Flixbusはうまく使えば旅の強い味方
…だけど、半信半疑で利用するぐらいがちょうどいいバス会社とも言えます。
本当だったら今日の今頃、私はプラハで街歩きしていました。
元々日曜日に、インスブルックからプラハに直行で行けるバス路線が往復で36ユーロの安さで売られているのを発見して、
木曜日の夜中に出発して朝プラハに着いて、夜プラハを出て明け方インスブルックに戻る、半ば二晩連続車中泊で日帰り旅行を計画していました。
ですが火曜日に、メールで“あなたのバス路線がキャンセルされました”と来て、
ミュンヘン経由で待ち時間が生じる代替ルートが送られてきました。
しかも行きも帰りも直行だったのが両方ともキャンセルされて、どちらもミュンヘン経由に。
すぐにチャットで、翌日金曜日にインスブルックから直行で夜中出て朝着く便、帰りは直行がないと言われたため午後にプラハを出てミュンヘン経由で、日付が変わる前にインスブルックに戻る便に変更してもらいました。
昨夜、夜中の出発に備えて夕食を作って食べようとしている時、携帯にメッセージとメールが入り
“あなたのバス路線がキャンセルされました”
と言って、翌日土曜日に振り替えた代替案が送られてきました。
帰りの便はそのままなわけですから、その案だとプラハ→インスブルック、インスブルック→プラハにという行程になり、意味がありません。
すぐにチャットを…と思ったら、チャットは20時までのようで、その時20時を10分ほど過ぎた時間でした。
そうしたら、同時にiPadで開いていたFlixbusの国設定がアメリカになっていて、アメリカはその時間営業時間内だったためチャットが繋がりました。
そこでやり取りして、代替についてああでもないこうでもないとやっていたのですが
結局のところ色々ややこしくて、私も土曜日でなく平日に行きたいと思って気軽に計画しただけのことなので
すんなりキャンセルと返金処理をしてもらいました。
私としては、ルート変更や返金処理がスムーズなのは良いとして、
お得にプラハに遊びに行って帰って来られるという楽しみな気持ちが空回りしてしまったこと。
楽しみにしていたのに結局行けなくなってしまったこと。
元々、高いお金を出してまで行きたいんではなくて(プラハには何度か行ったことがあるし)
息抜きに、気軽に遊びに行きたいなと思って行き先を探していたら、たまたまバス代が安かったし直行で時間もちょうどよかったというだけです。
当該路線は、イタリアのトスカーナ地方からインスブルックを経由してプラハまで行く夜行バスです。
キャンセルの理由は利用者数が少ないから、とかだとは思いますが、何か行き先で予定があって、バスに頼っている人もいるはずだし、やっぱり直前のキャンセルはやめてほしいです。
しかも20時過ぎにキャンセルの連絡。
当該路線はとっくにイタリアを走行しているはずの時間で、
その路線自体が走らないのであれば何時間も前からわかっていたはず。
そうであれば代替案についてやり取りする時間もあったし、乗り換えにはなったとしても私は今日プラハへ行けていたんです。
時間的余裕がない中では、仕切り直しでキャンセルすることしかできませんでした。
他の日程、来週以降を検索しても、安くても片道36ユーロなどがほとんどで、当初の予約のように往復で36ユーロっていうのは無理です。
また、Flixbusは、キャンセルになった路線に対して、乗客が電車や他のバス会社などで代替ルートで旅行した旅費を立て替えるということもしてくれているのですが
今やヨーロッパはほとんどFlixbusの寡占状態で他のバス会社は希望する路線を運行していないし、
電車は何度も乗り換えをして、夜中に変な駅で何時間も待たないといけなかったりで条件が悪い。
乗客としては、Flixbusを使う理由は、夜中の乗り換えなしに、バスに乗ってうとうとしていれば翌日目的地に着けること。
夜を移動に充てることで時間を有効に使えて、宿泊費が浮くこと。
電車はだいたい高いし、バスのように便利に希望のルートを走ってくれないのです。
例えばインスブルックからヴェローナやヴェネツィアの方面へは電車でも行けますが、2回以上乗り換えが必要だったり、ボルツァーノからヴェローナへ行くローカル電車は必ずと言っていいほど遅延します。
また、そっち方面やヴェローナからインスブルックにその日のうちに帰ろうと思ったら、最終電車の時間帯は夕方です。
対してFlixbusは、それ以降の夜間や深夜にもインスブルック行きを運行しています。
値段もお手頃だし、電車の接続などを考えるとバスは楽です。
私は南チロルのトレントまでで使える交通パスを持っているので南チロルの日帰りには電車を使いますが、トレントを超える時はバスの方が安心だと思います。
私がFlixbusを認知したのは、グラーツに住んでいた頃。
2014年か15年かな。
グラーツに住んでいるとウィーンに行く機会もけっこうあったのですが、それまでは電車か相乗りの車を探して行っていたのですが、
突然現れたのが緑色のバス。
安いし、電車だと乗り換えないと行けないウィーンの空港までも運行していました。
それからどんどん運行路線が増えて国を跨ぐ路線が多くなり、
私が最近よく使うのはボローニャに行く時や、ミュンヘンの空港、ミラノのマルペンサ空港などなど、荷物を持っていると面倒な乗り換えをしなくて良い、電車が運行していない時間帯に移動しないといけない、など理由は様々ですが、重要なインフラと化しています。
利用者はほとんどお金があんまりなさそうな人たちではあるけど、私自身車を持っていないし、安く効率よく目的地に行くことが重要だし気になりません。
ただ、ドイツの北の方からイタリアまでバスで行くような人は、十何時間もバスに座っていることになるので、さすがに飛行機使おうよ…と思いますが。
今後も使い続けるし、実際今も来月以降に乗車予定のチケットを複数予約しています。
それらはキャンセルされないことを願います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?