続けていくことが一番大変で一番大切。未来の教育を広く開放していく原動力になってください。
5月がはやくも終りを迎え、あっという間に梅雨の時期となった。ここのねが正式開校して2ヶ月が経ったことを、カラダの疲労感とココロの満足感で実感する日々。
だいたいいつも「ここのねはここ◯ヶ月いろんな事があったなぁ」と振り返るのだけど、この2ヶ月は「パソコン・タブレット・ゲームの禁止」「カリキュラムの大幅変更」「新スタッフの加入」「週4の活動スタート」などなど、プレ開校のときと比べると、ここは本当に同じ学校!?と運営側が思わず笑ってしまうほど、子どもたちにとって変化が大きかった。
しかし同時にスタッフの中でも大きな変化があった。
それは、お金だ。
これまでは無給でほぼボランティアのような状態だったので、経費の計算も経営シュミレーションもしてこなかった。でも4月からは毎月の人件費や運営を続けていくための資金がどうしたって必要となる。
そこで改めて経営予想をした。すると今年度は200万の赤字。簡単に言うと3人のうち1人分の人件費が出せない状態。
経営者1年目の僕は顔が真っ青になった。どうすればいいんだ…と頭を捻ってみるがなにも出てこなかったので、とりあえずありのまま現状を隠さずにスタッフ全員で共有した。
「新しい事業を作ったらいいんじゃないかな?」
「いまで仕事量いっぱいいっぱいなんだから子どもたちが見れなくなるよ」
「でも給料払えなかったら続けられない…」
話し合いに話し合いを重ね、そして出た結論が「寄附を集めること」だった。
立ち上げからまる2年、寄贈をしてもらったり、ボランティアで作業を手伝ってもらうなど、多くの人の支援があっていまのここのねがある。しかし直接的に「お金ください!」と言ったことはなかった。これまで何度か話に出たことはあったが、実行したことはなかった。おそらくとても怖かったからだ。
「お金ください!じゃなくてもっと努力しなよ。」
そんなふうに言われてしまうんじゃないかと不安で頭が一杯になる。でもこのままじゃいつもと一緒、現実を変えるためには自分たちも変わろうと決めた。
そこで取り組んだのが下記の記事。
寄附サイトを運営しているコングラントの担当の人に相談し、こんな風に書いたら集まってますよと教えてもらう。スタッフななっぺを中心に記事の構想を練っていく。
その後も納得できるまで、表現の仕方や言葉のチョイスをひとつひとつ確認し、写真も公開ギリギリまで選び続け、「これでダメならしょうがない」腹をくくり、公開の日を迎える。
すると朝からメールの通知がたくさん来る、コングラントからだ。
「寄附決済完了のお知らせ」
沢山の人からの寄附の申し出だった。続々と支援者が集まり、現在は以下のように寄附が集まっている。
インスタを見て共感しました!と県外からわざわざ申し込んでくれたり、匿名で5万円も寄付してくださる方も。しかしそれだけではなくて、「できれば継続的に寄附したいから、その仕組みを作ってくれませんか?」「寄附趣意書を作ってくれれば法人の同士のつながりで寄附集めを手伝う」と逆に提案してくださった方もいた。
それだけでも嬉しいのに、寄付とともに送られてきたひとつひとつのメッセージが素敵すぎた。
改めて、メッセージを読むたびに涙が溢れそうになる。
「支援してくれる人がいない」という現実を叩きつけられる気がして、不安で恐怖でいっぱいだったのが嘘のように、寄附をお願いしてみて良かったなといまは心が晴れやかだ。
「続けていくことが一番大変で一番大切。未来の教育を広く開放していく原動力になってください。」
続けることの難しさを痛感しつつ、それでも支援してくださる方の言葉に包まれた優しさを感じて、これからも頑張るぞ!という気持ちになれるのでした。
最後になりますが、今回寄附をしてくださった皆様、寄附記事をシェアしてくださった皆様。本当に本当にありがとうございました。皆様から頂いた想いを糧に、子どもたちの主体的な学びを全力でサポートしていきます。
【最新:2022年7月1日時点、個別相談会とオンラインお茶会は行っておりませんのでご了承ください】
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どちらもここのねに通う意思がなくてもご参加いただいて大丈夫です。自分の気持ちを話すことで「あ〜わかる!」「そうだよね!」と共感できる仲間をつくりませんか?
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