【備忘録】ビザ更新してきた
タイに滞在する外国人の悩みの種のひとつと言えば、ビザ。日本人は30日までならばビザ無しで滞在でき、更に現地で30日滞在延長できる。
もしそれ以上の長期で滞在するのであれば、何かしらのビザを取得しなければならない。
今回、私は友人Aと某学校の1年コースビザをラオスで取得してきた。3月始め、タイでもこのコロナ禍が騒がれ始めた頃だ。
私たちがラオスからチェンマイに戻ってきて1週間も経たず、各国境が次々と封鎖された。
危ない危ない、あと一歩で帰って来れないとこだった、契約しているアパートに荷物がたくさんあるのに。
1年コース、とは言っても3ヶ月後にはチェンマイのイミグレ(入国管理局)でまた3ヶ月の更新をしなければならない。
まだ夜も明けない暗〜い内から、受付番号を貰うための列に並ばなければならないのだ。
私たちは6月の始めだね、と友人Aと話していた。
そして4月の末だったか、詳しい日にちは忘れてしまったのだけど、フォローしている英語版のチェンマイニュースがタイムラインに流れてきた。
まさか恩赦を人生で経験するなんてなー、それにしてもタイやるなー、と不思議な気持ちになりつつ、友人Aとは
「今あの混み合った場所(=イミグレ)に行かなくて済んで良かったね」
と話していた。7月末に近付いたら更新に行くようだね、その頃には少しは落ち着いてるかな、と。
5月末のある日、クラスメイトの別の友人Bに、
「ビザ更新してきたよ」
と言われる。
え?どーいうこと?だって7月末までAmnesty(恩赦)でしょ?と。ほらほら、公式サイトに書いてあるし。
動揺が止まらない。友人Bもその恩赦は知ってはいたけれど、念の為に学校事務局に聞いたら、更新するよう言われたのだそうだ。その話を聞いたのが金曜日。
あぁ、明日は週末だ。仕方ない、月曜日に学校とイミグレに行って確認しよう。念の為、学校には問い合わせメールを送っておく。
月曜の朝。まだ学校からは返信が無い。それならばイミグレで先に確認だ。
「すみません。イミグレの公式サイトを見たのですが、私も7月末までビザ更新に来なくていいんですよね?」
半ば祈るような気持ちでパスポートを見せる。
「はい、大丈夫ですよ。7月末まではビザ更新も、90日レポートも来なくていいです。」
ほら!やっぱり!!友人Bと学校が勘違いしてたんだわ。
「ただし」
と、係官が付け加える。
「ただし、学校側が『更新が必要』と求める場合は更新に来てくださいね」
と。
なに?
なんだって??
いやいやいやいや、まてまて!
お上が一言
「危険回避のため、『何人たりとも』イミグレに来ないでください。罰則はありませんよー。」
と言ってくれれば済むことなのでは??
いち学校の、固い頭のルールなんて、
お上の一言でなんとかならんの??
「いやー、学校に聞いてみて下さいね」
仕方ない。その足で学校事務局へ向かう。面談予約はしてないけれど、これは「要」で「急」だ。だって、今週末にはビザが切れるし!
ドアを開けると、顔見知りのスタッフが直ぐに声をかけてきた。
「さっきメール返信もしたのだけど、あなたたちは更新が必要なの」
今回のこの状況だからといって、ルールは変えられないのだそうだ。
ガックリと肩を落としていると、
「間に合うよう、早急に書類を用意すわね」
と、申し訳なさそうに言われる。出来上がったら知らせてもらう約束をして帰宅する。
そうだ、友人Aに電話しなきゃだわ。
私「もしもし…」
友人A「その声は悪い結果だね。オッケー、わかった。書類ができたらすぐ、イミグレに行こう。」
暗い声を察したのか、いつもなら
「ムカつくー!」
とすぐに怒る友人が、今回はどうやら諦めたようだ。
そしてその週の木曜日、学校からのメール。
「書類が出来たとので、金曜日の午前中に取りに来てください」
事務局が開く8:30きっかりに書類を受け取り、イミグレへ向かう。9:00少し前に到着。検温を済ませて、申請書を記入する。
珍しく(失礼)、申請書の書き方を説明してくれるスタッフがとても親切だった。高圧的な態度は全くなく、にこやかに、丁寧に記入漏れがないよう確認してくれる。
聞くとそのスタッフは、私の親友(外国人)と出身地が同じとのことだった。しかも私が訪れた際、人々の印象の良かった州だ。
だからか!
妙に納得したのと同時に、不安な気持ちやモヤモヤした感じが、少し和らぐ。
番号札を受け取り、順番を待つ。「通常の」「超早朝の」「激混みの」時であれば、ここから順番を呼ばれるまでに最低でも1~2時間はかかる。
10:00am少し前、友人Aが呼ばれる。連番の私もその後すぐ呼ばれ、パスポートと書類を提出。
ちなみにこの時のイミグレ内は1席おきに座らないよう「✕印」が付けられており、人々は間隔を空けて座っていた。
その後15分も経たず、友人Aと私はパスポートに
「○月✕日まで滞在してよろしい」
というハンコを無事に貰う。
もうしばらくはここには来たくないねぇ、なんて笑いながらイミグレを出た。
その後はお祝い(?)に、二人ともが大好きなラーメン屋さんへ向かった。
もうレストランも再開の許可が出ていたけれど、自主的に自粛していた友人は3ヶ月ぶりの外食だった。(私は前日が3ヶ月ぶり)
もともと美味しいのもあるけれど、今回は格別だねぇ、と味わう。美味しいものって、人を幸せにするなー。今回は終わりよければ全てよしとするか。
#チェンマイ #タイ #イミグレ #タイビザ #ラーメン好き
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