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オンラインzoom研修を成功させるための17の視点〜2日間の研修をzoomでやり切って見えてきたこと〜

10/12 追記:【zoom研修の記事をリリースして反響をいただいております】
オンライン研修を成功させる学習設計の37の視点を追記しました。
●2週間で5万PV、8月末時点で8万PVになりました。
●1ヶ月で有料記事を120名以上の方にご購入いただきました。
●人事業務に役立つ情報メディア HR noteに取材頂き、5/21 に掲載されました。

先日、コロナによる緊急事態宣言(4月8日発令)が発令される中、新入社員研修(4月7・8日)をオンラインで2日間開催しました。zoomを使用した会議や、1時間のセミナーはあっても、2日間の企業研修をオンラインで実施したのは初めてです。

結果、研修担当者満足度100%、参加者満足度90%で終わることができました。
参加企業の社長から「全くリアルと変わらない」「研修の未来像が見えた」と言って頂けました。

企業研修をオンラインで実施するにあたり、研修プロデューサーとしてのプライドをかけて、オンラインでの学習設計(ラーニングデザイン)を考え、同業のプロたちとも情報共有を重ねてきました。その結果、僕なりの最適解が見出せた感じがします。

いま、教育に携わる「研修業」「教育業」「お稽古事」「イベント業」などのスクール事業の方達は、大変な状況だと思います。打開策として、オンラインに着手するしかないという方も多いはずです。また、研修担当者はオンラインでの研修開催を検討している方もいると思います。

しかし、「どうやってやればいいのかわからない」という方も多いでしょう。なぜなら、オンラインで1〜2日間に及ぶ研修を成功させるためのノウハウがまだないからです。

そこで今回は、「オンライン研修やセミナーをどうやったらうまくできるのか」という実務的なノウハウをお伝えしたいと思います。

改めまして、こんにちは。私は『研修プロデューサー』の志村智彦です。
今回は『zoom研修プロデューサー』と自称したいと思います(笑)

これまで、企業の人材開発や組織開発のコンサルティングを15年以上行い、数々の研修商品開発や講師育成を行ってきました。

今回の我々がzoom研修で実施した実例を同業者の講師仲間にお伝えしたところ、『zoom時代の明るい未来が見えた』『オンラインは苦手だと思ったが勇気が湧いた』とたくさんのお声を頂きました。

みなさんのビジネスにおける創造性や可能性を拡張させるヒントとして、困っている多くの方に届くと嬉しいです。

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(写真の左下が私です)

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0:私がどんな研修をやっていたのか?

本題に入る前に、少しだけ自己紹介と今回の研修の背景を説明させてください。私は、志コンサルティング株式会社の代表をしている志村智彦と申します。みんなからは「しむしむ」「しむちゃん」と呼ばれています。

今回開催した2日間のzoom研修は、もともと集合研修の予定でした。

講師は劇団四季元主役の人材育成トレーナー佐藤政樹さん。プロデューサーは私で、「主体性を高める新人研修」を展開していました。

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開催予定日は4月2・3日/4月7・8日。2019年10月から営業を開始して、10社35名ほどの参加者が集まっていました。

プログラムの内容は、「学生から社会人への意識変革」を目的とした、参加者同士のシェアや決意表明のプレゼンなどを多く含む、参加者主体の体験型学習です。つまり、「リアル研修だからこそ、効果が発揮できる」と思われている研修

ですがコロナ情勢を鑑みて、3月27日にオンラインで実施する意思決定をしました。そこから10日間は、「“体験型の研修で得られる効果”をどうやってオンラインでも提供可能にするのか?」という試行錯誤の日々が続きました。

1:2日間のオンライン企業研修に参加されたお客様の反応

最終的に、オンライン研修は4月7・8日に開催し、参加してくださったのは6社26名となりました(緊急事態宣言が発令されたことにより、直前で4社のキャンセルが出ました)。

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(講師の佐藤政樹さん)

集合研修を予定していた時の開催時間は10時〜17時(2日間)でしたが、集中力の維持のため10時〜16時(2日間)に変更しました。

今回ご参加いただいた企業様は、地方の中小企業から、テレビ局の子会社、農協の関連会社など。すべて「オンラインでの研修に参加するのは初めて」とのことでした。

そのため、3月30日月曜日に「オンライン研修に切り替える」とお伝えしたあと、1週間で研修担当者の方にご準備いただき、4月3日金曜日までに接続テストを完了させました。

結果、参加者満足度90% 集中度91%、人事担当者満足度100%となりました。

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研修後の社長の実際の声(facebookから)

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【参加者企業の社長や担当者様の声】
『リアル研修と効果は変わらないです』
『うちの社長も顔出したのですが、オンラインの可能性を感じた未来が見えたと言ってました』
『多くの研修が延期になっている中、この時期にやって下さり、本当に感謝です。今の時期にやらないと離職につながる可能性がありました』
『事前のzoomのセッティングから丁寧に教えてくださりありがとうございます。自分も後ろから見ていましたが、なかなかイケけますね。新人も心に響いたと言っていました』
『グループ会社の研修は全部中止になってしまったけど、この研修だけ受けれたのは本当に感謝しています』
【受講者の声】
・生の授業、研修、セミナーよりも集中できた気がする。
・生とほとんど変わらず安全に参加することができとてもいい機会となりました。
・遠く離れている人達と意見交換をできたのは良かった。
・違う企業の遠い会社の方々と別の場所で同じ時間を共有している感じが新しくて楽しかったです。
・2次元での会話であったので、直接会って会話するより少し緊張がほぐれてはなしすることができました。

2:なぜ「研修延期」ではなく「オンラインで実施」にしたのか?

