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「決断」とは ※「決めて断つ」という内容ではありません

どうも、柳川です。

昔、ある経営者の方に、こんな話を教えてもらいました。

会社も大きくなって社員も増えてくると、自分の周りにいる人も優秀な人が増えてくる。あるプロジェクトを立ち上げるとき、その人たちが持ってくる企画書は、どれも魅力的な内容でどれも甲乙つけ難いものになってくる。

AさんBさんCさんそれぞれが提案する企画は、どれも可能性を感じる。ただ、自分の選択次第でもしかすると、会社に大損失を起こしてしまうかもしれない。

経営者はこんな決断を迫られる毎日だと言っていた。

「決断」というのはこの話のように、やるか・やらないかを決めるものではなく、「どれをやるのか」を決めるものなのかもしれません。

僕もそうでしたが「決断」というのは「やるのか、やらないのか?」そのどちらかを選択するものだとばかり思い込んでいました。なので、頭の中で考えることは「やって上手くいくのか?」「やって失敗したらどうしよう」という失敗やリスクを考えていたのですが、考えてみるとその視点は少しちがっていたのかもしれません。

やってみたときの失敗やリスク、本当はそこではなく、やらなかったときのリスクを考える方が重要だったのかもなと。

たしかにやってみての失敗やリスクはあります。うまくいかなかったことなんて誰しもが経験しているはずです。

でも僕も振り返ってみれば、会社員として働いていた約4年間も、今となっては大切な財産です。この経験があったから会社員から起業したいという人の気持ちや想いが痛いほど共感できます。

飲食店開業がうまくいかなかったのも、とっても重要な経験でした。

リアル店舗や経費のかかる商売の大変さを、準備期間に痛いほど痛感しました。だからこそ、今こうして体ひとつあれば仕事ができる商売を創ったんだと感じています。

人と組んでビジネスをすることで、失敗した経験もあります。だからこそ誰かに頼らないでも個で立てる力をつけなければいけない、という覚悟を持つことができました。

もしあの頃に、会社員を経験していなければ、もし飲食店開業の準備をはじめなければ、もし人と組むという選択をとらなければ…

やったあとのリスクよりも、やらなかったあとのリスクを考えると、あの頃のまま会社員でい続けてたかもしれないし、未だに飲食店開業を夢見ていつかやりたい状態だったかもしれないし、今も個で立つことに不安でたまらない日々を過ごしていたかもしれません。

そう考えると「決断」とは、やったあとのリスクを考えるものではなく、やらなかった場合のリスクを考えて、"やる"ことを決めることなのかもしれませんね。

ちなみに冒頭の経営者の方は、どれも甲乙つけ難い企画が上がってきたとき、最終的な決断は、自分の「信念」に従って選ぶことだ。と言っていました。

その信念の中に「やらずにじっとしている」というものは無いそうです。

あなたはやったあとのリスクを考えてしまったり、決断を先延ばしにしてしまって結局動かないでいてしまった。なんてことはありませんか?

やらないリスクの方が、なんだかんだ言って一番大きいんですよね。


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アウトプットディレクター/やながわこうき
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