こだわらず、信じることでできた奥尻島のワイン
『奥尻島日記』では、北海道最西端の島である奥尻島(おくしりとう)で過ごした9泊10日のことを記録していきます。
奥尻島日記【~1日目】:奥尻島がどんな場所なのか、なぜ行くことになったのか
奥尻島日記【2日目】:ネイチャーガイドのお話や神威脇温泉
奥尻島日記【3日目】:奥尻島の魅力的な島民の方々との関わり、北海道南西沖地震
奥尻島日記【4・5日目】:アップサイクルと奥尻高校
奥尻島日記【6・7日目】:畑の開墾作業と穴釣り
よろしければご覧ください!
8日目も引き続き畑の開墾作業を行ない、その後奥尻ワイナリーの見学をさせていただきました!
畑の開墾作業Day3!
これまでの開墾作業の甲斐あって、すっかり草が無くなり、大きな石や木は取り除かれた状態になりました。
この日はハウスを建てる範囲を平坦にする作業をメインに行ないました。とにかく土を畑の奥の方から手前に運搬していきます。
荷台に土を乗せ、運び、ならす流れを何度も繰り返し…
ついに3日間の開墾作業が完了!!!
ECOFFメンバーはハウスの建設予定地の整備に関わらせていただくことが出来ました!
15人ほどの人が関わって3日間に渡って作業しましたが、さすがに全ての作業が完了するまではまだまだ遠い道のり…。
それでも、何も整備されていないゼロの状態の土地がハウスを建てられる状態になったのはかなりの達成感がありました!
奥尻ワイナリーの見学
奥尻島には島の西側に奥尻ワイナリーがあります。奥尻島の綺麗な水を活かし、自社栽培の葡萄を使用したワイン造りが行なわれています。
この日はワイナリーの見学と奥尻ワインの試飲をさせていただきました!
奥尻ワイナリー代表の菅川さんに、奥尻ワインの製造方法やワインの樽について沢山お話いただきました!
ワインの試飲の際には、各ワインの特徴だけでなく、ワインのテイスティングの方法などの基礎的な知識も教えていただきました。
特に料理に合うワインの選び方やボジョレーヌーボーのお話でビックリ。敷居が高いと思っていたワインも、教えていただくととても面白くて勉強になりました!
菅川さんのお話
また、奥尻ワイナリーの誕生から良いワインができるまでの菅川さんご自身のお話もとても印象に残りました。
奥尻ワイナリーは元々建設会社の新規事業としてスタートしたもので、全くワインの知識のない菅川さんが突如任されたのだといいます。そのため、ワイン製造の難しさに苦しみ、発売後も厳しい意見を沢山いただいたそうです。
「こだわりないんですか」と何か信念があることを強要されたり、自分の価値観と違う時に容赦なく非難されたりといったことはワイン造り以外でも起こりうることです。
菅川さんのお話を聞いて、何かを突き詰めるのも素敵なことではあるけれど視野が狭くなって他人の価値観を非難することはしたくないし何をするにしても批判的な意見に流されず自分自身の気持ちを貫くしかないのだなと思いました。
私自身、「休学して何するの?大丈夫なの?」と言われることにうんざりしていた期間があり、自分を貫く難しさを感じていました。菅川さんのお話に自分を重ねていたことをECOFFメンバーに共有したときに、ゆうとさんから「いつ死ぬのかなんて誰にも分からないんだから自分の目的を達成できるように自信を持ってやっていいんだよ」「自分の行きたいコミュニティは自分の行動で変えられるからね」という言葉をいただき、気持ちがふっと軽くなったことを覚えています。
奥尻ワイナリーの紹介
2008年に製造を開始した奥尻ワイン。今では北海道南西沖地震の復興のシンボルとして有名になっており、沢山の方から愛される奥尻島の名産品の一つです。
ボトルには奥尻島の鍋釣岩と海をモチーフにしたおしゃれなラベルが張られています。気になった方は奥尻ワイナリーのHPからも注文できますのでご覧ください。
参考HP
この日、開墾作業中のゆうとさんから「こころもまたいつでもここに戻っておいで」と言っていただけたこと。
開墾作業を手伝って下さったのぶさんがご厚意でタイ古式マッサージをして下さったこと。
これまで一緒に過ごしてきたメンバー全員、お互いに常にポジティブな言葉を掛け合っていること。
何気なく起こったことですが、どれも「私は一人じゃない」と思わせてくれました。きっとこれから先も自分がどうしたいのか分からなくなったり、孤独に感じたりすることがあるけれど、こういったほっこりする関係を大事にしたいと思いました。