僕は3月25日水曜日の時点で、メンバーと話し合い指針を決めました(東京都知事が「ロックダウンの可能性がある」と発言する2日前です)。

「このまま研修を実施するのか?」というお問い合わせが増えたので、我々の指針を明確にしたのです。

1.身体と心理の安全が確保できる時のみ集合研修を実施する
2.どんな状況でも、お客様の学習機会を損なわない

以上の2つを指針として決めました。すでにこの時点で、集合研修を実施すると①の安全が確保できない可能性がありました。多くの研修会社から、中止や延期にすると情報が入ってきていました。

しかし私は、集合研修は中止にしても、この時期にこそ学習する必要があると感じていました。コロナ騒動を理由に、学習の機会を先送りにしてはいけないと強く思いました。

なぜなら、コロナの収束がいつになるか見えない中、新入社員は不安な日々が続くからです。不安な中、学習の機会までも奪われることは、定着率や帰属意識の低下を防ぐという意味でも、避けなければいけないと感じました。

また、「この時期の学びは、生きる勇気になる」という確信もありました。これは実際に9年前の東日本大震災の時に、お客様から頂いた言葉です。だから、お客様が同じ恐怖や不安の中にいる今回も、やらねばならない。

そのため、『学習の機会損失をさせない』と言うミッションを掲げて、オンライン学習設計に向けての取り組みをメンバーとスタートしました。

3月27日金曜日には、東京都知事がロックダウンの可能性があることを発言したことを受けて、集合研修の中止を決定。

それでも学習を提供できるよう、研修テキストの内容を全て動画(Youtube)で撮影し、お客様に届けることにしました。

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3月29日日曜日に、10分の動画を22本撮影し、3月30日月曜日の朝までに、撮影した全ての映像を編集してYouTubeにアップロード。始業前にお客様にメールでリリースしました。

郵送した紙のテキストとYouTubeで学べる動画教材を使えば、2日間勉強(自主学習•反転学習)できるとお伝えしました。

しかし、「自社でうまく進行ができない」「自主学習はなかなか難しい」と言う声をたくさんいただきました。そこで、zoomを使った2日間のオンラインライブ研修を提供することにしました。

3:「茶道のオンラインお稽古」からヒントを得る

オンライン研修について模索している最中、茶道の先生をやっている友人から連絡がありました。

「世界茶会」を主宰されている岡田宗凱さんです。岡田さんが、茶道のお稽古をzoomで実施したということでした。

僕は、不思議で仕方ありませんでした

なぜなら、お茶のお稽古は、『その場の感覚』を共有することに価値があり、そこで感じる『五感』があることで成立するものだから。
「感覚を共有できないオンラインで実施したら、何が残るんだろう?」
と疑問に思ったのです。

しかし、次の瞬間に思いました。「でも、これって研修も同じじゃない?」

研修から得られるのは、知識だけではありません。体験による気づきや、発想、アイデアも価値の一部です。

お互いの情報交換も兼ねて、すぐにzoomでミーティングしました。

岡田さんの話を聞く中で、研修のオンライン化に向けた大きな気づきがありました。

それは、「想像力で場所をつくる」という話。
受講している環境がそれぞれ違う中で、いかに稽古に集中してもらうか。

そのためには、「想像性を働かせてもらう事前の取り組みが大切」とのことでした。

具体的には
「環境を整える(心理)」・・・できるだけ着物着用とする。
「共通体験をする」 ・・・同じタイミングでお菓子やお茶を頂く。
「五感などのアナログな感覚を大切にする」・・・事前に郵送で抹茶・お菓子を送り、一緒にお稽古で食べる。

画面越しに同じ所作や行動をすることで、共通体験を演出する。これは大きなインスピレーションでした。

後述しますが、これが研修で「相互コミュニケーションを作り出す」ことに大きく作用する重要な要素です。

なお、岡田さんがオンラインお茶会をやった様子がnoteに詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。

4:学習設計を定義し、効果的なオンライン学習を設計する。

こうした経緯から、「そもそもオンラインにおける効果的な学習設計とは何か」をもう一度再定義する必要があると思いました。

重要なことは『ツール(zoom)ありき』の設計をしないことです。
そもそも教育の最終的な目的は「行動変容」です。 そのため、ツールはあくまで行動変容を作るための手段です。

行動変容を起こすための教育方法については、「車の免許の取得」に例えるとわかりやすいと思います。

免許を取得するためには、「知識習得」と「実技(スキル)習得」が必要です。「知識習得」はオンラインで完結でき、最後にテストをすれば学習習得度が測れます。

一方、問題は、実技(スキル)習得です。「ブレーキを踏むタイミング」「ウィンカーを出すタイミング」などは、実際に運転をしながら、助手席に座っている指導教官からフィードバックをもらい、感覚が掴めてくるものです。

いかにして感覚値を落とし込み、スキルを体得させるかが、オンライン研修のポイントだと思います。

そのためには、今あるリアルの研修の要素をもっと分解して、「講師がいるオンラインセミナーの中で何をやって、何をやらないのか」を切りわけていく必要があります。

リアル研修の要素
①:講義
②:グループ討議
③:プレゼン/実技/演習
④:フィードバック
⑤:研修時間以外の時間(始まる前・後・休憩中)
⑥:宿題や定例報告・実行報告(連続開催の研修の場合)

リアル研修は、上記のおおむね6つの要素があるのではないでしょうか。

さらに、リアルで得られる価値についても分解して考えていきます。

リアル研修で得られている価値
1: 知識の習得 
2:技術の習得 
3:概念の応用化(実行への落とし込み)
4:抱えている問題や疑問の解決 
5:振り返りによる気づき
6:受講者同士の人脈形成 

