電子レンジの自動温め機能の普及について
物心ついた頃から家庭ではなくてはならない家電の一つで、一人暮らしし始めてからも欠かさず使っていた電子レンジ。
使い方は至極簡単で、物を庫内に入れて”あたためスタート”ボタンを押すだけ。
実家の電子レンジは歴代、オーブン機能が付いていようがお構いなしにその”あたためスタート”ボタンがほぼ単独で使われるボタン。
たまに牛乳を温めるときなどに”飲み物”のボタンを押すとか。
どちらにしても、自分でワット数や分数を合わせることなんてほぼないのが当たり前でした。
ただ、この自動で適度に温めてくれる機能は必ずしもどの電子レンジにでも付いているわけではないと知ったのは、初めて一人暮らしを始めた時に新生活パックの家電セットに入っていたハイアール(当時まだ全く知られてなかった中国製の)は、確かダイヤルを回してチーン、方式だったような・・・
それでも日本で普及している電子レンジは総じて使いやすく、お任せで適度に物を温めてくれるし、安い電子レンジでもワットの選択は明瞭でダイヤルで分数を回すタイプもわかりやすいのであまり不便に感じたことはなかった。
けれど、悲惨なのは温め過ぎてしまった時のこと。
それでも日本で使っていた電子レンジで、温めたものが食べられなくなるようなことは起きなかった!
タイトル画像の電子レンジは温め機能のみで、東京で生活していた時使ってたな。
こういうのが一番シンプルで良い。
あたため もしくは 飲み物
それ以外いらないよ!
コンベクションオーブンを使えば、電子レンジにオーブン機能も要らない。
ヨーロッパに住んで当初驚いたのは、電子レンジがない家庭の多いこと多いこと。
特に年齢層が上の人だと大体使っていない。
電磁波が体に悪いと信じている人の多いこと多いこと。
でも会社の休憩室には電子レンジが複数台あって各々持ってきた物を温めて食べる人も多いし、若い世代はそこまで抵抗ない人も多いと思う。
けども、若い人も電子レンジのない親世代の家で育った子であることに変わりはないので、高確率でレンジのない暮らしをしてる人は多い。
パンを焼くトースターや、それなりの大きさの台所を備えている家であればオーブンはビルトインのものが付いているため、冷凍ピザなどの温めはオーブンでやるし、
じゃあ食べ残ったものをまた食べる時は?
・・・フライパンや鍋で温め直すんでしょうね。
私はやはり電子レンジがないと不便だなと思って(思い込んで?)きたので、グラーツの時も電子レンジを持っていたし、今も持っている。
インスブルックで住んで以来アマゾンで買って使っているのはシャープ製の電子レンジなんだけど、
それが本当に信用できない電子レンジで。
これのせいで、電子レンジ自体を手放そうという気持ちに傾いてきている。
一番下の二つがスタートとストップボタンで、上の方は解凍とかグリルとかレンジ機能の温度だとか重量とかを入れるボタンなんだけど
こんなややこしいボタン押すほど食材を熟知してない。
せめてワット数と分数を選ぶだけの作りならまだしも、誰が好き好んで3回も4回もボタンをピッピッと押すなんていう手数を踏んで温めないといけないのか?
一応、スタートボタンを一度押すことで1分の温めがスタートするので、使うのはもっぱらスタートボタンのみ。
一つのボタンを押すだけっていうのは楽ではあるんだけど、これは庫内の食べ物がなんなのか、液体なのか、重さはどれくらいなのか、などということは一切考慮しておらず、ただひたすら1分、続けざまに押せばさらに1分が追加されていくだけ。
そうすると、出力は最大ワット数で温めが行われるんだけど、これは曲者。
温めの最大ワット数はこの機種だと800Wでそこまでバカ高くないはずなんだけど、これで1分冷凍ご飯を温めるとまだ冷たいのでそれじゃあ2分温めると、今度はパッサパサでおこげのようになり、食べられたもんじゃない。
汁気のあまりない調理済みのおかずを温めると、焦げたような臭いがつく。
冷凍のミートボールをチンしたらカッッサカサになって中身が空洞に!
庫内は温めが終わってからも開けると常にオレンジの灯りが煌々としていて、煙のようなものがモワンと出ている時もしばしば。
この電子レンジは不具合などがあって2回も返品交換してる機種なんだけど、そろそろ愛想が尽きてきたので今日ついにフリマサイトに出品しました。
それで、あらゆるサイトで自動温め機能のついた電子レンジを探しているんだけど、全くない。
日本製のパナソニックや東芝のセンサー付きと書いてある製品も、(シャープは除外)製品マニュアルを読んでみたところ、センサーが使えるメニューは一部で、
それも例えばおかず温め直しというメニューを選ぶと、場合によって重量が設定できて、それをしてから温めスタートボタンを押すという仕組み。
ということは、最低でも2回はボタンを押さないといけない。
しかも、よくよく読んでみると、そのおかず温め直しコースも、
冷蔵からの温めは1回、冷凍からの温めは2回、など食べ物の状態を”自分で”判断してメニューボタンを複数回押さないといけない。
これって、自動じゃない・・・
私が求めているのはあくまで、
1 食べ物を庫内に入れる
2 あたためスタートボタンを押す
3 分数をいじることなく食べ物が適度に温まる
という最低限のことであって
調理メニューを選ぶ→グラム数および分数を選ぶ→あたためボタンを押す
だとか
ワット数を選ぶ→分数を選ぶ→あたためボタンを押す
みたいなアホくさい工程は嫌なんです。
ほとんどの市場に出回っている電子レンジはダイヤルで分数を回す方式のやつだし・・・
自動あたため機能が付いていないのなら、いっそのことワット数も分数もダイヤル式の方がシンプルでまだマシなような。
Amazonなどのレビューを読んでいても、ボタンを何回も押して選ぶことに対して文句を言っている人は一人しか見つからず、他の人は概ね満足している様子。
日本人は無駄を省いて簡略化することに長けているし、不便なものは淘汰されるので、ほとんどの家電はしのぎを削って便利に便利になっているけど、
ヨーロッパの人は総じて、あるものを受け入れる、不便を別に不便と思わない、そういうものだと思って受け入れる、という人がほとんどなので、
ある分野はとても進んでいたりするのに、え?と思う部分が驚くほど不便もしくは非効率的なまま取り残されていることが多い。
私も電子レンジに関しては、このシャープの電子レンジの数々の暴挙を見るまではあまり気にせずに使っていたけど、今はご飯も1食分ずつしか炊かないし、作り置きの冷凍などもしないし、正直信用できない電子レンジよりは鍋で温めたりする方が味に悪影響出ないし・・・と思えば電子レンジ排除もありうるなと今では思っています。
あとは韓国メーカーの電子レンジを細かく見てみるけど、あたためスタートボタンの一押しだけでセンサー検知で適度に温めてくれるレンジ、今のところヨーロッパでは見つかっていないです。
パナソニックの単機能電子レンジは、
このようにシンプルかつ優れた自動あたため機能のついたものがあるのに、なぜこれを海外向けにして欧米で売ってくれないんだろうか・・・・。
電圧の関係とかで、何か日本でしか販売できない都合でもあるんだろうか?
流石に日本から電子レンジを持ってくるのは重すぎるので(炊飯器は持ってきたことあるけど)海外向け製品もちゃんと日本国内と同等の機能を備えてほしい。
切に願います!
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