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バリアフリーは介護してる側に必要でした

我が家の息子は生まれつき足が動きません。

そのため、いわゆる重度の身体障害児になりまして。その息子は、いま小学校4年生の小学生として車椅子で生活しています。

で、息子の介護をしていて思ったんですが、バリアフリーって本人のため(もちろんそれもあるけど)、ではなくて、介護者のために必要ですね。

というのも、先日、夏休みに、息子と娘と規模の小さなホテル宿泊しました。

で、そのホテルは古いホテルなんですが、何年か前に全改装していて、ホテルのなかは新築みたいにキレイだったんですよね。

ユニットバスやトイレも新しくて、ベットも新しい。壁紙も何もかもキレイでした。
で、もちろん、ホテルのなかは段差もなくて、エレベーターも十分広かったです。


ただですね。

ホテルの出入り口に、階段があったんです。ちょっとなんですけど、2段ほど。

全改装したときに、ホテルのなかは新しくしたようなんですが、ホテルの外側は変えなかったようですね。

ホテルに着いて、さあ入ろうとしたら、がく然としました。

階段がある、車椅子でどうしようー

仕方ないから、息子と車椅子を引き上げて段差を登らせたんですが。

たまたま10センチくらいの階段が2段だったので、これくらいなら、テコの原理を使って、車椅子ごと引っ張ることができるんですよね。

階段が低くて2段だけなので、なんとかなりました。

でも、この後、チェックインした後に、ホテルの外に出てウロウロしたり。再度ホテルに戻って、夕方にまた、ごはんのために外出したんですが。

その度に階段があると、いちいちめんどくさいんですよね。

階段があると、車椅子の息子本人が、ひとりでジャンプしてあがることはできないので。外出する度に、どうしても、私の手を借りて段差を上がったり下りたりしなければならないんですよね。

しかも、息子は体重が37キロ、車椅子が10キロあるので、合計47キロなんですよね。テコの原理を使っているので力を入れるのは一瞬なんですが、47キロ分を引っ張るのは、私が女性の割には力がある方だとしても、疲れるんですよね。

ただ、ホテルに泊まったのが1泊2日なので、たった2日間だったら耐えられますし、問題ありませんでした。

これが毎日住んでる家だったら、いちいち階段を上げたりおろしたりと、耐えられなかったです。


で、思ったんですが、バリアフリーとは車椅子本人のためにつくられてるものなんですが。

介護者のためにも必須ですね。

もし家に、たった1段や2段だったとしても階段があったら、毎日介護者が階段をおろしたり、引き上げたりしなければならないので。やることが増えますよね。

私だったら、毎日、階段を上げ下げしなければ外出できないとなったら、発狂しそうです。

バリアフリーと聞くと、車椅子の人が、自分で進むためという目的しか思いつかなかったんですが。

「介護する私が、いかに楽をできるか」という視点のバリアフリーがあってもいいのでは。と思いましたね。

例えばホテルだったら、ドアが軽くて開けやすいとか。これだと、片手は車椅子を介護して、片手でドアが開けられる。

ホテルのなかによく敷いてあるじゅうたんがないとか。(じゅうたんは意外と車椅子では進みにくくて、車椅子を押す力が必要です)


というわけで、夏休みに泊まったホテルで、出入り口に段差があったことから。バリアフリーって、車椅子本人のためではあるんだけど、介護者の私のためでもあると思った話しでした。


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