このように要素と価値を分解していくと、研修をオンラインに切り替えていく上で重要なポイントが見てくるのではないでしょうか。表にしてみました。

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「講義」はもしかしたら、事前にyoutubeにアップロードして、事前学習で見てもらうのがよいかもしれません。
「グループ討議」こそが、zoomでやるべきことだと思います。「ブレイクアウトセッション」という数人でのシェア機能があります。
「プレゼン/実技/演習」なども、zoomでできます。ただ、ゲームを使ったり、体を動かすような体験ワークなどは、制限されてしまいます。
フィードバックは、全体フィードバックと個別フィードバックがありますので、これは研修内で設計する以外にも、研修後に個別セッションの機会を設けるという方法も考えられると思います。
研修以外の時間は、結構重要です。研修やセミナーでは「研修は前座、懇親会が本番」と発言をする人もいます。これはあながち間違っていないと僕は思っていて、懇親会で人脈ができてビジネスに発展したり、その懇親会の方が「自己開示される分、研修より良いアイデアや気づきが得られる」ということはよくある話です。しかしオンラインだと、それらがざっくりと切られてしまいがちです。これに対応するものとして、「オンライン懇親会(飲み会)」や「コロナが収束したらリアルで懇親会を催す」というのもひとつのアイデアだと思います。
⑥宿題や定例報告・実施報告は、最も重要ですが、かなりの場合、研修はやりっぱなしになっています。成果を出すためには、この宿題や定例報告(実施報告)など、研修で立てたPLANをどのように取り組み、振り返っていくかが、とても重要なポイントになります。

このように分解して考えていくと、①は一方向のコミュニケーションなのに対して、それ以外は双方向のコミュニケーションであり、参加者が主体的になりやすくなります。

オンラインで実施する場合、参加者の参加意欲と集中力を高めるために、①の講義をなるべく短くしていく必要があります。

今までの学習効果と同等の効果を生むためには、事前の学習ツールを設計したり、アンケートを実施したりなどして、事前・事後の学習設計を相当練り込む必要があるのです。

ここら辺の事前・事後の学習設計の詳細に関しては、ご自身の事業に照らし合わせて考えてみてください。

5:事前の環境整備(ネット、PC、zoomの設定)

受講者および講師の環境整備に多大な労力がかかります。
1:ネット速度
2:パソコン
3:zoom自体の環境設定
4:自宅の環境整備

に対する対処をしておくことが大切でしょう。

以下、パワーポイントにチェクリストをまとめています。
各社のバックアップの体制づくりなど、丁寧な説明と対応が必要でした。

まず、講師側の環境づくりのチェックリストです。

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次に、お客様に整えていただきたい環境のチェックリストです。

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これを送るだけでは、完了ではありません。
今回は、参加企業様と事前に接続テストを行い、zoom説明会を行い、バックアップ体制を整えた上で実施しました。

そもそも企業研修を行う場合、「zoomを使ったことがない」という担当者様もいます。そのため、zoomの設定から概要を説明する必要もあります。

なお、お客様が法人の場合で、受け手が会社の場合(B to B)、パソコン環境やインターネット環境が整えられている場合が高く、設定や説明がスムースに行きます。

一方、在宅環境や、個人で参加される方(B to C)であると、お客様のITリテラシー(ITに関する知識や理解力)が様々です。zoomやテレビ会議をしたことのない人がたくさんいます。

「家にインターネットがない」「パソコンがない」「音や映像が飛ぶ」「zoomがよくわからない」「インターネット、スマホ、パソコンとか得意じゃなくて、よくわかりません」「スマホだと(文字が)見えない」など、様々なレベルの混乱が生じます。

そのため、1日や、2日間で研修を実施するためには、事前に余裕をもって、接続テストや説明会を行うことをお勧めします。主催者側も事前の接続する際に、いろいろな問題が浮き彫りになります。

本当に、予期しないものがたくさん出てきます。
開催当日に、トラブルが出てしまうと大変です。講師の心の安全を確保するためにも、ぜひ、実施してください。

※お客さまにzoomの概要から設定、トラブルシューティングまで記載した、そのまま使えるパワーポイント資料は、有料版にてダウンロードしていただけます。

■在宅で受講する方のパケット通信量も気にしました。

いわゆる「パケ死対策」です(パケ死・・通信容量がオーバーしてインターネットが使えなくなる)。在宅で受講される場合、会社からの通信サポートとして、レンタルwifi等を検討することも重要です。特に、新入社員の自宅にはWi-Fiがないことも多いです。

■zoomの脆弱性問題
また、現在、zoomの脆弱性も指摘されており、その点についてもしっかりと説明する必要があります。

大きな会社だと、zoomそのものを使用できない会社もあるでしょう。その際は、代替策も今後考える必要があります。


【追記】4月21日
Microsoft傘下のSkypeが、Microsoftアカウント不要で、アプリのインストールも不要の無料オンラインミーティングサービス『Meet Now』の提供を開始したそうです。

Skypeのサイトよりfactory4 digital prodctionさんのnoteがわかりやすいです。


なお、ここからは個人的な意見です。
2011年の東日本大震災をきっかけに、LINEが国民的なアプリになりました。今回のコロナでは、zoomが国民的なツールになってきています。LINEも急拡大に伴い脆弱性が指摘されていましたが、それを乗り越えています。zoomに関しても急拡大に伴い、セキュリティが日に日に改善されています。経営会議や情報機密性の高い会議であれば、「Microsoft Teams」などの他のツールが良いと思います。私も使い分けています。

