ここのね活動報告レポート|2023年11〜12月
こんにちは。ここのね自由な学校です。
2023年12月21日をもってここのね自由な学校は冬休みに入りました。2023年も、子どもたちの笑顔が輝く場所として活動することができました。本当にありがとうございました!
11〜12月はとにかく怒涛の日々で、まさに「師走!」といった感じでした。11月の報告レポートもままならない状況でしたので、今回は11〜12月分を合わせて活動をご報告していきたいと思います。
【寄付月間】ご寄付のお願い
ここのね自由な学校は、民間スクール(フリースクール等)であるため、継続的な経済面での公的支援(補助金)は全くありません。学校の運営は、保護者からの学費に頼るしかないのですが、公立学校(税金)との二重払いでの学費は家計を圧迫しています。にもかかわらず、スタッフの人件費も最低賃金ギリギリを捻出するのがやっとであり、運営者も保護者も「苦しい」という状況が続いております。
「ここのね自由な学校」が、子どもたちの「本当の幸せ」を感じられる場としてこれからも安定的に継続していくために、資金面でのご支援を必要としております。
頑張りを陰ながら応援したい!こんな学び場がこれからの時代に絶対必要だね!という方は、毎月500円(1日15円)〜の継続寄付サポーターとして、ここのねを支援することができます。
2023年12月〜寄付月間として、「継続寄付サポーター100名」を目指しています。現在、30名を超えて、あと70名となっています。
ぜひ、あなたのお力をお貸しください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
ロケット教室を開催しました!
11月にも関わらず、夏日になるほど快晴の中でロケット教室が無事に終了しました。今回は、なんと日田や熊本など遠方からもご参加いただきました。
まずは朝の根っこから。自己紹介と今の気持ちをシェアして始まります。今日初めて会う子も多く、緊張気味な雰囲気でした。その後、植松さんのメッセージ動画を視聴し、いよいよロケット制作に入ります。
制作の前に「今日は大人があまり手伝わないので自分たちの力で作ってみよう!」と伝えました。
「え〜?自分だけの力で?無理だよ〜」
とあちらこちらで声が聞こえます。でもこれがロケット教室の醍醐味なのです。自分たちの力で作ってみるからこそ「できた!」という小さな自信を獲得できるようになります。
そこで、制作する中で大事にしてほしいこと3つだけ伝えました。
失敗は誰でもします。大人も失敗だらけです。人間が作ったものだから、絶対にどうにかなるからね。思いきって作ってみよう!と声をかけ制作がスタートです。
周りと協力しながら、こどもスタッフに助けてもらいながら、だんだんとロケットが出来上がっていきます。自分だけのロケットにする〜「時速200キロ!」と書いている子がいてとってもユニークだなぁと思いました。
制作が終わったら打ち上げです!今年も大分県央飛行場の中に入りロケットを発射します。
試射では無事に飛んでいたのに、ロケットが飛ばない!となるハプニングもありましたが、植松さんが講座で伝えている「最悪を考えておく」対策を準備していたので、すぐに電池交換がひつようだー!とわかりました。
打ち上げる前には、
「緊張する。ちゃんと飛ぶかな。」
「パラシュートが開くかわからないから不安。」
「ロケットキャッチできるかな〜」
それぞれの不安と葛藤しながら発射を迎えます。
「安全確認よし!それでは発射します!発射まで5秒前・4・3・2・1…発射ー!!!」
ロケットは空高く40m先へ飛んでいきます。
走る!走る!走るー!!!
と全力で拾いにいってました。不安から解放され、一生懸命にロケットを取りに行く姿は本当に輝いていました。やっぱりあの笑顔はたまらないですね…!
ここのねの子どもたちは本当に頑張っていました…!!!
受付を担当する子、ロケット制作を手伝う子、発射の準備をする子、そして写真や動画を撮る子とそれぞれの役割を持って取り組んだ2日間でした。
ここのね入学当初は、人前で挨拶するのも恥ずかしくてできなかった子が、立派に挨拶ができるようになりました。ここのねの日々は、子どもたちに自信と勇気を少しずつ積み重ねることができているのかもな〜と確認できる瞬間でもありました。
不登校になっても、不登校じゃなくても、いつからでもどこからでもひとはよくなれる。幸せになる為に学び続けることができる。その環境の1つがここのねでありたい!この想いが繋がった瞬間になった気がします。
今度は!公立小で開催を目指しています。NPO法人ここのねは、大分で唯一の、植松電気の提供するロケット教室を開催できる「UEマイスター」です。気になる方はぜひメッセージをくださいね!
