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鬱々気分に寄り添う本
ダウナー本
と、個人的に心の中で
位置づけているこの本
タイトルとペンネーム
どちらからもダウナーさが
いい感じにひしひしと感じられる
なんだか気分が晴れない
嫌なことを言われてモヤモヤしている
落ち込んでいてこの世から消えてしまいたい
そんな大小色んな鬱々気分の時に
もってこいのお供本です
毎日「死にたい」と思っているそう
この著者の「燃え殻」さん
同じように「死にたい」と
思っている方々から
「どうすればいいですか」という相談が
よく届くそうです
この本にあった燃え殻さんの返し方
「死にたい」はありふれ過ぎていて
あまりにも普通すぎるから
その「死にたい」の部分を
「タヒチ行きたい」に
変えてみて他の方と
差別化を図ってみたらどうですか
「私タヒチ行きたい」
長生きは最大の復讐です
そんなご提案
思わず吹き出してしまいました
なんて素敵な励ましなんだ
一周回ったシュール過ぎる独特のナンセンス
この本は燃え殻さん自身の
実体験に基づいたエッセイ集なのですが
一事が万事こんな調子で
基本ずうっとダウナーなのですが
とはいえ人間はまだらな集合体
低空飛行状態が
永遠に続いている訳ではなく
もちろんそれは燃え殻さんとて同じ
例えば話すのは苦手なのに
高校デビュー初日の燃え殻さん
調子に乗って周囲から恐れられている
不良中の不良に思いきり笑顔で
話しかけてしまったり
(ご本人はこの日はバグだったと
おっしゃっています)
そんな風に
色々な出来事があって
それらに対して思いを馳せる
燃え殻さん独自の細やかな視点
ダウナーなのですが
繊細なダウナーゆえの
優しくてあたたかい目線
個人的にとても好きです
ダウナー視点の人生の喜怒哀楽は
目まぐるしく忙しく
そしてことさらにカラフルで
一瞬の煌めきがものすごく眩しく
何気ない瞬間が
ダイヤモンドみたいに輝いている
私たち読者はそんな人生において
最も尊く稀有な瞬間に
燃え殻さんと一緒に
立ち会うことができる
味わうことができる
本は素晴らしいです
実際は一瞬のきらめきで
全て忘れてしまうことを
何度だって読み返せる
ダウナー気分の時
傍らにお守りみたいに
置いておきたい
そんなとても素敵な本です
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
ここまで読んでくださいまして
どうもありがとうございます!