【12/22開催】飛行場でロケットを飛ばす感動!わくわく子どもロケット教室レポート
12月22日、年に一度の大分県央飛行場で自作ロケットを打ち上げる「わくわく子どもロケット教室」が開催されました。今年も10名の子どもたちが参加し、中には2時間以上かけて日田市から駆けつけてくれた方もいました。
最初は「自分にできるのだろうか」と不安な表情を見せていた子どもたち。しかし、ロケットを完成させ、打ち上げを成功させた後には、自信に満ちた笑顔へと変わっていきました。
このイベントの目的は、ただロケットを飛ばすことではありません。挑戦することの楽しさ、失敗してもやり直せる勇気、そして「自分にはできる!」という小さな成功体験を子どもたちに感じてもらうこと。それこそが、この教室の真髄なのです。
しらべる・よくみる・はなす!が大事
イベントの幕開けは、植松努さんからのメッセージ動画を視聴。すると緊張感の漂っていた空気が次第に和らぎ始めました。「どうせ無理」という言葉を使うのではなく、「だったらこうしてみたら?」と考える。植松さんの言葉には、子どもたちの背中をそっと押す力があります。
いよいよロケット制作の時間。はじまる前にスタッフから「今日は大人が教えません。自分たちの力でロケットを作ってくださいね!」と話します。そのうえで次のようなアドバイスを伝えました。
ロケット教室はテストではないです。自分が他の人よりできるという比べる自信を育む場所ではありません。異年齢で教え合い、子どもたちが自分たちの力で「どうせ無理だよ〜」と思っていたことが「だったらこうしてみたら」で「できる」体験をする場所です。
初めは「無理だよ〜」「わからない…」と口にする子どもたちもいましたが、子ども同士の教え合いや「丁寧に作っているね!」というスタッフの声掛けによって少しずつ温かな空気になっていきます。
緊張と歓声の打ち上げの瞬間
ロケットの製作が終わり、いよいよロケット打ち上げの時間です。飛行場の広大な滑走路で、子どもたちは手作りのロケットを発射台にセットします。「ちゃんと飛ぶかな…」「パラシュートが開くといいな」と不安を口にしながらも、期待に胸を膨らませる様子が見て取れました。
「安全確認よし!発射まで5秒前…4・3・2・1…発射!」
掛け声とともに、ロケットは見事に空高く飛び立ちます。
その瞬間、子どもたちからは「すごい!あんなに飛ぶの〜」という歓声があがり、笑顔と拍手が会場を包みました。この日は風が強く、大きく流されてしまう事が多くあり、なかなかキャッチが難しい日でしたが、大きく飛び出し自分のロケットをめがけて、こどもたちは走り出していきました。
「どうせ無理」を超える一歩を。ロケット教室が教えてくれる本当の自信
ロケット教室を通じて、子どもたちは「できない」という不安を「やってみよう」という挑戦に変える力を学びました。そして、完成させたロケットを打ち上げた瞬間、自分の中に「小さな自信」が芽生えたことでしょう。この自信は誰かと比べる必要のない、自分だけの特別なものです。
保護者の方々からも、「子どもの挑戦を見守る大切さを実感した」「不器用な子が自分の力でやり遂げた姿に感動した」という声をいただきました。イベントは、子どもたちだけでなく大人にとっても学びの場となったと思います。
私たちは今後、この活動を公立学校にも広げ、多くの子どもたちに届けたいと考えています。その話を最後にすると、日田市から来てくださった保護者の方が「ぜひ日田市でも開催を!」と声をかけてくれました。
公立学校の開催ではないかもしれないけど、次回は出張ロケット教室in日田が開催されるかもしれないですね。今から楽しみ!
「どうせ無理」という言葉を「だったらこうしてみたら」に変えることで、挑戦の連鎖が生まれ、誰もが夢に向かって挑戦できる社会を目指していきます。次回のロケット教室で、また子どもたちと素敵な笑顔に出会えることを心から楽しみにしています!
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