足元のくつろぎ 靴の重量と固さ
日常生活でヒールを履くことはほとんどなくなった。
舞台で履く以外のパンプスは一応何足か残ってるけど、ヨーロッパじゃ出番がない。
道路が歩きづらいことが多い。
オペラ観に行く時ぐらい?
それも、別にパンプスじゃないヒールを履くことの方が多い。
レースアップのブーティーとか。
ヒールのついたブーツもあるけど、ないやつの方が出番が多い。
そもそもここ数年スニーカーを履くようになって👟革靴よりどうしてもスニーカーの方が履き心地が良いのでそちらを足が欲する。
スニーカーって運動する時にしか履いてなかったけど、ここ10年くらいで街中でスニーカーを履くことがむしろ当たり前になったことも手伝って、何足か街履きスニーカーを持ってる。
中敷を入れたり工夫しても、結局革靴にはクッション性はないしね。
一昨年イタリアで買った高級ショートブーツと、数ヶ月前に買ったドクターマーチンのメアリージェーン。
なかなか柔らかくならない。
履き慣らすまでの革の固さと靴の重量は結構、足を入れたくならない。
基本的に全ての靴を靴べらを使って履くけど(指を一切使いたくない)、出先とかで脱ぎ履きしなきゃいけない時に靴べらがない可能性も想定すると、そういうシチェーションがありそうな日には靴べらなしでも履ける靴の方が選択肢に上がる。
去年は寒さがあまりきつくなかったこともあって、内側が獣毛のブーツも登場機会が少なくてほとんどスニーカーだった。
固い革靴を履き慣らすのに、休みの日に街にちょっと出かけてすぐ帰ってくるのならいいけど、会社に行って行き帰り歩いたり一日中オフィスにいなきゃいけない時に足が窮屈だとしんどい。
以前はイギリス製のレースアップブーツとかなんかも持ってたけど、固い、重い、締め付ける、履く時に紐をかなり緩くしないと履けないしそれをまた締めないといけない。
朝時間がない時に履こうと思えない…。
売った。
昔は足が若干我慢しなきゃいけないのは当たり前だと思ってたけど、足も楽を覚えると楽をしていたくなるね。
革靴でも、ソールの素材が感じのいいゴムだったりしてすごく快適なのもあって、
でもその信頼している靴が最近相次いで壊れて…
一足はソールがモーゼの十戒みたいに破れたから諦めて、もう一足は今修理に出してるけど直って耐久性があるかどうかは保証できないと言われた。
買ってから10年以上経つと、買ったところやブランドの状況も様変わりしていて、二度と代わりは見つからない。
昔は靴の数が多かったけど、今はすごく減った。
それがいいと思ってる。
数が少なくなると、それぞれを履く頻度がわかりやすくなる。
あんまり重い靴はやっぱり疲れるし、移動する時スーツケースとかに入れるのに場所や重量も取る。
基本的には買い足さずに、ある靴を大事に履きたい。
でも気に入ってる靴は急に別れが訪れるから辛い。
代わりは本当に見つからない。
服の買い物も然り、靴の買い物も一期一会で運次第。
自分の好きな靴の傾向がわかっているので無駄に買わなくて良い。
靴は失敗しやすい(試着する時と実際の生活の中で履く時のギャップ)からぴったり合うものは本当に出会いだと思う。