『世界標準の子育て』の簡単要約と実践ポイント
はじめに
こんにちは!子育てしていると「正解はどこにあるの?!誰か教えてー」と泣きたくなることも多いですよね。そんな私達に子育てをわかりやすく、教科書のように教えてくれる本と出会いました。
この記事では、この本の紹介、私が重要だと感じたポイントまとめ、やってみようと思ったアクションプランを3つまとめました!忙しい毎日の中で少しでも参考になったら嬉しいです!
『世界標準の子育て』について
著者船津徹さんについて
著者の船津徹さんは、海外で英会話教室の事業を運営し、4000人以上のお子さんを見てきた方です。そんな世界を知る船津さんが、日本の子育てに何が必要かを考えた時に、多くの親御さんが持ってしまう「受験勉強さえごうかくすれば」「名のある会社にさえ入社できれば」という価値観を見て、子育てを「根本的に変えなければ!」という思いからこの本が生まれたそうです。
世界標準の子育てで伸ばす子どもの力3つ!
この本の子育てで必要な要素はたったの3つです。
・自信
・考える力
・コミュニケーション力
この力を伸ばしていきましょう!というのがこの本のテーマで、この力がなぜ必要なのか、そのために親ができることはなにか、船津さんが20年以上海外と日本の教育現場をみてきた経験をもとに具体的に教えてくれます。
年齢別の関わり方で直ぐに実践できる!
この本の大きな特徴は、根幹の3つの力を伸ばすためにどの年齢でどのように関わると良いかが細かく示されていることだと思います。
実践編と題してそれぞれの力を0歳~6歳、7歳~12歳、13歳~18歳と段階に分けてどうやってそれぞれの力を伸ばしていくかを教えてくれます。
ご自身のお子さんはどの成長段階なのかという現在の関わり方がわかるのはもちろん、将来的にこの力をどこまで伸ばしていくのかというゴールも明確になりますね!
もちろん子どもは機械ではありませんから、この本の年齢通りにはいかないことも多いと思います。しかし、1つ1つの力がどのような流れで、その子の将来にどうつながっていくのか、全体像がわかると親としても関わるときの視点が広がっていくのではないでしょうか?
子育ての90%は自信を育てること?!
私がこの本を読んで、一番印象的だったのが『子育ての90%は自信を育てられるかどうかにかかっている』という言葉です。(本書18P)
3つの力で一番大事なのが自信で、自信には「根拠無き自信」と「根拠のある自信」という2つの種類を船津さんは定義しています。
とくに、この根拠なき自信は「親が与えるもの」として、子どもを制限せず、見守り、本人に自分はできる!という自信を与えることは、社会で揉まれても粘り強く立ち向かう時の力になること、それはどんなに勉学を教え込むことよりも大事な土台なのだという熱いメッセージが伝わってきました。
最近は「自己肯定感」が子育てに大事というのは、だいぶ浸透していると思います。私は、本書で言う根拠のない自信はこの自己肯定感のことだと思いました。また、自己効力感という言葉をご存知でしょうか?本書の根拠のある自信という子ども自身が獲得していく自信は自己効力感だと私は解釈しました。自分を肯定することが自然にできると、自分を信じて挑戦することが出来きますよね。自己肯定感とその先にある自己効力感が大事だと言われる理由は挑戦できるようにするためです。挑戦する中で自分の求める結果を手に入れるために他の2つの力である考える力やコミュニケーション力が大切になってくるのだとこの本を読んで私は解釈しました。
そうなってくると、どんな年齢であっても、私達親自身でも、この最初の根拠のない自信という自己肯定感がある程度なければいけないことがわかっていただけると思います。
言葉を尽くして、敬意を持って、丁寧に伝える
じゃぁこの自信をどう育てるの?と思って本書を読み進めた私が最終的にこの本を読み終えて自信を育てるために大事だと思ったことは、本書の要所要所にでてくる「敬意を持って、言葉を尽くして、丁寧に伝えていく」という3つの言葉です。
社会のルールを教えるうえで「それは駄目!」「やめなさい!」ではなく、なぜそれがやってはいけないことなのかを言葉を尽くして丁寧に伝えて欲しい。
子ども自身がなぜ駄目なことをやってしまうのか、やりたい理由は何なのか「そんなくだらない」「しょーもないことを」と言わず、敬意を持って耳を傾けてそれに対して親が何を感じてどう思ったかを敬意を持って丁寧に伝えて欲しい。
このような話が私には刺さりました。
子どもと向き合うことは、本当に大変な作業です。思ったとおりにはまずいかないですし、周りの目も気になりますし、こちらの仕事、子どもの習い事、姉弟のお迎えなどなど時間との戦いもありますよね。そしてなによりその子の将来を思うがゆえにこちらも真剣です。だからこそ感情的になってしまうことも仕方ないことだと思います。ついつい、説明をせず「とにかくやって」「いいから早く」と説明を省いてしまいがちだと反省しました。
