#196 京セラドーム
春休みに私は、しょうへいと京セラドームに、オリックス対ホークスの野球の試合を見に行った。
球場が広いので、自分の座席(3階内野上段)を見つけるのに時間がかかった。
テレビでの野球とは違い、リプレーがないので、集中して試合を見るようにしていた。
木製のバットからの打球音は、「コーン」という高い音と、ボールがつぶれる「バシッ」という音が混ざっているように、私には聞こえてきた。
ランナーがスコアリングポジションに出塁した時には、トランペットや太鼓での応援はさらに盛り上がった。
私たちが見た試合は、ランナーを置いてホームランが出るなど、後半に得点を重ねたホークスが勝った。
帰りにしょうへいは、キーホルダーのお土産を買った。グッツの売り場は混んでいた。
私は、近鉄バファローズのファンだった。夏休みに、私は子供を連れて、大阪ドーム(現 京セラドーム)にもよく行ったものだった。当時、中村・ローズなどの『いてまえ打線』には迫力があった。
そして今は、孫を連れての野球観戦だ。
家に着いたのは、深夜12時前だった。
「ただいまー。」と言って、しょうへいが家に帰った。パジャマを着て帰りを待っていた妹が、「楽しかった?」と、しょうへいに言った。
しょうへいは、「うん」と言ったあと、「これ。」と言って、お土産の背番号の入ったキーホルダーを、妹にあげていた。