最後にご参加いただいた皆様、本当に本当にありがとうございました!来年も大分県央空港で開催できると思いますので、またお会いしましょう!!!
手づくりの体育祭
今年度、高学年チーム(小5〜中3)は、「テーマ」という授業で「ここのねの文化をつくろう」というお題に挑戦しています。
ここのねにあったらいい文化ってなんだろう?と問いを立て、みんなで考えていきました。
最終的に、「文化祭」「体育祭」「制服作り」という3つのグループに分かれて、ここのねの文化づくりを進めることになりました。
そして今回、第一回ここのね「体育祭」を開催することができました!
運営チームは3人。リーダーは中1の女の子です。彼女は、旅プロジェクトのリーダーも兼ねており、それはそれは大忙し。しかもチームメンバー中3のSくんが受験勉強でほとんど来れないことになってしまうハプニング付き。
2人になっても当日まで諦めず、競技のアンケートを取って、チーム決め、司会の原稿作りや当日の道具の手配など、とにかく手作りでひとつひとつ課題をクリアしていきました。
あと2人のメンバーは、仲良しの男子2人組。男の子は「え〜ぇ。」と言いつつ、絶対にやることはやってくれる漢。なんだかんだ言ってもやってくれるから信頼できる!とみんなから口々に言われていました。
道具ももちろん手作りです。それぞれが自分にできる役割を見つけて当日まで準備を進めていきます。
当日は、大人も子どもも2チームに分かれて真剣勝負!
だいたい50m走、借り物競争、エセ騎馬戦、ドッジボール、障害物競走、玉入れなど、公立小でもやらない午前〜午後までぶっ通しの体育祭でした。
しかし参加は一人一人の意思が尊重され、でたい人が出る!やりたい人は何回でも!なんなら見てて楽しくなったらやってもOK!な空気感でした。
そして、最後の競技は全員リレー。800mをチーム全員でつなぎます。しかしリレーの順番や距離はチームそれぞれで決めて良い!というルール。
早い大人を長くしようか?とか、長く走りたい人〜?などチーム内で様々な作戦会議が行われていました。
リレーは最後の最後まで勝負がわからない好勝負でした!
競技が終わったらお互いの健闘を讃え合います。
”運動って楽しいんだね!”
カラダを動かすことやとチームで協力することの楽しさをたくさん感じた素晴らしい1日でした。運営チームの3人、参加してくれた子どもたち保護者の皆さん、本当にお疲れ様でした!!!また来年もやりましょう!!!
ルンビニ子ども園の幼児をご招待!
高学年さんがテーマの時間をしている時、低学年さんはごかんという授業に取り組みます。この授業はとにかく自然豊かな大地に触れて、子どもたちが根源的に持っている感性を伸ばしていこう!という目的で行っています。
今回、その一つの集大成として「おおのルンビニこども園」の年長さんをここのねに招待する取り組みを実施しました。
青空の下で、どうしたら喜んでもらえるか?を話し合っています。低学年の時から、目の前のテーマが決まった中で自分らしく自由な創造性を発揮していきます。
お店屋さんをしよう!と決まり、自然に触れてきた子どもたちは石を磨いてお金の代わりにしようと思いつきます。
ゴシゴシ、一生懸命に石を洗っていきます。その姿はまるで職人の技でした。
洗った石はひとつひとつ包み紙にくるんでいきます。ひとり5個ずつの石を14人分作ってみよう!とお題を出して、自然とかけ算の概念が体感できるように声かけをしました。
いよいよ!当日本番!
一人ずつ自己紹介をしたのち、作った石のお金を配ってそれぞれのお店屋さんに案内します。
お店屋さんは3つ。ボウリング屋さん、シャーベット屋さん、吹き矢屋さん、そして総合案内所まで作っていたことには大人も驚きでした!
