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別に先輩・上司だからといってなんでもかんでも取り入れたら良いわけじゃない。実践するかしないかは常にきみ次第だよ。

ごきげんよう

今日はやさしい先輩や上司からのアドバイスについて。勤めていた会社の社長が当時新人に教えていたことを思い出したので紹介したい。


なんでもかんでも取り入れたら良いわけじゃない

よく先輩や上司から言われたことを全部やろう・守ろうとするが、全ては吸収できなくて、必要以上に落ち込みすぎてしまう人がいる。そういう人は成長意欲が高いからこそ、そういった状態になる。

シンプルに考えてみれば当たり前の話なのだが、植物だって水をあげすぎるとダメになる。肥料だってそう。種類や成長段階によって与えるべき栄養、育てるのに適した環境がある。ベストと言えるタイミングもある。

人間だって同じだ。この地球で生きている生命体には、ある理がある。植物でも言えることは人間にも当てはまる。

それを考えずに、アドバイスを取り入れようとするから、ギャップを感じてしまい、壊れてしまう。なのでまず自分がどういったタイプなのかを知ることが大切だ。

そして巷には部下の育成に悩む中堅社員、管理職の方々、経営者が数多くいる。こちら側も教わる側がどういったタイプなのかを把握してないことが多い。「自分はこうしたら上手くいった。だからこれを部下にも・後輩にも教えたら上手くいくはずだ!」と。

熱帯地域で育った植物の育成方法を寒帯地域で育つ植物にやっているようなものだ。上手くいかないことは素人でもすぐ分かる。しかし、こと人間のことになると分からないから、人間とはオモシロイものだ。


まずは自分が納得するものだけでいい

ただ先輩や上司からのアドバイスが全てムダかというとそうではない。先に述べたようにベストなタイミングではないというだけだ。

タイプが違うアドバイスはモノにするのに時間もかかるし、負担も大きくかかる。そこを耐え忍んで成長することもどこかのタイミングでは必要になる。しかし人間でいう20代は成長期だ。ここにパワーがかかるアドバイスを取り入れていてはなかなか結果が出ないので普通に辛いだけだ。成果もなかなか出て来ないので、相対的に出遅れることになる。

タイプが同じ上司のアドバイスは納得が早く、腹に落ちるので行動しやすい。なので成長スピードも速くなる。腹落ちできないものは頭ではわかっても行動にうつせない。人間は頭で行動を決めているのではない、心で決めているのだ。

「自分にもできそうだな」「自分の個性にあっているな」と思ったものだけをまずは取り入れる。そうすれば成長は速い。

「このままでいいのかな?」「なんか最近マンネリしてきたな」と思ってきた時が、タイプの違うアドバイスを受け入れるタイミングだ。自分の特徴・持ち味を知った上で取り入れるのと、自分のタイプを知らずに取り入れるのと比べて、よりそのアドバイスの良さを実感する。

ルソーの消極的教育に似ているが、自分が求めてないのにそれを取り入れようとしてはならないということだ。

先輩や上司に言われたことを100%吸収しても良いししなくても良い。

自分にすんなり入ってくることもある。入ってこないこともある。

そういうものだ。

別に先輩や上司のことを尊敬するなというわけではない。きみと先輩・上司が目指しているところは同じ山の頂上だ。そしてその頂上への道は決して1つではなく、複数あるということだ。

ただそれだけなのだ。