![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119766428/rectangle_large_type_2_fa6ee5940e8bc40b10ab66c6d00ba88c.jpeg?width=1200)
#286 今月の墓参り
秋晴れの午後、私と妻は墓参りに行った。
およそひと月に一回の割で、私たちは墓参りに行っている。
花立に新しいシキミをいれ、お墓の周りをきれいにした。その後、墓標の前に線香をたてた。そして、ご先祖様の見守りに感謝し、子どもも孫も元気ですごしていることを報告した。さらに、これからも見守ってくれることをお願いした。
私の父母の話になった。「むこうでは、仲よくしてるんやろな。」と私が言うと、「時々は、お父さんはディスられていると思うわ~。お母さんはしっかりしていたから。お父さんは、お母さんに言われても、絶対に言い返すことはなかったわ。」と、妻が言った。
「もうすぐ、おばあさん(私の母)の命日やな。もう12年たったんやな~。」私が感慨深く言った。「そのあと、長男も結婚して、孫も4人になったな。みんな元気やわ。それがええことやで。」と妻が言った。
あの日は、初孫の出産と母親の死亡が重なり、私たちは大混乱の一日だった。
老衰で母親は逝った。秋晴れの日だった。