夏野菜大量消費の基本のき
こんにちねぎねぎ。ここやさです。
私は新潟市で、新潟の野菜を新潟の方に届ける定期便のサービスをしています。おとなは1日に350グラムの野菜を食べる必要があるといわれているんだけど、その1週間分がこれです!!
この写真をみて、「うわあ多いな~」と思うか、「案外いけるじゃん」と思うか、どっちでしょうか?そして、夏野菜は、強い日差しによって成長スピードが速いのが特徴。つまり、毎日わんさかナス・ピーマン・きゅうり・トマトなんかができるわけです。
これらのことから、よくここやさに寄せられるお客さまの声として、「量が多い」「同じ種類のが続いて余る」の2つ。
うんうんわかる。同じ種類のものがくると飽きるよね。今はカルディで世界中の食べ物を買えるし、スーパーでは同じ野菜や果物が年中買える。これって、実は「季節にあわせた食料生産」という点ではけっこう無理しているんですよね。だって輸送コストがかかる。この燃料代高騰・円安の時代に。
あと、よく「葉物はないのか?」と聞かれます。葉物はあります。「ツルムラサキ・空心菜・モロヘイヤ」の3つが、夏の新潟でとれる主な野菜。普段よくみるキャベツやレタスなどはないのか?
ありませ~ん!
それはなぜか?暑さに葉物野菜は負けてしまうこと、暑さで葉物の大敵の虫たちが元気いっぱいなことの2つが理由です。逆に言えば、暑さと虫にある程度強いのが、ツルムラサキ・空心菜・モロヘイヤだというわけです(暑い国が原産の野菜ってこと)。
では売っているキャベツやレタスはどこでどう作られているか?それは、高原地域などの涼しいところ(群馬県の嬬恋なんかが有名)で、プロ農家の方々が大規模に作っているのです。ありがとう。
ということで、季節のもので、地のもの、新鮮なものを食べることを目指そうとすると、どうしても同じような野菜が続きがちになります。きっと昔の人はそうやって食べるのがふつうだったんだろうね。
では、どうやって、夏野菜を効率よく・かつこの季節に合った方法で大量消費するか?それは、「味噌汁」です。
…こいつ味噌汁しか勧めねぇなと思いました?私もそう思う。まじで私のレパートリーには味噌汁しかないのかなとも思う。味噌汁が適した理由は以下の3つ。
1.煮込むことで野菜のかさが小さくなる
2.水溶性の栄養ももれなく全てとることができる
3.塩分と水分両方とることができる
特に夏場の味噌汁でオススメしたいポイントは3つめの「塩分と水分両方とることができる」ということ。いつのまにか熱中症っぽくなりがちな今の季節。水分をとろうとは意識するかもしれないですが、意外と忘れがちなのが塩分。味噌汁は、両方とれる優れもの。ちなみに野菜がたっぷりの味噌汁は冷やしてもおいしいです。味噌汁をまとめて作って、それを冷蔵庫で冷やしておいて、ごはんのときにそのまま食べるのはオススメ!
最後に、ひと手間加えたレベルアップ味噌汁をご紹介。
材料
・トマト(ひび割れたものだと火の通りが早い。ミニトマトは切らなくていいから楽)
・なす(皮がかたければ剥いてくださいね)
・ピーマン(系)。かぐらなんばんみたいに辛いものがオススメ
・油揚げか肉(冷やしてもおいしいのは油揚げの方)
・味噌と好きなだし(だしはなくてもOK)
作り方
①食材を切る
ひび割れたミニトマトなら切らなくても大丈夫。なすは薄く切った方が日の通りが早くて舌ざわりもいい。ピーマン系は、ししとうや甘長とうがらしのような細長系ならそのまま。好きな大きさで。辛いやつをいれると、そのまま食べるよりも辛味がマイルドになりながらも、味噌汁全体のアクセントになるので超おすすめです。
②事前に炒める(揚げる)もの
なす・ピーマン系は事前に炒めた方が味噌汁のレベルが上がります。このとき、油揚げを一緒に炒めると、油揚げの油もしみ出すので、使う油の量を少し減らすことができます。揚げるでもいいけど、暑いから薄く切って炒めるくらいがちょうどいいかも~。
③ミニトマトと一緒に味噌汁として煮る
だし・ミニトマトと合流させてひと煮立ち。みそを入れて完成です。簡単でしょ?トマトが入ることで酸味が出て最高です。
よく、「ピーマンの味噌汁?!」と言われるんですが、大量に野菜が常に来る八百屋としては、ピーマンは味噌汁に入れてなんぼです。ししとうなんかを焼いてから味噌汁に入れるとめちゃくちゃうまい。最後に、茹でたツルムラサキやモロヘイヤを上に乗っけると、まためちゃくちゃうまいよ。
野菜のバリエーションは、季節柄あまり変わらないし、同じ野菜が大量に採れるんだけど、油揚げを肉にしてみたり、鯖缶などの魚介系にしてみたりで、バリエーションは無限です。あと、そうめん入れてみるとかね。
どうです?これでもなお、「食べきれない」と思う方は、もしかすると野菜以外のものを食べすぎているのかも…!ぜひ食事を見直すきっかけとして、おやさいの定期便、試してみてくださいね。夏に負けずがんばろーぜ!じゃ、また。