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テンバガー候補?銘柄分析【3979】うるる

記事投稿日の株価終値

1386円

会社概要

日々の業務を効率的に進めることをサポートするSaaSを提供する。
同社のクラウドソーシング「シュフティ」に登録しているクラウドワーカー(以後CW)の作業によって、SaaS提供だけでまかないきれない部分を補填する仕組み。

各サービスの詳細は後述する。

・NJSS(入札SaaS)
・fodensk(電話代行SaaS)
・えんフォト(保育園/幼稚園写真販売SaaS)
・BPO(データ入力サービス)

上3つのSaaSが売上の7割を占め、YoY20-25%で売上成長している。
(全体では15-20%程度)

解決しようとする社会課題

基本的には、SaaSとCWの組み合わせ活用により世の中から非効率を取り去ろうとしている。
人手不足が叫ばれる日本において、好感が持てるサービスを提供する。

以下に各サービスの詳細を紹介する。

NJSS

入札案件の情報をCWが集約して入力し、検索や分析を用意に実施できるようにするSaaSである。

入札とは、国が発注した仕事に対して企業が応募・提案し、採用されれば国から予算をもらって仕事をすること。BtoBならぬBtoGである。
さてこの入札だが、自治体ごとにHPの仕様が全く異なり、入札案件の情報がおいてある場所も異なるため、自治体ごとに仕事を探すのはとても骨の折れる作業になる。
色んな企業の担当の方が、毎回探すたびに困ることになり、国全体としても多大な時間が無駄になってしまうことになる。
そこで、顧客企業の入札案件探しを楽にするのがこのサービス。検索をするだけでなく、過去の落札の傾向を確認するなど、データが蓄積されるほどに参入障壁が高まる仕組みとなっている。

登録されている入札のうち、クローリングなどで自動で取得できるものは自動で取得し、それで取れないものをCWが手動で入力しているようである。
会社のIRでの言及に加えて、下記の会社公開のSaaS構成を確認することで、そのような運用をしていることが確認できる。
他にもDatadogを使ったログ監視が使用されるなど、運用まで考えられたモダンな構成になっている。

会社HPより

2008年に開始してから、入札の登録数を順調に積み上げ続けてきている。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000049287.html

このサービスが全体の売上の約半分を占める。
YoY15-20%程度で成長を続けている。

fondesk

CWが電話代行を実施し、受電内容をSlackなど指定の方法で連絡するサービス。CWが電話を受電し内容を記載する部分がSaaSとなっていると思われる。
電話対応のたびに業務が中断されたり、電話対応のための出社といった、顧客企業の時間や労力の無駄を排除する。

会社HPより

このサービスだが、全体の売上の中で占める割合は1-2割とまだ小さいものの、YoY40%程度で高成長している。

えんフォト

保育園/幼稚園での写真管理と保護者への販売をサポートするサービス。
園での写真にまつわる業務は非常に煩雑で、ただでさえ忙しい先生方に大きな負担がかかってしまうのだが、そのような課題を解決する。

会社HPより

さらに、写真を購入する親は、自分の子供の顔で検索をかけることができ、見逃しなく写真を購入することができるという機能もついており、win-winのサービスとなっている。

会社HPより

園にはこのようなサービスを購入するお金はないのではないかと思うかもしれないが、このサービスの代金を支払うのは園ではない。親から写真購入代金を回収するというビジネスモデルとなっている。
既述の2サービスと異なり、EBITDAがマイナスとなっているため、注視が必要。しっかりと価値を提供しているように思えることに加えて、全体の売上に占める割合が10%以下であるため、現状では問題視は不要と考える。
成長率は直近でYoY20%程度。

決算内容

通期20%成長に向けて、順調な進捗となっている。
Q単体で黒字化しており、今後の利益拡大が期待される。

IR資料より
IR資料より

割安性

現在は通期の利益ではおおよそトントンだが、
戦略的に投資を加速する前の19.3期には10%超えの利益が出ていた。
粗利率は70%程度であり、投資を緩めれば10%程度の利益を出すことができると予想する。

数年後に10%程度の利益が出ると仮定し、
利益率10%でPERを計算する。

時価総額('23/2/14): 9.6 (十億円)
'23/3 売上予想: 4.8 (十億円)
'23/3 仮想利益:0.48(十億円)
現状の仮想利益PERは、
9.6/0.48=20

今後5年間は10%程度の成長が見込めると仮定すると、
5年後にPERが15となる現在のPERは24

上記の「利益率10%、今後5年は10%成長」の仮定が継続する限り、
株価は毎年10%程度ずつ上昇していくと考えられる。

直近数年で10%を上回る成長をしたり、
将来的に利益率が10%を超えてくるような場合、
さらなるアップサイドも狙える。

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