テラフォーミングマーズ全拡張を入れたらどうなるか(ソロ編)
2024年12月、もしかしたら既にやっている人がいるかも知れませんが、全拡張入りでソロプレイをやった結果をまとめました。
そもそもテラフォーミングマーズとは?
テラフォーミングマーズとは、2016年にFryxsGamesさんから発表され、日本語版はArclightGames(アークライトゲームズ)さんから発売されております。
プレイ時間約2時間(公称)のゲームになっています。
テラフォーミングマーズ日本語版公式サイト(ArclightGamesホームページ)
ゲームの流れは以下の通り
ゲーム開始時、10枚のプロジェクトカード(アクションで使用するカード)と企業カード2枚(プレイヤーの特殊能力カード)を配布
企業カード1枚を選択し、能力と初期資源が確定。
プロジェクトカードを1枚につき3MC(メガクレジット、要はお金)で購入し、初期手札の確定。
各プレイヤーは手番中2アクション(プロジェクトカードの使用、標準アクションの使用、カード能力のアクション使用、マイルストーン(称号:ゲーム終了時5点)の獲得、褒章(ゲーム終了時の特定項目1位及び2位のボーナス得点))まで実施した後で次のプレイヤーの手順を繰り返す。
全員がパスをしたらラウンド終了。
各プレイヤーは自分の収入に応じて資源を獲得。
※MCだけは自身のMC収入とTR(テラフォーミングレート、要は得点)を足した分がMCの総収入になる。また、余った電気資源は熱資源に返還した後に電気資源収入を行う。収入後に火星上の温度、水、酸素濃度を確認し、その3つが上限に達していたらゲーム終了。どれか1つでも達していなかったら次のラウンド開始。
2ラウンド目開始以降は、ラウンド開始時に4枚のプロジェクトカードが配布され、その4枚から好きな枚数のプロジェクトカードを購入(また1枚につき3MCを払う、このゲームまじでMCがないと何もできない。)
以降、4から8を繰り返していく形となる。
とまあ、初めてこのゲームを遊ぶ際にはやることが多すぎてどうしたらいいのかわからなくなるのですが、アートワークは宇宙好きには心に刺さるゲームなので、宇宙が好きというボードゲーマーにはぜひ遊んでいただきたいゲームです。
テラフォーミングマーズのソロゲームとは?
昨今のボードゲームは、周りにプレイヤーのいない悲しいボードゲーマーの皆様にも楽しめるようになっています。
・ソリティアモード:1人で黙々とやる
・オートマモード:架空の対戦相手がおり、対戦相手の行動パターンをダイスまたはカードで決める。
テラフォーミングマーズのソロモードは上記でいえばソリティアモードであり、基本的にのびのびプレイできます。
通常と異なる点として、以下の条件が加わります。
開始前にプロジェクトカードを2枚めくり、マップ左上から1枚目のカードコスト分のマスを左上から右下へ数えていき、該当するマスに都市を設置。(水タイル予定地の上は飛ばして数える。)
2枚目のカードコスト分だけ都市の左上から右上、右、右下、左下、左と回るように数え、該当するマスに緑地を設置。(こちらも水タイル予定地の上は飛ばして数える)
プロジェクトカードを追加で2枚めくり、上記0-1と0-2と同じことを行って2つ目の都市と緑地を設置(※この際に1つ目の都市と同じまたは隣接した場合には1マス以上間隔をあけて配置、また緑地もかぶらないようにすること。)
初期TRは14からスタート
開始時点の変更以外にも、終了条件が追加されます。
終了条件
14ラウンドが終了した際に火星上の温度、水、酸素濃度を確認し、その3つが上限に達していなかったらゲーム敗北。
上記の点を除けば通常プレイと変わりません。
はっきり言うと、
金が足りない!
