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『プリンスエドワード島・PEI』教育システム編

新型コロナウィルスの影響で、3月のスプリングブレイク (春休み) から子供達は学校には行っていない。初めは一日中子供達と一緒にいることに恐怖!を感じていたが今では大分慣れ、まぁこのまま夏までホームスクールでも良いかな?なんて思っていたりもする。もちろん良いときも悪い時もあって、『毎日がSuper Happy!』と言う訳には行かないが、毎日少しずつ前進していると思う。私も子供達と学ぶことがあり、良い刺激を貰っている。( ありがとう。。。) 

日本も新型コロナウィルスの影響で5月末まで学校が閉鎖して自宅学習になっているようで、きっと忙しい日本のお母さん達は大変な思いをしているのではないかなと思う。カナダでもお母さん達は忙しいが、日本よりもリラックスして子育てをしている。それはお母さんへの負担が少なく、プレッシャーが少ないからだと思う。

日本から遠く離れたプリンスエドワード島で、日本とカナダの教育システムの違い、どのように家庭学習・ホームスクールをしているかを記録として残していこうと思う。

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『PEIの教育システム』

カナダでは各州ごとに教育システムが異なり、州の教育省が管理運営をしている。新年度は州全て一律9月スタートだが、学年の区切りは各州異なる。PEI (※プリンスエドワード島) のスクールボードは『Public Schools Branch』といい、入学手続きや運営管理などを行っている。日本での編入手続きは、まず市役所に行き、学区内の学校を教えてもらい直接学校とやり取りをして編入となるが、PEIではスクールブランチで編入のほとんどの手続きが完了する。

学年の区切りは日本と似ていて、小学校・中学校・高校と分かれているが、小学3年生・中学2年生という言い方はせずグレード4、グレード9といった呼び方をする。

Elementary School  (日本の小学生) Grade1~Grade6                           Intermediate School  (日本の中学生) Grade7~Grade9          Senior High School (日本の高校生) Grade10~Grade12          ※.1Grade=学年    ※.2Grade1の前にkindergarten (日本の幼稚園) が1年ある。   

年齢の割方は1月~12月。6歳になる年にG1に入学する。( 日本の年齢割りに慣れているので今でも頭がこんがらがる。。)

例えば、2020年9月にElementaryに入学する子供達は2014年1月1日~12月31日に生まれた子供達。日本よりも1年早く学校に入学することになる。その代わりG1の授業内容はKindergartenよりもちょっと上ぐらい。KindergartenはElementaryより1年前に入園することになるが、親の判断で早いと思った場合は入園を遅らせることが出来る。

費用は?

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KindergartenからSenir Hight Schoolまで無料の公立なので学費はない。 ( 年度初めに管理費を支払わなければならないが40カナダドルほど。 ) Elementaryでは学校で使う物を用意してくれるので、年度初めにいろいろな物をそろえなくてすむ。学校に持って行く物はランチとスナック、そして飲み物ぐらいでリュックは軽い。Intermediate以上になると筆記用具やノートやフォルダーなど学校で必要なものは自分で用意するが、日本よりも学校にかかる費用は全体的に安い。( ランチとスナックは毎日用意しなければならないが。) 

学校とのやり取りは?

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 年に3度、学期末に先生との面談があり、たまに音楽会 ( Intermediate以上になるとそれもなくなる) がある以外はメールでのやりとりで、授業参観・PTA・運動会などもないためほとんど学校に行くことはない。手紙を持ってくる時は遠足などでサインが必要な時ぐらい。Intermediateになると登校したか、テストの点数は何点か、課題を提出しているかの定期メールが学校から来るので、子供の状況が分かりサポートしやすい。( エスケープしたらすぐにばれる!親にとっては素晴らしいシステム。)            追記だが、カナダの学校では点数や評価に納得がいかない場合、先生に交渉してOKをもらえれば再テスト・課題の再提出をすることが出来る。そして点数が前回よりも上回ればその点数が加算される。子供達のモチベーションが上がり、交渉力も高くなる。ワンチャンスの日本スタイルよりもチャンスが増え良いと思う。

受験は?

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カナダでは高校まで義務教育なので大学まで受験がない。受験がないのでプレッシャーもない。だが大学受験の際に大学側が重視する点は、高校3年間の総合成績と英語力なので、高校時代は気を抜くことが出来ない。またボランティアなどの地域活動への参加などもポイントになるため、自主的に活動しなければならず、高校時代ではやる気のある生徒とない生徒で大きな差が出来る。そして、その差が大学進学に大きく関わってくる。日本のように「大学入学共通テスト」で挽回を!という事が出来ないので高校時代成績がどれだけ大切かが分かる。

今は新型コロナウィルスの影響でどの州も家庭学習に切り替えていて、予定では9月の新学期から学校再開となっている。新学期でつまずかないように、今はホームスクールで子供達の学力を維持していきたいと思う。 

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