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なんとなく選んだ人生に後悔しているあなたへ-本音を知る3つの方法
「まあ、これでいいか。」
進学、就職、結婚——人生の大きな選択をするとき、あなたはそう思って決めたことはありませんか?
人生なんてこんなもんだろうと、聞き分けのいいフリをしていないだろうか?
周りの意見や状況に流されて、なんとなく選んでしまう。
そのときは深く考えずに「これで正解」と思い込んでいたけど、時間が経つにつれて、じわじわと違和感が湧いてくる。
「本当は、違う道を選びたかったかもしれない。」
「もしあのとき、自分の気持ちを優先していたら…?」
そんなふうに過去を振り返ってモヤモヤしているなら、あなたは今、自分の本音に気づこうとしているのかもしれません。
実は、私も同じような経験をしました。
でも、後悔していると思っていた気持ちを深掘りしていくと、意外なことに気づいたんです。
「その道を選ばなかったのは、ただ“自分にはできない”と思い込んでいただけだった」ということ。
この記事では、そんな私の経験をもとに、「本音を知るための3つの方法」をお伝えします。
過去は変えられなくても、これからの選択を変えることはできる。
本当の気持ちに気づいて、納得のいく人生を歩むためのヒントになれば嬉しいです。
就職のこと
私が「流れで選んでしまった」と後悔したのは、就職のときでした。
高校のころ、私はインテリアデザインの学校に進学したいと思っていました。
でも家庭の経済状況の都合で、父の反対にされ、進学することは叶いませんでした。
成績も良かったわけではないので、「就職なんてできない」と勝手に決めつけました。
そしてそのまま、フリーターになり、バイト生活が始まります。
とくに好きでもない仕事をする日々、人生何が面白いのだろうかと投げやりな日々を送っていました。
そのときは「まあ、これでいいか」「人生なんてこんなもんだろう」ぐらいにしか思っわずに、なんとなく心が晴れない日々が続きました。
バイト先の同世代の子は、都内の大学に進学したり、学びもプライベートも充実している感じ。キラキラと輝く姿を見て、心の奥がザワザワしました。「いいな…」と思った直後、次の瞬間には「でも、自分には無理」と否定していました。
「この子たちは、環境が恵まれているから」
「学力があるから、進学できたんだ」
「自分にはお金もないし、好きなことを学ぶなんてできないんだ」
そなんなふうに、自分で勝手に「できない理由」を並べて、何も行動しませんでした。
でも、このできない理由を並び立ててみて、あるときふと気づいたんです。
「できない理由を並び立てて、自分を閉じ込めているのは、自分自身だったんだ」と。
「挑戦もさせてあげられなかったことに対して後悔してるのではないか?」と。
その瞬間、私の「後悔」の正体がはっきりしました。私は、進路を流れで決めたことに後悔していたのではなく、本当は挑戦したかったのに、勝手に『できない』と思い込んで踏み出さなかった自分に後悔していたんです。
そこから、私は少しずつ「本当の気持ち」と向き合い始めることにしたのです。
本音を知るために実践した3つの方法
「本当はどうしたかったのか?」――この問いに正直に向き合うのは、意外と難しいものです。
やりたかったのにできなかったこと、後悔していること、何となく違和感を抱えたまま進んできた道。そうしたモヤモヤの正体を知るために、私が実践したのは、紙に書き出すこと。下記の方法を参考にしてみてください。
① 紙に書き出して「今の自分の気持ち」を整理する
頭の中で考えているだけでは、本当の気持ちに気づけないことがあります。そこで、まずは紙に書き出して「今の自分の気持ち」を整理しました。
特に意識したのは、次の2つの視点です。
「本当はどうしたかったのか?」を正直に書く
「やりたくなかった」のか、「できないと思って諦めた」のかを区別する
例えば、デザインの仕事に興味があったけれど、結局その道に進まなかった自分がいました。その理由を深掘りしてみると、「本当はデザインの学びがしたかったけど、父に反対されたから諦めた」という思いが出てきたのです。
このように、自分の気持ちを言葉にしてみることで、単なる「諦め」ではなく、「チャレンジしたかったけど、自分にはその環境がなかった」という本音が見えてきました。
② 「なぜ後悔しているのか?」を深掘りする
過去の選択を後悔しているとき、その裏には「本当はこうしたかったのに…」という気持ちが隠れています。この「本当は」の部分を明確にするために、次の質問を自分に投げかけてみました。
「なぜその選択を後悔しているのか?」
「何を大切にしたかったから、やりたかったのか?」
例えば、「本当はデザインの学びがしたかったけど、父に反対されたから諦めた」という後悔がありました。では、なぜデザインの学びをしたかったのか? と考えてみると、「本当は美しい空間に身を置くのが好きだから、自分もそういう空間を提供できるようになるために学びに行きたかった」という気持ちにたどり着きました。
単に「反対されたから無理だった」と思っていたけれど、実際は「美しい空間に入れることにワクワクする自分がいる」と気づいたのです。すると、進学することだけでなく、インテリアの雑誌やお店に行くことでデザインの学び、何に心地よさを感じているのかなど、小さく始める道もあると考えられるようになりました。
③ 小さく「本音に沿った選択」を試してみる
本音が分かっても、いきなり大きな決断をするのは難しいものです。そこで、まずは「小さく試す」ことから始めました。
例えば、「本当はクリエイティブな仕事をしたかった」と思っていたなら、いきなり転職するのではなく、まずは趣味でデザインをしてみる。副業として小さな仕事を受けてみるのも一つの方法です。
また、「海外に興味があるけど語学に自信がない」という場合は、いきなり留学を目指すのではなく、まずは海外の映画を字幕なしで観てみる、オンラインで外国の人と交流してみる、といった小さなステップから始めることができます。
大切なのは、「本音に沿った選択を少しずつ増やしていく」こと。いきなり人生を変えようとするとプレッシャーがかかりますが、小さな行動を積み重ねることで、気づいたら本音に近い生き方ができるようになっていました。
まとめ
本音に気づくために実践した3つの方法をまとめると、
紙に書き出して「今の自分の気持ち」を整理する
「なぜ後悔しているのか?」を深掘りする
小さく「本音に沿った選択」を試してみる
最初はモヤモヤしていても、少しずつ自分の気持ちを整理し、行動に移していくことで、納得のいく選択ができるようになっていきます。
その後のわたし
「できない理由を並び立てて、自分を閉じ込めているのは、自分自身だったんだ」
「挑戦もさせてあげられなかったことに対して後悔してるのではないか?」と気がついてしまった私は持ち前の負けず嫌いが功をそうし?たのか。
やる気が奮い立たされて、その当時働きながら通えるスタイルのデザインの専門学校の門をたたきました。
ただのバイトだったので、お金もなく…ローンも組めるのかドキドキしながらオープンキャンパスに行ったことを覚えています。
それまで環境のせいにして、人生を諦めていた私が、自分の可能性を信じてデザインに足を踏み出したこと。それは私の人生の中で大きなプレゼントだったと思います。
できないと決めていたのは、自分だったと気がついてあげること。
自由にしてあげられるのも自分だけだと気がつくこと。
それが大きな一歩になります。
あなたも、今の自分の本音に向き合い、後悔のない人生を歩みましょう!