見出し画像

平らな道なんか用意されていない車椅子の息子のためにあえて手伝わない私の思い

車椅子の息子と散歩をしました。

車椅子の息子はちょっとした坂道のたびに、
「キツイー、もう車椅子をこげないー!」と言ってきます。

車椅子を押して手伝ってあげるのは簡単ですが、
「この程度の坂道くらい自分で行けるようになりなさい」と突き放しました。

突き放された息子は、仕方なく自分で車椅子をこぐ。
よしよし、がんばれ。

でも、実は、私は本当のことをいうと、突き放さずに息子を手伝いたいです。
ちょっとした坂道だって車椅子を押して手伝ってあげたいのです。

これからだって、車椅子の息子のために、
平らな道なんか用意されていない息子のために、
私が事前に道を全部全部全部、平らにして車椅子が進みやすいようにしてあげたいです。

息子に襲いかかる困難を、あらかじめ全部全部全部取り除いてあげたいです。

なぜなら、息子につらい思いなんてしてほしくないし、
車椅子であることで傷ついてほしくないから。

でもそうするとこれは息子の人生ではなくて、私の人生になってしまうから、
息子ができそうなことは手伝わないことにしています。

今日も、車椅子の息子が登れそうな坂道は自力で登らせることに。

本当は手伝ってあげたいけど、あえて手伝わないこの母の思い、息子に伝わっているかしら?
息子に言ってないんだから伝わってるわけないか。

(追伸)
記事購入やマガジン購入という投げ銭をよろしくお願いします。

ここから先は

0字

¥ 100

PayPay
PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?