雑日記 : 地球にやさしくなりたい(ピロリ除菌の話)
わたしの胃には、ピロリ菌がいる。
いちど除菌治療を受けたにも関わらず、
まだ、この腹の中に、いる。
ヘリコバクター・ピロリという細菌は
胃がんのリスク因子のひとつと聞く。
その可能性を大いに減らせるというのだから、
除菌をしない手はないのだ。
食い意地で生きている民にとって、
胃がんほど回避したい疾病はない。
だから、迷わず除菌治療の道を進んだ。
ピロリ菌感染の検査のなかには
「尿素呼気試験」というものがある。
ピロリ菌に尿素をやると分解して二酸化炭素を出すので、
感染者が尿素を摂取すると、
ピロリが二酸化炭素を出し、それを胃壁から吸収し、
呼気中の二酸化炭素が増加するというのだ。
1回目の除菌治療を終えたわたしは
この、尿素呼気試験での除菌結果判定を受けた。
結果、
尿素摂取前後で二酸化炭素は、増えていた。
ピロリ菌は、まだ胃の中にいた。
そして、はたと気づく。
ピロリ菌が胃にいる人は、いない人より
二酸化炭素排出量が多いのか。
それも、有意差が出るほど。
つまり、
ピロリ菌に感染しているわたしは
自らを疾病リスクに晒しているだけでなく、
地球にも、やさしくない。
これは由々しき事態だ。
心して除菌を完遂せねばならない。
こうしてわたしは2回目の除菌治療に挑む。
果たして、今度こそ地球にやさしいわたしになれるだろうか。
胃がんの発生を抑えて長生きすることになり、
却って生涯の二酸化炭素排出量が増える、
という可能性とかは、気づかなかったことにしておきたい。
子供もまだ小さいし、
できる限り健康に天命を全うしたいです。
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