ただ、zoomは受講者がブラウザで受講できるなど、初期の導入が比較的わかりやすい点がメリットです。シンプルなユーザー設計はかなり重要です。
きちんと対策をすれば、zoomはまだまだ安全に使えると思います。

6:オンライン研修が落ちないための3つのリスク管理

ここがめちゃくちゃ大事です。
ほとんどのオンライン研修は、ここで躓いていると耳にします。

私たちのオンライン研修の体験アンケートにも、「音が途切れる」「画像が見にくくなった」という声がありましたが、この質の担保は最重要課題です。

オンラインのセミナーが絶対に落ちないようにするためには、以下の3つのバックアップ体制をしっかりと確立することです。

1. 通信速度のバックアップ
2. デバイスのバックアップ
3. テレビ会議システムのバックアップ

これらをしっかりと構築されると良いと思います。

なお、私が実際に行った2日間の企業研修では、何度か危うい状態になりましたが、1〜3のバックアップ体制をしっかりととっていてたことで、通信が止まることなく進めることができました。

より詳しい設定は、有料版の方で説明をしております。

7:「共通体験」でつながり感を醸成する

研修は、知識の習得以外に、参加者同士の繋がりによって発生するコミュニケーショから気づきを得ることも重要です。

オンラインで、受講生同士の共通体験をどのように演出したらいいのか?そのポイントは、同じ行動や所作をすること。

先ほど、お茶の先生の話をしましたが、同じ着物で、同じ時間で、同じお茶を飲むというアナログの経験は、オンラインだからこそ重要なのです。

同じ行動や所作をすることによって、「そこに参加している」という意識が高まります。受講生同士や講師と「つながっている」という感覚を擬似的に醸成するために、とても重要なポイントです。

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そのため、今回実施したオンラインの新人研修では、

「みんなで挨拶をする」
「エアー握手をする」
「いいね!ポーズを声を出して言う」
「理解できたら、OKポーズをする」

など、共通した行動を何度もみんなで行いました。

共通体験、共通行動、共通所作は、心の繋がりを作る上で大変に効果を発揮しました。

また、「製本したテキスト」を郵送していたことも研修を成功させる上で非常に重要なポイントとなりました。紙のテキストは、「同じ物を使う」という共通体験なのです。

オンラインだからこそ、同じ紙のテキストを使って、ペンを使って感想や穴埋めを書き込む行為が、貴重な共通体験となるのです。

こういったデジタルツールとアナログツールを両用することで、左脳(論理性)と右脳(創造性、感性)を両方刺激できるとも思いました。

研修のメモをiPadやパソコンのメモに書くのも良いのですが、紙やポストイットなどに書き出す方が、創造力や思考力、感性を引き出せるような気がします。

事前に郵送で、テキストと一緒にお茶やお菓子を同封して、全員でティーブレイクをするというのも面白い共通体験になると思います。

8:集中力を持続させる15のアイデア

アンケートの結果から、

「集中力が低い人は、満足度も低い」

という相関関係が見えてきました。

つまり、いかに集中力を維持できるかが、オンライン研修の肝にもなってきます。
私の経験から下記のようにまとめてみました。

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それぞれ詳しく説明していきます。

1.「時間配分」
アメリカの研修講師育成の大家 ボブパイク氏によると、通常の研修であれば「90/20/8の法則」に則った時間配分が良いと仰っています。

この法則は、リアル研修で集中力を維持する時間配分として確立したもので、
90分は、脳が集中できる時間。90分以内に休憩に入る。
20分は、異なった形式にする。20分を意味のある最少単位として研修をデザインし、次の20分に進む前に振り返る時間を設ける。
8分は、参加者を「参画」させる。手を上げってもらったり、テキストに記入してもらったり。違う動作を入れる。
というものです。

しかし、ボブパイク氏を日本で紹介しているダイナミックヒューマンキャピタル(株)の中村文子社長にご相談させていただいたところ、

ボブパイク氏の公式見解は、「オンラインでは、「8の部分は、4くらい」が適切で「90/20/4」が良いとのことです。文子先生ご自身は、「90.20.4」だとやはり少し長いようにも感じるので、「60.20.4」くらいが良いのではないかと伺いました。

この20分も一方的な講義ではなく、参画をいれながら、双方向でやるのが良いというお話でした。

これに基づき、いろいろ実験してみました。

私の個人的な意見としては、意識としては「45/10/4」の配分がよいと思いました。意識しても、少しオーバーしてしまって、結果的に「60/20/4」になる感じがしました。

このようにいろいろと時間に関して、検討してみたところ、71%以上の受講生から「適切な時間配分だった」と感想をいただきました。

オンライン研修を実施する場合は、「45/10/4の法則 」を意識すると
結果的に「60/20/4」くらいになるかなという感じです。

具体的には、
45〜60分に1度休憩
10〜20分で講義だけでなく参画してもらう。シェアや討議の時間を入れる。
4分に1度は、確認のため、手を上げてもらったり、OKサインをしてもらって相互確認をしながら進める。といった感じだと思います。

なお、ボブパイク先生と中村文子先生の研修デザインハンドブックはぜひ、この際にご覧ください。僕は名著だと思い、コンサル業のあらゆる人に紹介をしまくっています。僕が研修デザインの「型」を勉強させてもらったのは、ボブパイク先生と文子先生です。


