#392 私たちの学生の頃
私は、大学の仲間と旅行に行った。
今から50年以上前に、私たちは大学で知り合った。私たちは、学部で最も履修単位が取得しやすい、ゼミで知り合った。講義に参加を強要されることもなく、とにかく適当にゼミに参加した。
70年安保も終わり、学生運動が終わりを迎えつつあった。校内には、フォークソングが流れていた。私を取り巻く仲間は、体育会系の活動や文化会系の活動やアルバイトや旅行にと学生生活を謳歌した。
夕食後、ゆっくりと風呂に入った。江戸時代は長州藩直営の湯治場だった。ノスタルジックな風情が漂う温泉だった。
その後2次会が始まった。私たちは、酒を飲みながら学生の頃の話に花が咲いた。
それぞれの部活動の思い出話が語られた。部活動では先輩の力は大きかった。そして先輩から言われたメニューは無条件でやっていた。あまり意味のない厳しい練習もあったが、今から思えばいい思い出だった。当時の体育会系の活動では、原則的に『練習中に水を飲むことが禁止されている』時代だった。
大学の講義では、単位の取得に苦しんだ。就職が決まっていても、大学を卒業する単位が取れない仲間もたくさんいた。就職が決まってから、真剣に講義を受けた。私もゼミの教授に単位取得の相談に行ったこともある。
下宿生活は、日本酒を飲み、マージャンを徹夜でやった思い出を話していた。下宿に泊まりに行くことがあったが、何を話をしたかあまり覚えていなかった。ただ、テレビを持っている友達の家によく行ったものだった。
今は、生活習慣病に関わる何らかの薬を飲んでいた。都会で生活している友達は、定年を過ぎても働いていた。酒量は減ったが、思い出話は、途切れることがなく続いた。
来年2025年は卒業50年の同窓会を大学でしようと決まり、午前1時を過ぎた頃それぞれの部屋に分れていった。(No2)
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