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【壁に飾ることのできる破魔弓】ここかしこの破魔弓の取り付け方

こんにちは。ここかしこです。

気温と反比例するように、少しずつ日が延びてきましたね。


ここかしこでは、2020年12月、東京都墨田区で四代続く弓太刀飾り専門の山安商店さんと、壁に飾ることのできる破魔弓をつくりました。

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弓全体の長さは約90cm、破魔弓本体の重量は約230g。
額縁や背景がないので軽快ですが、存在感がとても立派で、設置すると空気感がさっと引き締まり、一変します。(←これ、まさに実感。)


破魔弓は、「魔を破る」=厄災から身を守る、という意味の縁起物。

伝統武具の弓には、意匠的な見どころがたくさんあって、とても美しいものです。お正月、端午の節句、新築、事務所開き・・などのイメージが強いですが、それだけではもったいない!ここかしこの考える「破魔弓」は、一年を通してそのインパクトでしつらえを格上げする、自由で軽やかな「壁に飾る縁起物」です。

魔除け、厄払いの意味に加えて、「的を当てる」にかけて、福や商売繁盛を呼び込むプラスの波動を感じさせてくれます。

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ここかしこの破魔弓の取り付け方法

取り付け方法に少しコツがいるので、ご説明します。
ご購入をご検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

1.まずは、梱包内容を確認。

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弓と矢は紐で一体になるよう留まっています。繊細なので、慎重に梱包を取り外してください(実際には薄葉紙で覆われています。)本体の他に、黒塗駒台×2、房付き紐×2が入っています。
設置には画鋲が8つ必要です。安全のため、また本体を傷つけないため、画鋲は付属していませんので、別途ご用意ください。
設置は、お2人で行われることをおすすめします。全長が90cmと長いので、想像以上に、結構取り回しが大変です。

2.紐と駒台を固定する。

①紐を上からかけて、弓にひと巻きします。

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②弓を駒台に置き、駒台の左右にある溝に紐をかませ、反対側へまわします。
このとき、弓の籐巻きのない部分を駒台にかけるように置くと、籐巻き部分に摩擦が生じません。また、弓と駒台の黒塗りの部分が重なるので、飾った時に駒台が目立ちません。

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③紐を弓の下で交差させ、緩みのないよう左右に引きます。

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④紐を弓の上で1回きつく結び、駒台と弓を固定します。
このとき、弓だけに紐を巻くように気をつけてください(矢には紐をかけない)。

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⑤蝶結びをし、結びを整えます。もう1台の駒台も、①~⑤の手順で同じように、弓の先にきつく縛ります。

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3.画鋲で壁に取り付ける。

⑥駒台の裏の磁石部分に、画鋲を4箇所付けます。もう一方の駒台にも同じく画鋲を4箇所付けます。
とても強力な磁石なので、指をお怪我しないように気をつけてください。

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⑦設置する場所を決め、駒台と弓の両方をしっかり持ち、駒台が壁にしっかり密着するまで画鋲を挿します。
この時、設置場所のバランスや角度を調整するのに、お2人での作業が最適です。

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⑧必ず奥まで差し込んでください。弓本体や駒台の首ではなく、駒台の土台部分に両手で力をかけるのがコツです。

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お家だけでなく、オフィスやお店にも、ぜひ。

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なお、破魔矢の飾り方は、天に向けないよう、横向きか下向きがよいと言われていますので、それに準じる飾り方をお勧めします。


(おまけ)
本品開発秘話・・・

武具は「魔除け」「守ってくれるもの」として縁起が良く、こんなにもカッコよくて魅力的。これまでお節句の「飾り弓太刀」というと、お座敷や床の間を想定して、専用の飾り台に立てかける飾り方が主体で、「飾り方」にもう少し自由度があったらな、壁に飾れたらかっこいいな、と考えたのが制作のきっかけです。

そこで、ここかしこの「雲棚」でもおなじみの得意戦法、「磁石」を使うことを決めたものの、治具と弓をどうやって無理なくデザインを壊すことなくセットするか、重量をしっかり支える安定感と治具のさりげなさの両立、が難題でした。

それを解決するため、あれこれ実験したのですが、ものすごく役立ってくれたのが、たまたま家にあったサーフボードのキャリーラック。重さも太さもぴったりで、梱包用のプチプチと養生テープを駆使して治具のサンプルをあれこれ工作しながら、最終的にこの方法に辿り着きました。

コロナ下での開発だったので、山安商店さんとのアイディアのシェアには、キャリーラックとプチプチを紐でグルグルやっている動画を撮りました。ラックがPOPなショッキングピンクで、それだけ見たら一体何をしているのかさっぱり分からない奇妙なもの(笑)。でもさすが弓のプロ・山安商店さんは膝を打ってすぐに理解してくださり、今となっては、笑いを堪えることのできない記録になりました。

弓の塗り、籐巻き、羽などの意匠は、手間やコストよりもかっこいいを優先しています。(・・工作当時のジャンクな感じから想像もつかない仕上がりに!)

本品の商品撮影に、素敵なロケーションをご協力くださいましたのは、
ささやカフェさん、久米繊維工業さん、青玄茶荘さん。いずれも墨田区内の素敵なスポットです。



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