ポップアップ広告は路上のキャッチのようなものだ
こんにちは、名古屋のIT企業でデータアナリストとして働くKです。
突然だが、「シュガー・ラッシュ:オンライン」という映画をご存知だろうか?
2018年12月21日に放映開始したディズニーの最新作。
公式サイトの内容を引用させていただくと…
天才レーサーのヴァネロペと、ゲームの悪役だけど心優しいラルフ。
そんなふたりが、レースゲームの危機を救うため、インターネットの世界に飛び込んだ!そこは、何でもありで何でも叶う夢のような世界――。しかし、思いもよらない危険も潜んでいて、ふたりの冒険と友情は最大の危機に!?
果たして彼らを待ち受ける驚くべき運命とは…。
と紹介されいる。
そう。今回はインターネットの世界が舞台となっているのだ。
映画の中では、インターネット上のユーザー行動をあの手この手で現実世界に似せて表現している。
その中でも、ポップアップ広告の表現がとても印象に残っており、WEB広告を運用する上でユーザーの感じ方として覚えておくべきだと思ったため、本noteを書くことにした。
忙しい人向けに本noteの内容をまとめると…
・ポップアップ広告は路上のキャッチと同じ。基本的に「ウザがられる」もの。
・ただし、ユーザーが必要としたときに、主体的に情報を取りにいけるよう、何ができるのか(=ゴール)を記憶させることは重要。
の2点だ。
※ここから先は、ほんのちょっとですが映画のネタバレを含みますのでご注意ください。
さて、映画の中でポップアップ広告が出てくる場面を簡単に説明すると…
インターネットの世界にある街中を行き交うユーザーたち
ユーザーの群れの中に、プラカードを持ってひたすら声をかける輩がいる
「お金持ちになりたいならここをクリック!」
「美人な人妻があなたのことを待ってますよ!」
「たった1ヶ月で-5kg!しかも今なら30%OFF!」
こんな場面だ。
ほとんどのユーザーは見向きもせず素通りしていく。
時間で言えばほんの数秒なのだが、とても強い既視感を覚えた。
金曜日
仕事を終え会社を出る
ビルの明かりやイルミネーションに混じって声を上げる輩がいる
「居酒屋お探しではないですか?」
「カラオケいかがですか?
「今なら個室空いてますよ!」
そう。キャッチだ。
現実世界も同様、ほとんどの人が見向きもせず素通りしていく。
理由は至極簡単。
怪しい
鬱陶しい
自分には関係ない
の3つだ。
ただ、常にそう思うわけでもない。
年末、忘年会ラッシュで居酒屋難民になっている時、「キャッチの人に空いている居酒屋を紹介してもらおう」という発想が出てきたことがあった。
この実体験と映画から2つのことを学んだ。
1.ポップアップ広告は路上でキャッチの人に声を掛けられるようなもの
単純にウザいのだ。(※個人の感想です)
見ず知らずの人間に突然声をかけられ、求めてもないのにあたかもあなたの為にと言わんばかりの感覚で声をかけてくる。
自分も含め、目も合わせず「大丈夫です」と言って素通りしている人がほとんどだ。
ポップアップ広告も一緒。
Youtubeでゲーム実況を見ていて、別の動画を見ようと思ったときに「Youtube Musicでバックグラウンドでも音声を再生できます。今すぐダウンロード。」とポップアップ広告を出されても、今は次の動画を見たいと思っているから単純にウザいと感じて閉じるだけだ。
2.何ができるのか(=ゴール)を認知させることが重要
基本的にはウザいで終わるのだが、何ができるのか(=ゴール)がはっきりしていることで、困っているときは一目散に必要とされる存在でもある。
食べたいもの、予算感、距離の許容範囲がある程度決まっていれば、キャッチに声をかけて希望を伝えるだけで、リアルタイムで空き状況を確認して、希望の店まで案内してくれる。
これは、キャッチ=店を紹介して案内してくれる、というゴールが認知されているからである。
Youtube Musicも同じだ。
業務中にスマホで開発環境を閲覧しながら作業用BGMを聴きたいと思ったときに、「そういえば、バックグラウンドで動画の音声を再生できるアプリがあったな」と思い出させることができれば、ダウンロードへ繋げることができるのだ。
まとめ
2つ目のポイントで述べたゴールを明確にするということは、ポップアップ広告に限らず、世の中に価値を提供する上でとても重要な考え方だ。
本noteをきっかけに、今一度2つのポイントを網羅できているかを見直し、よりよい結果に結びつけば幸いである。