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いつか弟になるよ
ある日いろんなことが重なって、我が家に子犬のくろべえがやってきました。私が高校のクラスメイト(のちに親友になった友人)の家に生まれた子犬をもらったのですが……
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私と一緒に電車に乗ってやってきたくろべえは、とっても人懐っこい可愛い男の子で、小さいときから首輪抜けや脱走が大得意で家族が誰も知らない間に、仕事帰りの私を駅まで迎えに来ちゃったり……
当時の家は3駅つかえて、私は気分で駅を変えたりしていたのに、ちゃんと私が降りる駅にやってくる賢さ!(勝手に脱走してきちゃいけないんだけど、さ)
思い出はたくさんありますが(結構長生きしてくれて、長女が生まれて少しした頃に、老衰で亡くなりました。長男は何回か一緒に遊んでいます♪)
その中で忘れられないのが、夢でくろべえと会話したこと。
それも、何回も!!
とってもリアルな夢で。
ある日、夢でくろべえが人間の言葉をしゃべったので私はとっても感動して、翌日犬小屋にいたくろべえに、
「ホントはお話しできるのに、知らないふりしてるんでしょ?」
なんて言ってみたりもして。
もちろんくろべえは、何も答えませんでしたが^^;
でもその晩また、くろべえが夢に出てきて(それも可愛い男の子の姿をしていました)、「僕、ホントは人間になりたいんだ。次に生まれてくるときは、お姉ちゃんの弟になるよ♪」と。そして、「ここの家の子になれてよかった。毎日幸せなんだ」なんて言ってくれて。
たしかに愛がいっぱいある家だったと、振り返ると実感します。両親も妹たちもみ~んなくろべえを、心から愛していました。
なんだかその日から、くろべえはホントの弟のような気がして。今でも、来世では人間に生まれ変わったくろべえと出会えるような気がしています。
それも、くろべえは私の弟としてやってきてくれるような気がするのです。何百年先かはわからないけど。
▲この記事じたいは、かなり前(15年ほど前?)にアメブロに書いてアップしたものです。
愛がいっぱいある家のはずだったのに、なにがどうズレたのか……あちらは、確実に私を「悪」だと思っていることが、今伝わってくることが切ない。
拗れてゆがんだ家族の姿を空から見て、くろべえは何を思うだろう?
愛って、なんだろう。
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