ここのね活動報告レポート|2022年11月
はじめに
11月が風のように過ぎ去っていきました。もう年末がすぐそこに。クリスマス、大掃除、年賀状やお歳暮……あれこれ考えていたら、あっという間に今年も終わりそうですね(汗)。冬の寒さもいよいよ本番となってきますので、皆さん身体に気をつけて年末までお過ごしくださいね。
さてさて、今月は(も?)イベント盛りだくさんの一ヶ月でございました……!ありがたいことに、色んな方面から「ここのねでワークショップをしたい」というご提案を受け、それがまたみんな子どもたちに体験してほしいという素敵なものばかり。
スタッフななっぺから見た今月のここのね自由な学校の濃い活動を綴っていきたいと思います。最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
千葉県から画家の育色さん、ダンサーのyokoさんが来てくれて、一階が明るい空間に!
「ここのね自由な学校」がまだ生徒も0人、場所も整っていない、本も文房具も一個もない状態の時にnoteを通じて私たちの活動を見つけてくださり、初めてご寄付をしてくれた人が、育色さんでした。
育色さんは、かなりの距離があるにもかかわらず、これまで三回もここのねに来てワークショップをしてくださいました。一回目は、ハンカチに自分の好きな色を乗せて自分だけのお気に入りのハンカチを作るワークショップ。そして、二回目はずっとずっと欲しかったここのねの「看板」を子どもたちと一緒に描いてくれました。
そして今回はダンサーのyokoさんと一緒に来てくれました!「なんでも描くよ!」と言ってくれた育色さんに恐る恐るお願いしたのは、ここのねの一階の広い空間。ここは、子どもたちが風船バレーにハマっている場所なのですが、天井が高くて電気が遠いことと、床も壁も灰色であることから、とても暗い印象の場所でした。
どうにか、風船バレーのコートの部分だけでも明るくしてほしい……。
そんな願いを伝えると、育色さんは、
「せっかくだから一階全部やっちゃおう!!!今回だけじゃ時間が足りないから、来年は1ヶ月くらい大分に来るね!!」
と言ってくれたのです……!!なんとダイナミック!!!来年は1ヶ月も!?ありがとうって何度言っても足りません。
そしていよいよ当日。yokoさんのダンスと音楽に合わせて、子どもたちは踊り出し、その足元に育色さんがが色んな色の絵の具を垂らし始めました。
裸足の子
靴下の子
靴の子
手で色を混ぜ出した子
服に絵の具をつける子
みんな好きなように
踊るように色と遊んでいく
いつの間にか床に丸が繋がり
可愛い「ケンケンぱ」ができたよ!
次に筆を持って、好きに絵を描こう!
みんな自由に心を開放させて描きたいように描いていきました。
大人も夢中。
子どもたちはもっと夢中。
みんなで描いた絵を見ながら、最後はみんなでダンスをしました。みんなが楽しそうに踊っている姿、美しくて温かいyokoさんのダンス。その光景に胸がいっぱいになりました。
ダンスをしながら思いました。
もっともっとここから幸せは広がる
一緒にたくさん笑っていこう
泣いてもいい
怒ってもいい
生きていれば
悲しいことだってもちろんあるさ
でもきっと
その先には虹が見える
光が見える
だから一緒に歩いていこう
あんなに暗かった一階が育色さんとyokoさんと子どもたち
みーんなの力でこんなに明るくなりました!
一階が明るくなって、今までなお仕込んでいた卓球台が自然と陽の目を浴びて、子どもたちが夢中になっています。そして、けんけんぱも自然とするように。子どもたちの身体をつくる場所としてこれからもっともっと活動していけそうです!
育色さん、yokoさん本当にありがとうございました!!!
トイレ工事が着々と進んでおります!!
クラファンで皆さんにご支援していただいた資金で材料を揃えて作ってもらっているここのねのトイレ。なんと佐伯の工務店イースマイルさんが人件費無償で平日も土日も片道1時間半かけてここのねに通いながら、コツコツと作ってくださっております……(涙)!!!
二つあるトイレと、事務室兼休憩スペースになる小さなお部屋。どこを見回しても無垢の木材に囲まれ、ほっと癒される空間になっております。
初めて入ったときには思わず「かわいい!!!!トイレにするのはもったいない!!住みたいーーー!!!」と叫んだスタッフたち。本当にかわいい空間なのです。出来上がったら、ぜひ皆さんにも見に来ていただきたいです!!
トイレは二階にあるので危なくないように頑丈な手すりも設置してくださいました。細かいところ、隅々までイースマイルさんの優しさが感じられます。こんなトイレができて、子どもたち幸せものです。支援してくれた皆様、ボランティアで作ってくださっているイースマイルの清松社長、清家さん本当にありがとうございます!!!今年度中に完成予定です。とっても楽しみです!!
