より速く、より良く、より強く、よりスムーズに - Project Smooshでmixnetの普及率を改善
NymVPNのローンチに先立ち、VPNの中枢システムとなる”グローバルなNym mixnet”を構築し成長させるために、舞台裏で多くの作業が行われてきた。
メインネットのローンチ以来、Nymのmixnetは、初期のノードオペレータの報酬を最大化するために、導入が少ない間は意図的に小規模に保たれていました。しかし、NymVPNを円滑に運営するためには、mixnet、特にgatewayを大きくする必要がある。
project Smooshは、コンポーネントを簡素化し、拡張性を高め、ユーザーの地理的適用範囲とオペレーターの報酬を大幅に拡大する取り組みだ。
Project Smooshとは？
NymのCTOであるDave HrycyszynとNymのChief ScientistであるClaudia Diazは、Nymノードを "smoosh "にすることで、同じオペレータがmix node、gateway、VPNノードの役割を交互に果たすことができるようにすることを主導している。
これは、基礎となるコードへの変更を最小限に抑えてコンポーネントを簡素化する一方で、今後のVPNに必要な柔軟性と網羅性を構築するためのものだ。
トークンエコノミクスは、これらの変更を反映して修正されます。mix nodeの報酬、レピュテーション、選択のためのトークンエコノミクスは変わらない。しかし、gatewayを実行できることを示す高いレピュテーションスコアを持つノードは、より高い報酬を得るためにgatewayとして選択されるチャンスがある
今年10月にキックオフ予定のグローバルなプライバシー・ブートキャンプであるNym Shipyardは、新しいオペレーターのオンボーディング、Nymコミュニティの成長、ノードの効率と報酬を最大化するためのベストプラクティスに関するガイドラインの提供によって、project Smooshもサポートする。
project Smooshの3つのステップ
Project Smooshは3つの段階で進行する：
1.gatewayとnetwork requestorの一体化。この段階は既に完了している。
2.Nym mixnetのすべてのノードを1つのバイナリに統合。つまり、mixノード、入口(Entry)と出口(Exit)のgateway、network requestorを1つにまとめる。オペレーターは提供したい機能を選択し、フラグを立てることができるようになる。例えば、誰もがExit gatewayを実行できるわけではないし、実行したいわけでもないだろう。この段階は進行中である。
3.Nymスマートコントラクトを、ディレクトリオーソリティ用の新しいトークンエコノミクスメカニズムで更新する。簡単に言うと、ネットワークでノードがどのように選択されるかの背後にあるエコノミクスと評価だ。この段階は設計中である。
この3つのステップはすべて、今後数ヶ月かけて段階的に実行され、Nymノード・オペレーターからのフィードバックを取り入れ、必要に応じてデバッグするのに十分な時間がかけられる。
オペレーターソフトウェアは、すべてのバイナリが複数のバイナリではなく、1つのNymノード・バイナリにパッケージ化される以外は、基本的に変更されない
mix nodeのレピュテーション（評価）とデリゲーションは変わらないが、gatewayとVPNを運営する追加的なウェイトを担っている人たちにより高い報酬を保証するために、報酬は少し異なるものになる。
以前のセットアップでは、gatewayとnetwork requestorを実行するためのインセンティブは提供されなかった。これらは外部インターネットへのホップであり、Nymネットワーク外の公共ウェブサービスへの匿名化されたリクエストを容易にするmixnetの重要なコンポーネントである。外部の世界とのインターフェイスであることは、さらなるリスクを伴うため、これらのコンポーネントを実行することで得られる報酬は高くなる。
このリスクに関して、Nymがフィードバックを求めている非常に重要な変更がある：
Exit gateway：「許可リスト」から「拒否リスト」へ
gatewayを運営するオペレーターは、Torの出口リレーと同様に、より幅広いオンラインサービスにノードを開放する必要がある。
現在、gatewayの許可リストは極めて限定的で、ごく少数のオンラインサービスに限られており、network requestorはプロキシとして機能し、TelegramやMatrix、一部のクリプトウォレットのような許可されたドメインにしか接続できない。
Nymは、可能な限り幅広いオンラインサービスにおいて、すべてのユーザーのプライバシーを確保することをミッションとしている。これを達成するために、mixnetは、一握りのサービスだけに接続を許可するのではなく、代わりに「拒否リスト」にあるものを除いてあらゆるサービスに接続を許可するように切り替える必要がある。そうすることで、NymはTorコミュニティがすでに確立しているベストプラクティスを構築することになる。
その結果、想定されるgatewayの設定はより寛容になり、インターネットのデフォルトとしてプライバシーを可能にする。
gatewayは、SOCKS5 network requestorとして、またmixnetクライアントとNym VPNからのIPトラフィックのExitノードとして機能する。
現在の限定的な「許可」リストから「拒否」リストへの切り替えは、エンドユーザーにとってNym製品の利用を高め、魅力を高めることになる。そして利用が増えれば、オペレーターの収入が増えることにもつながる。
この「拒否」リストには、おそらくTor NullやTor Reduced Exit Policy、他のリスト、または上記のすべての組み合わせに沿った、オペレータ向けの保護が含まれる。
オペレーターはTelegram、Discord、Element (Matrix)チャンネルに参加してNymコアチームと議論することが推奨されます。
Nym coreは現在、法律顧問に相談しており、感情、ベストプラクティス、法的な影響、最も適切な方法等を決定するために、オペレーターにアンケートを実施しています。
Nymがすべての管轄区域で包括的な法的アドバイスを提供することは不可能ですが、米国とスイスをカバーする法的ベストプラクティス文書がまもなくNym GitHubで公開され、ドイツ、ウクライナ、ロシアのアドバイスも提供される予定です。
オペレーターの皆様！
Telegram、Discord、Element（Matrix）のNymコミュニティチャンネルに参加してください。Nymのコア・マネージャーとコミュニティ・マネージャーがいつでもチャットに応じます。その間、コミュニティのベストプラクティスに関するGitHubの投稿に注目してください。Let's get smooshin'.
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原文記事：