【それな】チェンマイの検問
チェンマイの検問には、2種類あると思う。
あくまで私の体感ではあるけれど、
①全車両、もしくは全てのバイクが対象
②ランダムに呼び止められる
①の場合は仕方ない、素直に止まりましょう。
ニッコリ笑ってタイの免許証を見せれば、
ちゃっちゃと終わるので。
前回書いた通り、私はよくタイ人に見られるので、
メットを被ってバイクを運転していても同様らしい。
②のパターンだと、9割方は見逃されるのだ。
ましてやあからさまなタイ人(浅黒い肌におめめ
パッチリ)を後ろに乗せていたら更に通過しやすい。
ある日、明らかなファラン(タイ語で欧米人)を
後ろに乗せていた時のこと。
どうやら今回は②のパターンだな、タイ人たちは
どんどん通過しているし、と通過を試みる。
ところが今回は残りの1割に当たったのか
「こっちこっち!」と呼び止められた。
あー、はいはい。免許証ありますよ〜、タイのね。
え?車検証も?どーぞどーぞ、こちらですよ。
ご覧の通り2人ともメット被ってますし、
納税ステッカーもあって、他に何かいります?
ひと通りの確認が終わると、
「オッケー、行っていーよ」
面倒くさそうに言われ、晴れて無罪放免。
ま、いつもの事だし、とりあえず作り笑いと
「コップンカー(ありがとう)」
でその場を立ち去る。
いちいち彼らの態度に腹を立てても仕方が無いし。
ゆっくりとバイクで走り出すと、乗せていた友人が
「ねぇ、さっきのってさ。明らかに僕が欧米人だから
止めたよね?何か腹立つわー。」と。
「うーん、まぁそうかもね。私一人だったら
止められてなかったかも。」
うーむ、と友達から不満げな声が漏れる。
「あ、でも見た?君が免許証見せたらすっごく
ガッカリしてたよ!」ちょっと嬉しそう。
あー、それそれ!実は私もそれがいつも楽しみなの、
なんて言って友達をなだめた。
今日も写真の場所で、多くの欧米人や
中国人が検問に止められていた。
その横をノーヘル・2人乗りのタイ人の
若者たちが続々と通過していく。
「なぜ?」なんて考えるのは無駄なこと。
それがここでは当たり前のことだから。
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