2.「1日の時間」
企業研修の場合10時〜16時がMAXかなと感じました。
お昼休みを抜くと5時間。

めちゃくちゃ工夫して、最高に考え尽くして運営しましたが、アンケート見る限り、これでも、ギリギリの集中力かなという感じです。

全体的にzoom研修というものに慣れてくると普通の設計になっていく気がしますが、初回なので、ビビりながら、短い時間で設計してみました。

そのかわり、宿題やYouTubeを見てもらったり、自主教材を豊富にすることが大切です。

3.「講義の時間」
1の「時間配分」で「45/10/4の法則 」を紹介しましたが、講義を10分で終わらせるのは至難の技だと思います。学習設計の項でお伝えしたように、事前学習などを使ってうまく調整をしていただくと良いでしょう。

4.「シェアについて」
リアル研修だと、講義のあとそのままシェアにいってしまいますが、オンラインの場合は、シェアに行く前に1分間書き出しの時間をとっても良いと思います。その方が議論がスムースに進められると思いました。

5.「シェアの時間について」
10分と書いていますが、内容にもよるので、様子をみて時間を設定してください。

6.「資料について」
テキストを配布するのが良いと思います。また、A4用紙やペンを使う場合は、これも配布できたら良いと思います。

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7.「休憩のタイミング」
休憩については、45分に一度、10分〜15分程度のお休みがよいと思います。

8.「休憩の時間」
階層にもよりますが、20分にすると業務に戻ってしまう人もいるそうなので、集中力を維持する絶妙な時間配分が必要になりそうです。

10.「休憩から帰ってきたら」
「チェックイン」を行います。

チェックインの方法は、「みんなで挨拶をする」「OKサインをする」「声を掛け合う」などの共通体験を入れ込んでみてください。受講生は、休憩中に意識が自分の環境に戻ってしまうので、意識を研修に戻す役割があります。

例えるならば、神社の参拝です。「鳥居の前で敬礼して、境内に入り、手や口を洗い、身を清めて参拝に行く」のと同じで、所作によって、人は意識を切り替えることができます

ですから、チェックインは意識をきちんと研修に持っていくために、バカにせずに、学習設計に取り入れてみてください。

11.参加者の巻き込み
共通体験のところでも書きましたので、同じですね。

12.始まる前の意識づくりと説明
研修の冒頭でオンライン研修がリアル研修とどう違うのかをきちんと説明することが大切だと思います。お客さんはオンライン研修が未知の領域です。どうすればいいのか困っているわけですから、きちんとガイドする必要があります。

この具体的なガイドの方法に関しては、下記の有料版の際に「僕が実際に説明している動画」があります。

喋るスピードやテンション、動きに関しても記載しておきます。

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13.「喋るスピード」
Youtuberの喋るスピードは、視聴者を飽きさせないよう、テンポ感があります。受講生もそのスピード感に慣れていますので、スピードやテンポ感は、オンライン上では、やや早く喋る必要があるでしょう。

14.「テンション」
オンラインの場合、普通の喋りでは元気なく見えるようです。
そのため、映像を通す時には、テンションを上げることが必要です。

こう言うと「講師のキャラによるので、無理やりテンション上げるなんて変な感じになるよ」という人もいます。まぁ、わかります。

ただ、皆さんも電話でお客様と会話する時は、お客様が聞き取りやすいようにテンションを上げて話しますよね。

実家のお母さんが家電に出るときの「はい、●●です」という妙なハイトーンのことです。

15.「動き」
研修会場にいれば、講師が動いたりできますが、一枚絵ですから、手を動かしたり、顔を動かしたり、動きがあるとダレません。

以上、15のアイデアは、私の経験則や先述の先生方の叡智から作り上げられたものです。

時間配分については、研修内容によって変わってくると思いますので、ご自身がしっくりくる時間配分を見つけてください。

オンライン研修を実施したことがない方にも参考にして頂き、ご自身なりの適切なラーニングデザインをつくっていただればと思います。

9:ブレイクアウトセッションの重要性

zoomにシェア機能(ブレイクアウトセッション)があるのをご存知ですか?
社内会議用としてメインで使っている人は、この機能を使ったことのない人も多いようです。

ブレイクアウトセッションは、人数をわけて分室(分科室)を作り、討議してもらうことができる部屋です。この機能を使えるのはホスト(主催者)のみです。

zoomを使ったオンライン研修では、これを多用します。むしろ、これを利用しないとzoomで研修を行う意味がありません。

しかし、ただ部屋に分かれてシェアをしてもらうだけでは、うまく行きませんでした。うまく誘導しないと、ダレたり、全く話さない人もいます。

部屋が分かれているので、講師側からはダレている人がいること事態も把握できません。受講態度が悪い人が、シェアの質を落とします。周りの満足度を下げます。

そのため、うまく運営側がサポートする仕組みを作ったり、事務局側が巡視したりすることが求められます。

これは新人研修の場合ですが、「見られているからちゃんとやる」という作用が働きました。話が止まっている場合、主催者側が入って、質問をして盛り上げました。

また、ブレイクアウトセッションに行く前に、講師側が色々とレクチャーをしておくと、参加者が主体となって話し合いをしてくれるようになります。

10:初めのzoom研修(1日もの)は講師一人で運営しずらい

zoomのオンライン研修を1日程度やる場合、初めのうちは講師がワンオペでzoomを操作するのは、至難の技です。

例えるなら、高速道路で車を100kmで運転しながら、スマホを使うのと同じくらいの行為で、講義に集中できなくなるのと、操作ミスが起きやすくなります。

そのため、
「トレーナー(講師)」
「ディレクター&オペレーター(操作)」
さらに、「お客様対応」
のメンバーがいると心強いです。

また、zoomの操作などが分からないと、混乱するお客様も出てきます。研修がスタートしてから、講師がこうしたお客様の対応をすると、一人の受講生のためにロスタイムが生まれます。

