSコストの削減についてお話しできればと思います。同じ課題に直面している方の一助になればと思います。 コスト削減の基本 コスト削減を行うに当たって弊社が気をつけた点は以下の5点です。これらの点を意識しながらコストカットに取り組みました。 1.コストカットを目的としない(超重要) ・事業に対する費用

          AWS費用一割カットできるかな?

          『ちゃんと請求書 電子保存』の開発: 課題とその克服の裏側

          はじめにはじめまして、株式会社ココペリ ちゃんとシリーズ開発Grのリーダーをしている松本といいます。 この記事では、先日リリースした「ちゃんと請求書 電子保存」の開発の裏側についてお話しします。ココペリの事業内容や開発組織に興味のある方や、請求書サービスやそれを支える技術に興味のある方はぜひ最後までお読みください。 新機能の概要『ちゃんと請求書 電子保存』は、2022年1月にリリースされた「ちゃんと請求書」に新機能として帳票の「電子保存」機能が追加されたサービスです。 『ち

          『ちゃんと請求書 電子保存』の開発: 課題とその克服の裏側

          Autifyにまつわるエトセトラ

          弊社ではE2Eテストの自動化ツールとしてAutifyを利用しています。 今回は、Autifyの紹介や、どのように利用しているか、便利ポイントなどをQAグループのいいださんに聞いてみました! いいださん テクノロジー事業部QAグループ(以下 い) よこやま テクノロジー事業部GM(以下 よ) よ Autify使ってどんなQAやってます? そもそもAutifyとは何ですか? い 通常のテスト業務において、人の手を介して行っている作業を自動化する便利なツールです。 今までの自動

          Autifyにまつわるエトセトラ

          AIが中小企業のビジネスマッチングを変える!-レコメンド機能の開発から見えた可能性とは

          はじめにこんにちは、データグループの岡﨑と申します。私たちは、弊社のビジネスマッチング機能にAIレコメンド機能を追加するための開発を進めています。 AIレコメンド機能を使用することで、各企業の特性に合わせた商談内容(ニーズ)が自動で表示され、ビジネスパートナーの候補を簡単に見つけることができるようになります。 本記事では、このレコメンドモデルの製作過程を簡潔に紹介させていただきます。 想定する読者層おすすめの読者層 AIに興味を持っている方 ビジネスマッチングに関心があ

          AIが中小企業のビジネスマッチングを変える!-レコメンド機能の開発から見えた可能性とは

          ChatGPT機能の爆速リリースを支えたプロトタイプラボとは?

          先日、弊社プロダクトの中小企業経営支援プラットフォームであるBig AdvanceにChatGPTを組み込みました。 着想からリリースまで2週間程度という爆速リリースでしたが、この速度を支えたのが弊社のプロトタイプラボです。 弊ラボは、社内有志による少人数グループで、通常の開発スプリントに乗らないような実験的な機能を試しにつくったりしています。 つくられたプロトタイプは、社内評価後にGoと判断されればリファレンスとなり、別ラインで機能実装されてリリースされます。 今回は、上

          ChatGPT機能の爆速リリースを支えたプロトタイプラボとは?

          全社ダッシュボードをTableauからRedashへ

          今日は全社のダッシュボードをTableauからRedashへの移行プロジェクトについて聞いてみます。最後までどうぞお付き合いください。 よこやま:テクノロジー事業部GM(以下「よ」) はしもと:テクノロジー事業部データグループ 愛称はみつ(以下「み」) よ TableauからRedashへの完全移行しましたが、まず役割とか経緯は? つらみとかベスプラとかお聞かせください。 み 役割は移行プロジェクトの統括です。移行のきっかけはRedashを別件で先に入れてて、もしかしたら

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