地域とコミュニティと子育て支援の可能性
みなさまこんばんは。
わたしは保護者そして乳児から児童までサポートする子育て支援事業のパラレルワーカー。埼玉県戸田市の開業17年目のベビーマッサージとサイン教室kokoneという教室の運営、無料で遊べるひろば運営、子育て支援者の相談室や育児相談、キッズラインでベビーシッター事業などをフリーランスで行っています。拠点は戸田市と西川口です。
複業では、地域の福祉に関わる仕事にフルタイムで従事しています。担当部署では、地域の皆様のコミュニティ構築や共助のお手伝が主業務で、子育て支援に長く関わってきた者として、大変貴重な経験をさせて頂いております。
たまたま友人に話した一言から驚くようなスピードで在職中に再就職が決まり、現在地という感じです。拠点から身を離すことは本当に胸が痛く心苦しかったのですが、現在の担当は地域のコミュニティ構築のお手伝いや、個人活動をされている人の支援、独居率の高い戸田市において本当は最優先の高齢者支援、そしてまさかの子育てサロン運営のお手伝いもさせて頂ける職場で、また違った角度から子育て支援を垣間見れて、成長して現場に戻れるかもしれないと言う期待を持ちながら入職を決めました。
福祉の場なので、自治体の拠点と同じくそこにはマネタイズという概念はありません。まさに拠点で大きな目標としてきた「共助」の輪をいかに大きくできるか、また小さくも数多く作り、持続可能な状態に導くか。そのコミュニティまたは個人活動を維持するために職員がどう働きかけ、何を提案し、誰かのために、自分のために、という答えのない答えを探りながら関わっていく、そんな世界線です。
今日はある子育てサロンのお手伝いに行ってきました。
子どもは地域の宝、というのはわたくしも長年子育て支援に関わる業種に身を置いているのでよく使うワードなのですが、「町会の宝」そんな概念でその町会で子ども達、そして保護者を支えていこうというすばらしい大人たちがいる地区があります。わたしより一回りくらい上の世代以上の方々がボランティアで運営しているサロンです。
わたしは職員としてお手伝いに入っているのですが、このサロンがとにかく温かく優しいのです。60-70代のボランティア様4名で運営している団体で、保育経験者もいます。月に1回、1時間のサロンで、特別集客も宣伝も行っていないとのことなのですが、町会にお住いのおやこ様が時間になると一組、また一組とやってきます。
遊びに来る親子様は、自分のおばあちゃんのようにボランティア様を慕います。信頼関係も構築されていて、町会単位の子育て支援というロールモデルにぜひ他の町会さんで、同市の自治体の職員さんも見て欲しいなと思います。
わたしはこのサロンさんで子育て支援が「町会」というミクロな世界を知れて本当によかったと思っています。今まで自分が支援して見てきた世界はマクロな市町村という世界だったんだなと思いました。
はじまるよ はじまるよという手遊びがあります。
子育て支援センターに足を運んだことのある人ならきっと聞いたことがある歌だと思いますが、わたしが一番大好きで大切にしている歌です。自分が歌うと子ども達がみんな見てしまうので、ここでは歌わず手遊びだけやるようにしています。絵本があったり、手遊びがあったり、ウクレレで演奏があったり、おもちゃで自由遊びがあって、そんな現場に立てることが今本当に月に1回心から幸せに思います。
足を運ぶ保護者の人の赤ちゃんの質問や疑問に、丁寧に知識と経験で答える姿にボランティア様は専門知識ある人がいるだけで安心感があると言ってくれます。ボランティア様には保育経験者もいらっしゃるので、なんか恐れ多いのですが、年齢経験関係なく互いをリスペクトする関係性を作るサロンさんがすごいと思います。わたしも色々な支援の在り方を見てきましたが、地域で、地元でというあたりはまあよくありますが、地区で、町会でという考え方は本当に頭が下がる思いです。
自ら運営している月に1回の子育てひろば「あおぞらひろば」は両隣りまでの市単位で考えて運営をしているのですが、子育て支援の在り方の幅を広げていただき、本当に感謝の時間です。
今日、参加者の方をお見送りしてから、様々な振り返りから、最近父親の産後うつが増え始めているというお話をさせていただきました。皆様興味深くお話を聞いてくださいました。
やっぱり現場は楽しいですね。
わたしの教室は来月で17周年を迎えるのですが、その直前に今日のような温かい1日を経験させていただき、ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。
地域コミュニティと子育て支援の可能性は無限だと思います。
そして子育て支援はやはり地域の人が行うのが得策だと改めて実感しました。子育て支援をビジネスにするのは悪くないと思いますし、わたしの運営している教室もビジネスとしてやってきました。ですが、補助金や助成金ありきの運営で経営は市外の法人というのは、やっぱり違和感があります。地域の担い手となる保護者だったり、子ども達に手を差し伸べるのは地域の団体や人である。そんな温かく優しい土地で子育てをしたいと核家族化された保護者、そして子育ての初動に孤独を感じる保護者が思っているとことだと思います。
ましこ