研修の進行用に2名、顧客対応スタッフ1名の3人の布陣が初期は有効です。
慣れてくれば、ワンオペでもできるようになってくると思います。

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ポイントは、まだ「オンライン研修」という市場ができておらず、顧客側が慣れていないため、その慣れていないお客様にしっかりと丁寧にサポートすることが大切です。

世の中が、慣れてくれば、ワンオペは難しくなくなります。
今回、講師を佐藤 政樹さん、進行を私、お客様対応を西森 郁代さんに担当してもらい、緊急事態宣言で混乱する中でも、研修をうまく進めることができました。

11:デジタルだからこそアナログ

「オンライン学習」と聞くと、すべてデジタルツールで完結してしまった方が効果的なようにも思えます。

しかしながら、アナログとデジタルの融合をはかることが、人間の創造性や感性、気づき、記憶の定着率を高めるために重要です。

そのため、配布資料も紙の資料であったり、発表用のツールも事前にA4用紙を配ったり、使うペン、ポストイットなどを配布したり、準備してもらうことも大切ではないかと思います。

講義の内容にもよりますが、パワポを使わずにホワイトボードに板書して進めるなど、デジアナ相互の良さを使いながら進めました。

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ちなみに、紙のテキストの適切なサイズは、A4版ではありません。A5版です。
何故でしょうか?

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在宅で、授業を受ける場合、PCの前にテキストを置くはずです。やってみるとわかるのですが、よほどの広い机がある人以外は、キーボードの前にA4サイズのテキストを置くスペースは無いのです。

A5版であれば、わずかなスペースでも、置いて書くことができます。

また、研修が終わった後は、本と高さが同じなので、本棚に本と一緒に収納しておくことが可能です。

ちなみに今は、インターネットの印刷会社を使えば、安価で高品質な教材を作成することが可能です。

12:サクラが必要

オンラインで研修する時は、受講生の周りの表情が読めず、講師はめちゃくちゃやりづらいです。そのため、一人の良くうなづくサクラが必要です。

講師以外のディレクターなどに協力を依頼しましょう。
比較的、協力的で、ファンになってくださっているお客様に事前にお願いするのもいいかもしれません。

2日間の研修をやるなら、サクラはmustだと思いました。心が本当に救われます。

今年はお花見もできなかったから、🌸は本当にmustです。

13:余白の必要性

zoomを利用する場合、目的のあるコミュニケーションが多いですが、目的のない時間、余白みたいな時間も必要で、受講生は意外にそれを求めてたりします。

よくセミナー参加後に、参加者と飲みに行くのが楽しみとか、終わった後の雑談みたいなものが学びになるとかです。

そういう余白みたいなものの価値をきちんと主催者側が理解していないと、コミュニケーションが淡白になってしまいます。

どうしたら余白を作れるかと言うと、終わった後に、自由に話せる時間を15分から30分くらい取っておいたり、研修後にオンライン懇親会のようなものを企画したりするのがいいと思います。

ちなみに、元劇団四季の佐藤さんは、リアル研修では歌を歌うことがあります。しかし、お客様との距離感が掴みずらい今回のオンライン研修では、難しいと思い歌いませんでした。しかし、研修が終わったあとの雑談タイム中に、受講生から「歌って欲しい」と依頼があったので歌うと、めちゃくちゃ盛り上がりました。

こういう余白マジックみたいなもの、みんなリアルだとやってるけど、オンラインで無くすのはもったいないです。

14:完璧ではない隙の重要性

しっかりと準備していたとしても、トラブルが起きることはあります。その時の対応に関しても受講生は見ていますが、意外と「トラブル時、講師がお茶目で笑えた」みたいな「隙」としてうまく作用することもあるようです。

もちろん、受講生が滞りなく受講できる環境をつくるための準備は徹底して行うべきです。なかなか「隙」は自ら演出できるものではありませんが、余白もないくらい全て完璧すぎると息苦しくなってしまいます。

以前、プロデューサーの秋元康氏が著書で「予定調和を壊す」という言葉を使っていました。

オンライン学習も、この「予定調和だけ」だと面白くないと思います。ちょっとした意外性が「隙」になってきます。

ここら辺は、まだまだ追求してみる必要がありそうです。

15:個人情報を守れ!

zoomセミナーは、セミナーの画像をキャプションしたり、撮影したりする人がいます。「知財を守りたい」と禁止する主催様がいますが、もっと守らないといけないのは、個人情報です。「どこの会社の誰誰がいた」とSNSに投稿されると問題になります。

セミナーは、個人で参加している人ならともかく、企業人として来ている場合もあります。セミナーの内容自体が、企業課題や個人課題と結びつくこともあるのです。

そのため、個人情報の観点から画面キャプチャ、絶対禁止がmustです。

企業研修なら、そう言えば、撮影しないと思いますが、個人の参加者の場合、そうは言っても撮る人がいます。その場合「セミナー画像が欲しいなら、あとでpdfでクレてやるから、撮影するな!」というくらい強くお願いする必要があります。冒頭で必ず説明をしましょう。

16:在宅講師は、配達に気をつけよう!

