好きなことを仕事にするのではない。好きな仲間とついでに仕事をするのだ。
なぜ、ゲームにハマるのか。
・・・ってことを考えてみました。
強くなって戦闘で勝てるようになると面白いし、対戦プレイヤーとの頭脳戦もなかなかに楽しい。
でも、それだけでは飽きてしまうんですよね。私の場合。
もちろん運営側も新しいシステムやキャラを投入したりして、飽きずに遊べる工夫をしてくれるわけです。
が、それでも、こんな疑問に到達するのです。
で、強くなってなにか?!
1位をキープしててなにか?!
それをいつまでやるんでしょうか??
この疑問の答えが「あんまり意味がないよね」「自分だけの楽しみだよね」「もっと他のことに時間もお金も使う方がいいよね」だった時が、「やめどき」だと私は思っているのですが、この答えに到達しても、やめないわけです。(笑)
なぜ?
惰性??
ではなくて、人ですね。
そこで交流する仲間がいて、その仲間との会話が楽しかったり、仲間との協力戦がおもしろかったりすると、つい、ゲーム世界にログインしてしまう。会いたいのです。彼らと。
もはや、強化したりランキング争いをしたりするのは「ついで」なのです。
彼らとの対話は、ゲーム上の戦略の話も盛りあがるし、日常の面白おかしい話も盛りあがる。
彼らを笑わせるために、ネタを仕込んでいく私。(笑)
日常を「面白く」「笑いのネタになる」ように生きていると、こういう時にもいいんだな、なんて思う。
あとで誰かを笑わせるために、今日を面白く生きるわけですね。
そんな仲間がわーっと集まってチャットで盛り上がる。
それぞれの実年齢も社会的地位も関係なく、交流できる。
わーっと盛り上がった後に、戦略会議なんかもして、戦いにでかけていく。勝つ喜び、負ける悔しさも共有する。
そして、ふと思う。
仕事現場では、仕事ばかりしているのが「普通」だと思っている人が多いんじゃないかと。
ゲームの戦闘仲間は、戦闘の話ばかりではなく、おもしろおかしい話もするのだ。時にはまったくゲームとは関係ない悩み相談も。むしろその時間の方が長い。
そして、そういう集まりの方が、吸心力も高い。遠心力も高い。
仲間との面白い話とか交流が目当てでログインして、ついでに戦闘も頑張っちゃうのだ。
だって、楽しい仲間のために強くなりたいから。
「仕事してて自分は何をやってるんだ?と思う」とか「仕事が好きじゃない」というご相談もわりとよくいただきますが、解決方法は多くの場合、転職じゃない。
くだらない話もする。
仕事とは無関係の相談ごともする。
そういう仲間、チームを、そこに持つ・作ることじゃないかなぁと思う。
好きなことを仕事にしよう、っていうけれど、本当は、好きな人と仕事をしよう、なんだと思う。
そして、その好きな人を楽しませるために、日常をおもしろおかしく生きる。
仕事は「共通の話題のひとつ」くらいがいいんじゃないかなぁ。
負けが続いていたゲームの中での弱いチーム。
いまや、そのサーバーの二強のひとつになっていたりする。
ただ、彼らに会いたい、と願う人々が集まった結果ね。
さて、私はこの5月からお弟子さんを持つことになりますが、ゲームの中のチームみたいな関係性を作っていきたいな、と思っています。