自己肯定感や自信を育てるといった子育てのハウツーによく聞くのは「褒めましょう」だと思います。しかし、いくら褒めていても自分の言葉を聞いてくれない、一方的に指示をしてその理由を説明してくれないそんな相手の褒め言葉は本当にその子の心に残るでしょうか?褒めることはもちろん大事ですが、同じくらいこの目の前の子どもと向き合うための「敬意を持って、言葉を尽くして、丁寧に伝えていく」ことの大切さをこの本を通して教えてもらいました。
私が今後やってみること
本書を読んで沢山の子どものために出来ることが書かれていた本書を読んで、私自身が今後やってみよう!と思ったことを3つピックアップしたいと思います!我が家には、小2の娘と年少の息子がおりますので、その子達の3つの力を育てていくためにを意識して選んだので参考になれば幸いです。
子どもたちの話をいったん最後まで聞く
印象に残った「敬意を持って、言葉を尽くして、丁寧に伝える」のなかでも、敬意を持って聞くが私には一番足りていないと感じたので、とにかくどんなにくだらない話も笑顔で「うんうん」と一旦聞くことにしてみました。「この間みたyoutubeが〇〇ゲームっていうのをやってて・・・」と大人からすると面白さがイマイチわからない話が多い子どもたち💦さらに小学生の娘には、「それより宿題は?」なんて言ってしまうことも増えていたなと反省したのでこの機会にいったん最後まで話しを聞くことにしました。すると意外にもyoutubeの話をしていた娘は一通り話すと「さぁ宿題やろー!」と私の返答も待たずに次へ。宿題をめんどくさがることも多い娘がスムーズに宿題をしてくれて、話を聞いてもらうってとっても満足することなんだと実感した出来事でした。
子どもたちに沢山感謝をする
本には、1~6歳の子どもには自信をつけるためにお手伝いをさせることが推奨されています。息子は幼稚園でお当番も始まりまさにお手伝いにぴったりな時期だったので、ちょっとしたゴミ捨てや食事の準備などときどき手伝ってもらっていました。
お手伝いを推奨する理由は「感謝される喜びを知る」ということなのでお手伝い以外でも小さいことでも素直に感謝を伝えることを大事にしたいと思います。
具体的には、何かをしようとしてくれた時が良いと感じています。お手伝いをお願いしたら、子どもがお手伝いを始めてくれますよね?その瞬間です。お願いしたことを始めてくれたことに「ありがとう!」を伝えると、お手伝いの成果がどうなろうと関係なく素直な感謝を伝えられます。
本には、お手伝いの出来不出来を気にしないようにと書かれていますが、人間多少の期待をしてしまったり、忙しい時にお願いしたことがうまくいかず手間が増えてしまうとイラッとするのも仕方ないこと。子ども自身も失敗してることに気づいて落ち込む子もいると思います。そこで感謝を伝えてもちゃんと伝わらない気がして、逆に先に伝えておくようにしたところ、失敗やトラブルがあっても先に感謝は伝えているし、うまくいったら2回感謝できるので今のところいい感じに実行できています!
自分を大切にする姿を子どもに見せる
子どもたちに自信を与え、自己肯定感を育むためには、私自身の心の余裕が大切だと感じました。心の余裕を保つためには、自分に優しくする姿勢が欠かせません。子育てではどうしても子ども優先になりがちですが、無理をしすぎず、自分に手を抜くことも許してあげることで、少しずつ心の余裕が生まれ、家族全体が穏やかに過ごせると考えています。
また、自分を大切にする姿は、子どもたちにとって良い見本となり、やがて彼らも自分に優しく、周りの人にも優しくできるようになるのではないかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?本書のボリュームがすごく、内容も濃いものだったため、まとめるのがとても大変でした。
私が本書を読んで大事に感じたことは、
・とにかく子どもたちに自信を与えることが大事!
・子どもたちに敬意をもって言葉を尽くして丁寧に伝える
・自由を見守る大人の心の余裕が大事!
そうすると自然と本書で大事にしている3つの力の残りの力
考える力
コミュニケーション力
これらにもつながっていくと思います。
ここには書ききれませんでしたが、この本にはもっと沢山の親が子どもに出来ることが細かく書かれています。
例えば、絵本のすすめ、生活習慣づくり、会話ゲーム、ボランティア活動、ホームステイを受け入れようといった具体的なアクションプランも年齢別に提案してくれているので興味のある方はぜひ見てみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!