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君が好きかわからぬこのトマトソースのレシピ
ご無沙汰しております。ここのやさいです。
サブスク配達を初めて3か月ほど。いろいろなことがあり、noteの更新もすっかり滞っていました。そんなこんなで夏が来た。つまり夏野菜のシーズンインです。
私はかつて農業法人でトマトを作っていました。その当時、トマトがこれほど毎日たくさん採れるとも思っていなかったし、売り物にならないヒビ割れたトマトを大量に家に持ち帰っていて、時には廃棄したりしていました。
トマトは生でも食べられるけど、毎日食べるには限界があります。そんなときに、「煮込まざるを得なくなった」ことからできたのがこのレシピです。当時実家に住んでいて、大きな鍋があったのでよく作っていました。「自分で持ってきたんだから自分でなんとかしろ」という母親の声は最もだと、八百屋になった今痛感しております。野菜は作っても、それを料理するとこまでがワンセットだもの。
ということで、そんなトマト生活の経験から出てきたトマトソースのレシピです。決してプロの味ではなく、いかに「たくさんのトマトを消費し」「家の冷蔵庫にある調味料で」「何ならほっといてもできるような」の3点にこだわっております。つまり雑なレシピです。でも少量でもできるよ。お店の味ではなく、大量のトマトと向き合って効率的にちっちゃくするための家庭料理レシピなので、「おもてたんと違うぞ!」となってもクレームは受け付けません。うそ。DMくれたら喜ぶ。
材料
これはぜったい必要
・トマト(写真は3キロ。よく売ってるトマトの大きな箱は4キロくらい)
・にんにく(1かけでも2かけでも。私は2かな~♡)
・たまねぎ(大き目1こくらい。めんどくさければ乾燥たまねぎパウダー)
・オリーブオイル
・塩とコショウ(あらびきコショウだとそれっぽいけど、別に塩コショウって書いてあるまぜまぜのやつでも全然OK。)
・ウスターソース
・ケチャップ
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あればなおよいけどなくてもよい
・ローリエ(私は家の玄関に生やしてます)
・オレガノ(ひと瓶100円くらい。トマトとの相性最高なのでパラパラかけるだけでめちゃレベル上がる。)
・バジル(フレッシュでも粉でも。オレガノといっしょ)
・塩こうじ(うまみ成分のブースター。ハナマルキの液体塩こうじ使ってます。ズボラだからです。)
やってくぞ
①材料をひたすら切る
トマト、にんにく、玉ねぎを切る。
トマトはダイスカット。本当は湯むきした方が舌ざわりがいいんですけど、家庭料理ですからね。家庭料理頑張っても誰も褒めてくれないってリュウジが言っててまさにその通りと思いました。なので、とにかく楽に行きましょう。小さく切ればOKです。
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にんにくと玉ねぎはみじん切り。火の通りをできるだけ早くするため。なぜかって?トマトソースを作るときは大体夏で、できるだけ火を使う時間を短くしないと汗だくになっちゃうからです!私はぶんぶんチョッパーを使っています。極力ちっちゃくする。
②オリーブオイルを熱して玉ねぎとにんにくを炒める
中火でひたすら玉ねぎとにんにくを炒める。飴色を目指すと暑さで辛くなるので、ほどほどに。
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![](https://assets.st-note.com/img/1689185466791-URNTVcUOLR.jpg?width=1200)
もう知っとるわいと言われるかもですが、炒める段階で最初に塩を入れた方が時短です。ちょっと焦がすくらいがおいしくなりますが、地味にめんどくさいので、皮ごと乾燥させた玉ねぎの粉を使うとこの過程がまるごとなくなります。仕上がりは生たまねぎと全く変わりません。時短を目指す貴族の方はぜひ玉ねぎパウダーをお買いお求めください。少量でかなり使えるのと保存しやすいのでオススメです。弊社では取り扱いないですけど。
③トマト・ローリエ・オレガノ・調味料投入
たまねぎが写真の状態になったら、いよいよトマトです。何度も言いますが、家庭料理なので無理に湯むきしなくていいです。暑いし。
ローリエとオレガノもこの段階で入れちゃってOK。調味料は結構適当ですが、3キロのトマトに対して塩こうじ・ケチャップ・ウスターソースを各大さじ2くらい入れました。
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途中味見しながら追加するのがよいです。ケチャップとウスターソースは入れるとかなりそれっぽくなります。味見して、なんか物足りないな~ってなったら、黒コショウ→ウスターソース→塩の順で足してみるのがいいかも。コショウは塩分ゼロだし、塩をいきなり入れるとエッジが効きすぎるからです。
④ひたすら煮る。蓋開けて。
もうトマト入れたら勝ったようなもんです。あとは蓋あけといて弱火寄りの中火で煮込むだけです。時々はかきまぜるんやで。鍋の底に糖分が焦げてくっつきがちなので、ゴムのへらで底の方から掻き出すようにするといい感じです。余談だけど無印のシリコンスプーンは神。
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⑤トマトの塊が浮いてくるくらいになったら一旦火を止める
この辺味見しながらだしまあまあ適当なんですけど、これくらいになったら火をとめて一旦冷まします。
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⑥再加熱して最後の味見して終了
ぬる~くなって、なんだかパンチ足りないなぁとなった場合は先ほど書いた、「黒コショウ→ウスターソース→塩」の順で調味料をちょっとずつ加えて弱火で再加熱。この段階で明確に「パンチ足りねぇ!」だったら、ウスターは省略してコショウ→塩でもOKです。
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雑な人間からあなたへ、調理のポイント
・暑いだろうから無理しない。飴色までこだわらない。弱火でじっくりする時間なんてないですよね?乾燥玉ねぎパウダーを使うか、ちょっと火を強めにして、少しほったらかし気味に時々混ぜるくらいで玉ねぎを茶色まで持っていってください。
・ケチャップとウスターソース、塩こうじはうまみ成分のブースターです。無添加・自然な味の調理にこだわる方はこのレシピを見てないと思いますが、あくまでも「家庭料理でほどほどの味を目指す」レシピです。
・トマトがうまけりゃ大体うまくなる。結局これに尽きる。ちょっと熟れすぎかも…くらいのがむしろ適しています。冷蔵庫のお掃除にピッタリです。
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トマトソースを作っておけば、パスタはもちろん、肉にかけたり、野菜を混ぜて簡単カポナータにしたり、ドリアにしたり。夏の間に作って冷凍→冬にピザはよくやってました。トマトの旬は春先と言うけど、トマトが一番安いのは夏だからね。こんなんなんぼあってもいいですからね。
長くなりましたね。レシピを書いたのは、人生で初めてです。
星野源の「そしたら」を聴きながら夜中に書きました。英題は「Tomato」。
大好きな曲、よかったら聴いてね。最後が最高に素敵です。
そしたら作ろう今夜
珍しいって笑った
君が好きかわからぬ
このトマトパスタを
君の胃に捧げる