いや、ホント…TR14スタートのせいでほんとに序盤の金銭が苦しい。
TR20に到達するまで2~3ラウンドかかるとかほんとにキツい。
そんなソロプレイですが、拡張を入れていくとさらに変化が出てきます。
各拡張を導入した際のソロプレイ
いままで、テラフォーミングマーズでは下記の拡張(MAP拡張、褒章拡張除く)がでております。
ヴィーナスネクスト
プレリュード1
コロニーズ
ターモイル
プレリュード2
各拡張を導入していくとソロプレイでも以下の変更が発生します。
ヴィーナスネクスト
収入と次ラウンド準備の間に太陽系フェイズの追加。
これによりプレイヤーは温度、水、酸素濃度、金星評価の4つのうち1つを上げることができる。ただし、TRや産出ボーナスは獲得できない。標準プロジェクトに金星大気の減圧が追加(コスト15MC 金星評価の2%上昇及びTR1点獲得)
プロジェクトカード49枚と企業5枚の追加
この拡張で初めて太陽系フェイズが追加される。
このおかげでゲーム時間が少し短縮されるようになった。
プレリュード1
プレリュードカード35枚のうち、配られた4枚から2枚選択及びラウンド1開始前に2枚の使用の追加
14ラウンドの終了条件が12ラウンドに変更(ソロのみ)
プロジェクトカード7枚と企業カード5枚の追加
終了条件の下記の2つから選択が可能。(ソロのみ)
今まで通りの温度、水、酸素濃度を上限まで上げれば勝利
12ラウンド終了時にTRが63点以上にする。
マストバイ拡張と呼ばれるプレリュード1
プレリュードカードのおかげで序盤の緩慢な動きがなくなったのは大きい。
このおかげでゲーム時間が少し短縮されるようになった。
コロニーズ
開始前に天体タイル11枚のうち、配られた4枚から3枚を選択して準備
企業選択する前にのMC収入が0から-2に変更(ソロのみ)
標準プロジェクトにコロニー建設の追加(コスト17MC 天体タイルのうちの1つにコロニーを設置
新アクションとして、コロニーとの交易が追加(コスト9MCまたは3電力または3チタン 交易マーカーのところに書かれた資源または収入を獲得。)
太陽系フェイズにコロニーでの産出フェイズの追加。
交易マーカーの上昇が追加。これにより交易をおこなわなかった天体の価値が上がる。プロジェクトカード49枚と企業カード5枚追加
この拡張は太陽系フェイズの処理が増えたので手間が少しかかるようになった。ソロでもそこは変わらず若干の煩わしさがある。
ターモイル
太陽系フェイズに動乱ステップの追加
これにより、動乱ステップ開始時にTRを-1にして、世界的命題を解決し、委員会に対する影響力の変更と与党タイルの変更等ボーナスの獲得がある。プロジェクトカード16枚と企業カード5枚追加
この拡張は太陽系フェイズの処理がかなり増えたので手間がかなりかかるようになった。ノートではわからないと思われるが、敬遠したくなる拡張ではある。
プレリュード2
プレリュードカード25枚、プロジェクトカード24枚、企業カード5枚追加。
この拡張はマストバイ拡張のプレリュード1の追加カード集という感じであり、ソロプレイではほぼ影響は出てこない。
ただ、えっぐいカードが多い気がします。
おまけ:プロモーションカード
上記の拡張のほかにもプロモーションカード類も70枚程あり(把握しているだけでもプロジェクトカードが約60枚、プレリュードカードと企業カードが約10枚)、もはやすべて追うのが困難な状況にもなっている。
アークライトさんはできる限りプロモカードも日本語化してくれているので大変助かります。
プレイ感想
実際のプレイ感想としては、太陽系フェイズでやることが相当増えるので1ラウンドごとの時間がまあかかるかかる(ひどいときは30分近くを費やす)。
あと、もともとプロジェクトカードが通常時でも208枚あるが、そこから約200枚も増えるのでほしいカードが来る確率も減少している分、運要素が上がっている状態になる。
また、カード山の処理が無茶苦茶大変である。(これ、山札というより塔札)
あと、1ラウンドにかかる時間が下手すれば30分とかひどく時間がかかるので、もうソロでやるのは当分いいかな…
ご拝読のほどありがとうございました。
もし時間があれば再プレイしてプレイ経過も上げていきたいと考えています。