突然ですが、ここで一句。

「Amazonは 忘れた頃に やってくる」

研修中に、配達が届くことが多くあります。インターホンを消音にしておくなどの配慮も大切です。玄関に、ピンポンしないように書いておくのもありかもしれません。

なお、今回の新入社員研修では、休憩中に、講師の佐藤政樹さんの家のセコムの警報が鳴る事態が発生しました。たまたま休憩中に、対応できたため事なきを得ました。

受講生にその経緯を打ち明けるとウケていましたが、普段と違う環境で研修を行うと、何が起きるかわからないという教訓を得ました。

こんなことが起こるかもしれない
●配達が届く
●子供やペットが大きな声で泣く(鳴く)
●マンションの警報機が鳴る
●救急車やパトカーの大きな音が入る(外部からの音)
●停電が起きる
●工事でインターネットが止まる

など、講師の発信環境を妨害する事態が起こりかねません。まさかの事態が起こったときの対応策は、それぞれ考えておいた方が良いと思います。

17:始めはめっちゃ疲れます

これは、ノウハウでも何でもいない、ただの感想です。

オンラインでの企業研修を2日間終えて、運営側の感想としてはクタクタです。リアル研修の数十倍疲労を感じました。動いていないのに、です(笑)

慣れていないからか?
普段と使う脳みその部分が違うのか?
緊張なのか?

今回の研修は初めての試みで、講師の佐藤さんとやりながら、感覚をつかんでいった部分があります。

ノウハウを持っていない中、大量の情報交換を各所のプロたちと行い、上記のような理論を大まかに仮説構築し、実施しました。

頭を使うのか、疲れます。甘いものがめちゃめちゃ欲しくなりました。

その場にいないのに、相手の空間を認知するために、莫大な想像力を使っているのでしょうか?

ITや新しいテクノロジーに対して、敏感で好意的なわたしですら、このパワー消費量です。

画面の見過ぎで、ここ1週間くらい夜になると知恵熱が出るような感覚がありました(測ると平熱)。目と脳がオーバーヒート気味ですので、休みはとても大切です。

■最後に

今回、オンライン研修を実施したことで「ある種の型」が見えてきました。

今回は、それをまとめさせていただきました。もちろん、これは正解ではありません。僕なりの見解です。読んでくださったあなたにとって、インスパイアされるような内容だったら嬉しいです。

講師仲間にシェアをしたところ、

「オンライン研修の明るい未来が見えた」
「2日間なんて難しいと思っていたが、イメージがつかめてきた」
「オンラインだけど、アナログが実は効果的というのは意外だった」
「実はリアルよりきめ細かいサポートが必要なのだとわかった」
「かなり考え込んで作り込まないといけないというところがわかった」
「やりながら、慣れていくしかないけど、このノウハウはすごい!」

との声が上がってきました。

ここまで、学習設計の視点で私が17の視点をご提供しましたが、一緒に取り組みをした講師の佐藤政樹は、講師の視点から下記のようなブログを記しています。こちらも合わせてご覧ください。

また、10月7日に最新の研修の記事をリリースしました。こちらも合わせてご覧ください。

オンラインで生配信するなら、100名でもいけると思いますが、一方的に話すのであれば、YouTube liveでも良いわけです。

相互コミュニケーションを発生させることができるのが、zoomの強みで、この相互交流を意図して学習設計に取り組むことが大切です。

また、リアル研修で提供していたことを要素分解したことで、オンライン研修でも、事前のアンケートや事前課題、課題提出を活用しながら、同じように価値提供することが可能であることがわかりました。

【追記】実際にこの記事を読んで、自分の研修プログラムに活かした事例を知人・北村和久さんがnoteで紹介しています。やってみた体験や北村さんなりの観点も記載してくれています。北村さんありがとうございます。

【追記2】冒頭でご紹介した茶道のお師匠である岡田宗凱さんもnoteに茶道のオンライン化の記事を掲載されています。「体験価値」のあるサービスをオンライン化するという意味で、多くのサービスに転化できるのではないでしょうか。

【追記3】大阪のカリスマ美容師の都竹さんは、僕のこののにインスパイアを受けて、美容師なのに「カットしないオンライン美容師」というサービスをリリースされました。これも美容師のサービス価値を再定義して、「カウンセリング」「髪のケア」「ブロー」「セット」で価値提供しだした面白い事例です。

■HRnoteさんに取材をしていただきました

■最新情報をまとめてみました。2020年9月5日


■コロナで仕事が飛んでしまったお仲間へ

僕も緊急事態宣言後に、いくつかの仕事が吹き飛びました。

しかし、公開型の新人研修は、10日前にオンラインに切り替えると意思決定し、準備したことで、無事乗り越えることができました。

コントロールできることに焦点を当てて、お客様に誠実に向き合えたのは、大きな自信になりました。

実は、zoom研修が落ちた時のバックアップとしてYouTube教材も22個つくっていました。

結局使いませんでしたが、フォロー教材として、今後も活用できる大きな強みとなりました。

この投稿は、同じく、研修やイベントや、教室や習い事教室などを主催されている方には、役に立つかもしれません。シェアしてもらってもかまいません。

企業・組織で研修や講演をご希望の方はこちらまでご連絡ください。「オンラインで、社内の研修制度をどうすればいいのか?」「新人・内定者・管理職など研修をができないか」「社内インストラクターのオンライン力」を高めたいなどのご相談も可能です。

■企業向けの研修も実施中です。
zoomを活用した企業向けの研修はこのようなラインアップで実際にご導入いただいています。

note_オンライン時代の人材育成

note_営業バナー_オンライン営業

noteオンライン時代の人材育成

note_会えない時代の
■オンライン面接の手法についてのセミナーを実施しています(画像をクリック)