秋の自然を思い切り感じる体験
毎週水曜日の自然体験プロジェクト。今回は久住の山登りと用作公園へ紅葉狩り、朝地の普光寺で写生をしに出かけました。
講師の佳子さんは山登りの達人。登りながら色んな植物について子どもたちに話してくれます。珍しい植物、動物のフンなど子どもたちも興味津々です!
片道登ること2時間と少し。正直、スタッフななっぺは登り道でヘロヘロ……。子どもたちとの体力の差を見せつけられ、一人密かに体力づくりを決意するのであった……。
そして次の週に行ったのは、ここのねから車で20分くらいで着く「普光寺」というお寺。紫陽花が咲く頃、名所となるこのお寺。ここで自分の好きな景色を選んで絵を描きました。みんなそれぞれ集中して描いていました!
その後は、用作公園へ向かってお散歩。大人の足で30分の道のりでしたが、子どもたちはどんどん面白いものを見つけていました。途中で木苺を見つけて、みんなで食べたり、好きなお花を見つけて花束を作ったり。楽しい散歩道。
用作公園へ着いたら、かくれんぼ!スタッフななっぺ本気で隠れる。そして最後までなかなか見つからず、子どもたち盛り上がりました〜!
紅葉の下で、童謡「もみじ」を歌おう!と提案してみんなで歌いました。一般のお客さんも周りにいるなか、子どもたち声を出して歌っていました♩途中でお店の人たちが手拍子してくれて、最後には拍手も。ほっこり心が温まる時間でした。
「世界に一つだけの椅子を作ろう!」〜1年かけての一大プロジェクト〜
約一年前に「ここのねで子どもたちに椅子づくりワークショップをさせてほしい!」と声をかけてくださったのは、建築家の足立心也さんと大分大学の柴田建准教授と柴田研究室の学生さん、木工作家さんの戸高晋輔さん。
先日、一年かけて温めてきた椅子づくりワークショップがとうとう身を結びました!
まずは、ワークショップの前の週に木工作家さんの戸高さんの工房Todaka wood studioへお邪魔しました。ここのねから車で1時間と少し。山の中にある工房で、家具が木からどのようにしてできるのか、丁寧に教えていただきました。
実際にプロが使っている機械を子どもたちも体験!自分で椅子の座面の大きさあを決めたり、木の模様を見ながらどの木材を座面にしたいかを選んだりしながら、来週に控えている椅子ワークショップへの意欲も高まりました。職人さんの働く姿は、とてもかっこよく、子どもたちもその姿に魅了されていました。
一週間が経ち、いよいよ椅子づくりワークショップ開始!学生さんたちが子どもたちのサポートをしてくれて、作業がどんどん進んでいきます。
ノコギリを使って切ったり、椅子の脚を選んだり、やすりでピカピカに磨いたり……。子どもたちは楽しそうに、そしてかなり集中して椅子を作っていました。
最後に自分の好きなマークを焼き印します。大好きなキャラクターや文字を椅子に焼き印すると、それはもうまさに「世界に一つだけの自分の椅子」。最後完成した椅子を並べると、そこには大きな円が出来ました!!
ここのねは、「土づくり」という時間を設けて、何でも子どもたちと話し合って決めていきます。そんなコンセプトがあるここのねに合わせて設計されたのが、この椅子でした。
綺麗な丸じゃなくていい。少し離れている参加する子がいてもいい。みんな少しずれて座っても、お互いの顔が見れるような椅子の設計。これまで一年かけてたくさんの打ち合わせ、準備を重ねながら「ここのねらしい」椅子を考えてくれた皆さん。本当にありがとうございました!!
おわりに
今月もたくさんの方々の支え、応援によって子どもたちに素晴らしい体験をプレゼントすることができました。こうして私たちスタッフの力だけではできない貴重な体験ができることに感謝の気持ちでいっぱいです。
また、このレポートを読んでくださっている方々の中から、毎月500円から3,000円の継続寄付をしてくださる方が少しずつ増えてきており、本当に本当に本当に有り難く思っております……!!まだまだ経営も安定しておらず、皆さんのお力を借りてばかりの私たちですが、毎日目の前の子どもたちが笑顔で楽しく学べるように、最善を尽くしていきたいと考えています。頂いたお気持ちを大切に大切に使わせて頂きます。
来月のクリスマス会に向けて、低学年の子どもたちが動き始めています。また来月もレポートを楽しみにしていてくださいね。いつも長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます!!
スタッフななっぺでした♩
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¥ 100
ここのね自由な学校は日本の法律上、公的な支援が受けられません。それは回り回って子どもたちの経済負担に重くのしかかっています。ここのねを「誰でも通える学校」にするため、ご支援をよろしくお願いいたします!ご支援いただいたお金は、給付型奨学金や施設設備の充実等に利用させていただきます!