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#486 会議の後で

 立春が過ぎた頃、私は神社での会議に参加した。予定よりも早く会議が終わったので、ストーブを囲んで5~6人の人としばらく雑談をした。
 
 お米の価格高騰のことだった。
 『去年の10月頃新米が出回ってきたのに、今年になってもお米の値段が高くなっている。』ということだった。
 
 『生産農家の高齢化。獣害。肥料や農機具の燃料等の高騰。安い売り渡し価格等々・・・』たくさんの問題点が出てきた。

 『去年の夏は暑かったので高温障害になり、お米の質が悪くなった。おいしいお米しか売れないからな・・・』と、米農家の知り合いが言った。

 『お米を買い占める人がいると、米の値段は急に高くなるで・・・』とも彼は言った。

 今年も、異常気象で高温障害になるなら、いくらお米の作況指数が100を超え豊作であっても、質のいい米の生産量は増えない。すると、また夏ごろから、米の価格は高くなるかもしれない。

 今日は、テレビで政府の備蓄米が放出されるとのニュースが報道されていた。今回の備蓄米の放出で、米不足の問題は解決してほしい。

 これからは、主食の米が安い価格で安定的に消費者に届き、農家が安定的に米を生産することができるように、米農家の支援や、高温障害に強い品種の改良などに国として取り組んでほしい。

 雑談が終わり家に帰る前に、私は拝殿に行き、『今年は、天候に恵まれ、豊かな稔りをもたらす年になって欲しい』と祈念した。

#ふるさとを語ろう
 

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