心の「パーツ」に出会う話~新しい心理療法の始まり
心理療法で、不思議な体験をしているので、それを書きます。
まずは、心理療法が始まったいきさつです。
体験自体は、マガジン「心理療法日記」でまとめているので、よければ読んでください。
また、カウンセリングルームでなく自宅で一人でやった時の体験はマガジン「瞑想体験」に含まれています。
私は、クレームとか、理不尽な扱いとか、ネガティブなことを「ずっと」引きずるタイプだ。
ずっと、というのは、時間的にも、深さでも。
クレームは、何日も頭の中をリフレインする。
そのうち自分の反論が混じり、ありもしなかった相手の言い草が浮かび、また反論が始まる。
半ば妄想だ。
分かっていても、全然止まらない。
まるで、頭の中で金属の円盤が高速回転し、焼き付くようになる。
通っている心療内科でその話をすると、鬱っぽくなっているとのことで、薬を処方された。
臨床心理士とのセッションでは、新しい心理療法を提案された。
その心理療法は、「自分の心のパーツに会いに行く」というものだった。
パ、パーツ???
これまで2箇所で、合計3年ほどカウンセリングを受けたことがあるが、この心理療法は初めてだった。
「社交的な自分」「他人に親身な自分」「客観的にものごとを見られる自分」……
人は、色々な自分を持っている。それぞれを自分の「パーツ」と呼ぶ。
「自分」は、複数のパーツからできている。
だから、たとえば悲しんでいる時、「親身な自分」に出てきてもらい、慰めてもらうことができるというのだ。
わかりやすく言えば、自分でできる心のメンテナンスだ。
この方法ができるようになるために、まず、自分の「パーツ」に会いに行くのだという。
会いに行くには、いくつかの手順がある。
時間がかかるので、1回のセッション=1時間を使って行う。
そういう具合で、初めての心理療法が始まった。
臨床心理士や医師からは「~療法」という説明は無かったが、ネットで調べると「自我状態療法」というものと近いようだ。
けれど、ネットの説明と違うことも実際はあるので、私の日記では単に「心理療法」と言うだけにする。
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