もっとやりたい!楽しかった!
大満足で園児の皆さんが帰っていきます。終わった後の子どもたちが「やりきった!」という表情をしていて本当にステキでした。
おおのルンビニこども園の皆さん、ここのねに遊びにきてくださりありがとうございました!
ここのねマルシェで旅行資金をGET!
修学旅行の行き先、宿泊場所、移動手段、もちろん資金も!全部自分たちで準備をする修学旅行プロジェクト。10人のメンバーが一丸となって、修学旅行に向けて頑張っています。
12月初旬、子どもたちが第2回のここのねマルシェを開催しました。
1チーム目、パン屋さん
中1のリーダーが、みんなをやる気にさせるリーダーシップを発揮して、チームを盛り上げます。
作り方を調べ、看板を作り、味にも見せ方にもこだわりを見せていました。
2つ目は、おでんチーム。小学6年の男の子が担当します。
初めておでんを作る彼。たぶん上手く作れるから試作はしなくてもいいかな。と言っていたけれど、作り方のレシピを調べていくうちにこりゃちょっと難しそうだと気づき、試作をすることにします。
はんぺんや牛すじなど、家ではなかなかやらない商品がどんどん売れていきました。
3つ目は、お菓子チーム。
チュロスを作って売ることにした小6の女の子と、メレンゲクッキーとラムネを作って売ることにした小5の女の子。
準備を始めた頃から2人はお菓子作りに積極的で、どんどん仕事を進めていきました。お菓子作りに必要なものはなにか、材料はなにがどれくらい必要なのか、それを買うにはいくら必要なのか、それぞれラッピングはどのようなものにするのか、いつ買い物に行き、いつ試作をし、いつ作るのか。
お菓子を実際に作るときも、サイズや一つの袋にいれる個数など、細かい部分にこだわり、制作していました。
作りながらもアイデアを出し合っているところから、より良いものにしようという姿勢がひしひしと感じられました。お菓子作りは、2人の好きなことでもあるため、難しいところもありましたが、楽しそうでもありました。
楽しみながら、夢中になってお菓子作りに取り組む2人の姿はとても素敵でした。
当日は大盛況!すぎて、スタッフの誰も写真を撮る暇がありませんでした…
しかし、おかげさまで目標金額まであと少しのところまできました。果たして3月までに修学旅行に行けるのか…?
オラ!干し柿つくりたいゾ!
ばあちゃんのために干し柿を作りたいんだけど….
「ねえ、こうちゃん。俺のばあちゃんがまたこうちゃんが作った干し柿を食べたいって言ってたんだけど」
こうちゃんは、昨年、大量の干し柿をつくり、いろんな人にプレゼントしていました。しかし、今年は手元に渋柿がなかったことから、作らない予定でした。
ももちゃん登場
ももちゃん「ばあちゃん、干し柿好きなんやな〜じゃあ、Tが作ってみたらいいやん♬」
T「確かに。いいかもねえ。」
そんな流れでTの干し柿プロジェクトは始まったのです。
しかし、始めたものはいいものの、こうちゃん同様手元には渋柿はありません。
SNSで渋柿を募集したところ、2名の方から連絡がありました✨しかも種類の違う渋柿でした。
手に入れた渋柿で早速下処理を行いました。
皮をむきます(包丁で柿の皮を剥くのは初めて。とってもドキドキしながら頑張りました。)
さあて、この大量の柿を干します。
Tは、「せっかくだったら色んな場所に干して、出来具合の違いがあるかを実験してみたい」
と言いました。
それぞれの場所からイメージを広げて、とってもユニークな干し場所の名前が決まりました。
1週間おきに観察日記もつけました。 Tは、休み時間や「 」(くうはく)の時間に出来栄えが気になって、何度も一人で観察しに行っていたようでした。
そして、収穫の日。一つずつ丁寧にしわしわになった干し柿を収穫していきます。
無事、すべての干し柿を収穫しました!
それぞれの場所の干し柿比べしてみましたが、色や形が違いました。味も若干違うような….?
T特性の美味しい美味しい干し柿、ばあちゃんは喜んで食べてくれるかな?💚
最初から最後まで、一人でプロジェクトを走り切ることができました〜♬
ここのねがTVで特集されました!