谷出バナー2


■spcecial thanks to
佐藤政樹さん(https://twitter.com/masakisatochan)、西森郁代さん、
岡田宗凱さん(http://chakai.jp)成瀬拓也さん(https://twitter.com/positaku)
山田研太(やまけん)さん(https://twitter.com/yamaken_edu)
板野司さん(https://www.swany.co.jp)その他、参加いただき企業様、受講生の皆様ありがとうございました。

追記:私の使っている解説画像は、有料コンテンツをご購入いただいた方に限り、転載可能としたいと思います。無料で勝手に使用しないでね。

■2021年度入社向けのオンライン新人研修/内定者研修

2021年度の新入社員向け研修の内容は下記の通りです。現在、オンライン内定者研修など数多く実施しております。

新人研修バナー

■研修業の皆様へ、さらに詳しい内容を有料コンテンツとしてまとめています

コロナウイルスの影響がどれくらい長引くのか、正直終わりが見えてきません。

研修コンサルタントやトレーナーたちはzoomへの切り替えを余儀なくされています。しかしながら、どうやったらいいのか最適解が見えてこないものです。

私も、上記のノウハウを同業のお仲間たちにシェアしたところ、より詳細を教えて欲しいという声もいただきました。また、研修会社からもオペレーターをどのように養成したらいいのかというご相談もいただきました。

そのため、より詳しく、詳細を記した有料コンテンツを作成しました。かなり実務的な内容かつノウハウになるため、研修講師向けの内容になっています。

スクリーンショット 2020-04-14 3.14.27

こんな方にオススメです。
・これからzoom研修を控えている
・1日もの、2日もののオンライン研修を控えている
・zoom研修の成功率を少しでも上げていきたい

と思っている方のお役に立てます。

有料版は
●動画9本
●資料ダウンロード8本
●研修運営者に求められる+12の視点(約13,000字)

こちらでは、動画を使った解説や、zoom以外のツールについても記載しています。今後、オンライン研修をする機会がある方が増えると思います。成功確率を少しでも上げていただきたいと思いますので、ご覧になってください。

■おまけ:有料版の動画を1本だけ公開

有料版では、下記のような映像が9本あります。この1つ「動画②:集中力を維持する7つのポイント」です。講師の視点から佐藤政樹さんがまとめたものです。

■有料コンテンツの内容
ーーーーーーーーーーーーーーー
企業研修の講師向け:29,800円(税込)
文章約13,000字
動画9本
資料ダウンロード8本
ーーーーーーーーーーーーーーー
■9つの動画コンテンツ
・動画①:オンライン研修を成功させるための研修設計のポイント
・動画②:集中力を維持する7つのポイント
・動画③:お客様への設定や説明をどうすればよいのか
・動画④:実際につくった講師からの事前メッセージ動画
・動画⑤:事前学習動画をその場でつくれてしまう最強の動画ツールの紹介
・動画⑥:実際に私がお客様にお送りした実際の事前説明の動画
・動画⑦:実際に作ったyoutube動画22本のうち1本
【追加更新】
・動画⑧先生のためのオンライン授業伝え方 3つのポイント
・動画⑨zoom研修でのアイスブレークのポイント
 ■8つのダウンロードおよび閲覧可能なデータ
・資料1:パワポ:zoomにおける効果的な学習設計.pptx
・資料2:パワポ:集中力を維持する秘訣.pptx
・資料3:パワポ:zoomでよくあるトラブルシューティング用パワポ.pptx
・資料4:パワポ:配信を止めないためのバックアップ体制の作り方 .pptx
・資料5:パワポ:zoom研修を導入するためのお客様との打ち合わせ事項や必要な資料.pptx
・資料6:ワード:サンプル開催報告書.docx
・資料7:Googleフォーム:サンプル事前アンケート
・資料8:Googleフォーム:サンプル終了アンケート

 ■研修運営者に求められる+12の視点(約12,000字)
18・お客様への事前準備のやり方(配布用のパワポあり)・(解説動画あり)
 →主催者の満足度を高める秘訣
 →開催報告書を送る
 →受講生と関係性を作る秘訣
 →アンケートの取り方と内容
 →事後アンケートの取り方と内容
19・研修で起こりがちなzoomのトラブルシューティング
 →映像が繋がらない
 →音声が繋がらない
20・絶対に通信が飛ばないようにするセッテングの技術
  →図解で説明。ダウンロード資料あり
21・在宅でやる際に講師が必要な環境整備
 →パワーポイントの操作方法
 →板書を活用することの意義と価値
22・家にホワイトボードを入れたくない場合の対処法
 →これがあれば、良いという在宅講師の便利ツール!
23・動画を撮って出しできるすごいツール(動画あり)
 →youtubeのようなアップロードがいらずに、速アップできるすごいツール
 →これで事前動画の配布は怖くない
24・学習習得度を見える化するための学習ツール
 →学習習得度を%化するオンラインツール
25・オンライン研修でPDFを配りたくない人のための対策
 →アナログで刷ろう
 →価値が高まる印刷はどうしたらいいのか?(紙質、厚さ等)
26・コンテンツを全てyoutubeにまとめておこう。
 →私たちが作った22本の動画コンテンツはどのようなものか?
  実際に1部をお見せします。
27・オンライン研修の効果的な時間配分
  →解説動画あり(約10分)
28・オンライン研修の座席の作り方
  →1台から複数人が参加する場合の効果的な座席に配分について記載
29・宿題の設計の仕方
 →事後学習などを効果的に設計しよう
 →Googleフォームなどを使って、効果的にアンケートを取ろう
30.ご相談窓口とご提供できるサービス
  →研修会社で運営方法を知りたい方は、オペレーター派遣、オペレーター養成研修なども実施しています。
 →ご相談

■しむしむさん(志村智彦)について

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