#131 キウイフルーツ
「この土日にりかこが、おばあちゃんの家に行きたい~~と言ってます。キウイをとりたいと言ってます。電車で一人で行くと言ってます。ホームまで迎えに来てほしいです。お願いします。」と、娘がスマホのラインで知らせてきた。「OKです!」と、妻が返送した。
朝から娘からラインが来た。「今、電車に乗りました。車掌さんの見える一番後ろの席に乗せました。お迎えよろしく。」とのことだった。
土曜日の10時頃、私とりかこは、キウイを取りに畑に行った。茶色くなった大きな葉も落ちて、キウイが鈴なりになっていた。収穫かごのキウイは、すぐにいっぱいになった。
私たちは収穫したキウイを作業場に持って行った。作業場までの坂を、幾度か往復した。
キウイを作業場に運んでいる時、「おじいちゃん。あそこの木、切ったん?。むこうの、公園がよう見えるようになったな。遠くに見える赤い建物は、スーパーやろ?りかこの町にも、あのスーパーあるで。だいぶ、遠くまでみえるな~~」と、りかこが言った。
私たちは、キウイを軽トラに乗せ、家に帰った。
午後から、りかこはおばあちゃんとキウイの追熟の準備にとりかかった。
日の当たる縁側にすわり、りかことおばあちゃんは、キウイを大・中・小のサイズに分けた。
そのキウイを、3Ⅼサイズのレジ袋に小分けして入れた後、追熟用のリンゴも入れた。りかこが入れたキウイのレジ袋には、マジックで
12月○○日‐りかこ
と、書いてあった。
@家族 20