この度、ここのね自由な学校の取り組みが、5分間の特集コーナー(ゆーわく特派員)で放映されました!
ここのねの立ち上げや理念について、授業では外部講師(ここのねクリエーター)制度について詳しく紹介していただきました。
この日はちょうどここのねクリエーターさんよる音楽の授業があり、大分を代表するベーシストのきむりんこと木村英夫さんが講師で来てくだるという超贅沢な日でした。改めて豪華な講師陣に授業をしていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます…!
また子どもへのインタビューでは、「やりたいことを実現する環境があったことが嬉しい」とコメントもあり、本当にそうだよなぁとしみじみ実感しました。
やりたいことをやる「余白」をちゃんと残す、そうすると子どもは前に動き出そうとします。その過程には、辛いことや苦しいこともあるけれど「やりたい!」から始まったことなら乗り越えていけるんです。
「こころの根っこを育む学び合いの場をつくる」
ここのねのミッションを達成するために、これからもコツコツと積みあげていきたいと思います。
今回、この放送まで繋げていただいた全ての関係者の皆様、本当にありがとうございました✨
日時:12月19日(火)午後4時50分~午後7時00分
テレビ局:TOS テレビ大分
番組:「ゆ〜わくワイド&News」
2022年度 年次報告書ができました!
2022年度の活動を振り返る、NPO法人ここのね 2022年度 年次報告書が出来上がりました。
この年次活動報告書は、これまで支援してくださった方にお送りしています。昨年はスタッフだけでこの作成から郵送までを行ったのですが、今年度は保護者会組織の寄付部の皆さんがお手伝いしてくださいました!
ひとつひとつ丁寧に支援者さんにコメントを書いていただきました。
知り合いがたくさんいてびっくりした!!!とコメントを書きながら保護者さんも驚かれていました。
市民がつくる自由な学校。ひとりひとりの力は大きくないけれど、少しずつ手を合わせ、力を合わせればできるんだ!と強く感じます。
おわりに
みなさんのご支援があってここのねを運営することができています。改めていつも応援を送っていただきありがとうございます。
2023年も大変お世話になりました。2024年も子どもの笑顔があふれるようにスタッフ一同、尽力して参りたいと思います。
これからも応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
11〜12月のご支援報告
(11月のご支援いただいた皆様)
☆継続寄付 3件
⭐単発寄付 3件
☆物資・体験寄付
豊後大野 最上伊吹さん お菓子
豊後大野 小倉紀子さん 柿
竹田 藤下涼さん ロケット教室運営スタッフ
大分 葛城奈々美さん ロケット教室運営スタッフ
愛媛 黒光かずこさん 砂糖、天日塩
愛媛 くるるさん 色鉛筆、シャーペン、消しゴム
豊後大野 灰谷孝さん 柿
古庄千恵美さん 色鉛筆36色セット(amazon欲しいものリストから)
大分 りのべやじょうさん 柵作り
大分 嶋田ゆうこさん 鹿肉、猪肉
熊本 須崎慎一さん ふりかけ5袋
豊後大野 okaerihouseさん 柿
大分 古澤政夫さん 柿
⭐ボランティア
豊後大野 神田さま お昼ご飯作り 毎日
豊後大野 首藤さま お昼ご飯作り 毎月曜日
豊後大野 まなべさま 読み語り 毎月第四木曜日
(12月のご支援いただいた皆様 12月26日時点)
☆継続寄付 8件
⭐単発寄付 2件
☆物資・体験寄付
高橋ひとみ様 たこせんべい、本
豊後大野 (株)九州中央米市場 様 お米一袋、餅米
加藤ゆみ様 本(amazon欲しいものリストから)
⭐ボランティア
豊後大野 神田さま お昼ご飯作り 毎日
豊後大野 首藤さま お昼ご飯作り 毎月曜日
豊後大野 まなべさま 読み語り 毎月第四木曜日
いつもありがとうございます!
(ここのねをさらに応援していただける方へ)
☆ここのね自由な学校は、補助金や助成金の対象にならない民間スクールです☆
1日15円(月500円)〜で、ここのねの学校づくりを継続的に応援できます!
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