スタートアップが経営合宿をやる意義を考えてみた
急に蒸し暑くなったり、肌寒くなったり、読めない天気が続きますね。
今週末(7/10~11)は渋谷ストリームの「SHIBUYA SLOW STREAM」というイベントにキャンピングカーを出展するので、晴れて欲しいなあと願っています。
前回のnoteでは「VANLIFE DJ」の企画について、立ち上げの背景も含めてご紹介させていただきました:
さて、先日は弊社Carstayで、2回目の経営合宿を開催しました。
場所は埼玉県にある「とみたまひみつきち COMORIVER(コモリバ)」。サウナーが多い弊社メンバーの熱い希望もあり、温泉道場さまが運営するこの施設で今回は実施することになりました。
そこで、”崖の上からから飛び降りながら、飛行機をつくるようなものだ“と形容されるほど、時間も資金も余裕がないスタートアップが、わざわざ時間とコストをかけて経営合宿をやる意義について考えてみたので、備忘録としてnoteに記しておきたいと思います。
経営合宿の目的を一言であらわすと
「緊急でない重要なイシューに取り組むため」だと考えます。
上述のように、毎日がジェットコースターのような日々を忙しなく業務遂行するスタートアップにとって、往々にして、予期せぬ臨時的な事象が発生し、優先順位が変わり続ける結果、緊急度の高いイシューに追われがちになることも多いと思います。
そこで、日常業務から離れ、非日常的な環境で、会社メンバーが一同集うことで、以下のような緊急ではないが、重要なイシューに取り組むことが出来ると考え、今回経営合宿を開催しました。
経営合宿の意義①:お互いのWILLに向き合う
“天職とは、WILL(やりたいこと)× CAN(できること)×MUST(やらなければいけないこと)が交わる仕事だ”とよく言われますが、日々の業務では、CAN×MUSTに追われ、意外とWILLについてゆっくり考えたり、それを他者に公表し、相互理解を深められる機会をつくるのは難しいのではないでしょうか。
そこで、「会社のミッションをどのように達成したいか?」という大きな問いをブレイクダウンし、あなたはこのテーマにおいて、何をやりたいと考えるか?それはなぜか?という粒度の質問を、たっぷり時間をかけて考え、互いに発表するというワークショップを通じて、まだ知らない他のメンバーの想いや考えを知る機会を設けました。
また、休憩時間にはテントサウナ、夜はBBQ・イチ推しYouTube自慢・コテージ飲みなどのレクリエーションを充実させ、普段知らないメンバーの一面を垣間見ることもでき、ON・OFFのメリハリをつけながらも、WILLを通じた相互理解を促進する機会をつくれたように思います。
経営合宿の意義②:役職・部門を超えた対話と議論をする
Carstayはまだ10名ほどの小さなスタートアップ企業ですが、それでも、基本的に日常的に会話をするのは、同じ役職・事業部のメンバー間の割合が最も多くなります。(特にリモート環境ではこれが加速しました)
業務の生産性・効率性を追求する上では必然といえますが、一方で、他の役職のメンバーが普段何を考えているのか?、他の事業部のメンバーが日々何を解決するために何を試行錯誤しているのか?について、根本的な部分から理解できているかと言えばそうではない状況でした。
そのため、異なる役職・事業部のメンバーで構成された、経営合宿の特別チームを編成し、チーム対抗で課題で取り組む形式を採用した結果、普段コミュニケーションをあまり取らないメンバー間でも、対話と議論の時間を設けることができ、事業理解に繋げることができました。
経営合宿の意義③:CXOへの提言と実行の機会をつくる
最後は、②の役職・部門間を超えた対話と議論の結果を、CXO(経営陣)へ提言する機会をつくることで、間接的に経営に関わってもらう時間を設けました。
具体的には、「KGI・KPIを●倍にする上で、最優先で解決すべき課題は何か?」「●億円を自由に使えるとしたら、いつ何にいくら使うか、その理由は?」といった、普段CXOが取り組んでいる、経営上の優先度が高く複雑で難解なイシューについて、現状の経営戦略へのフィードバックも含め、全メンバーに自由に考えてもらい発表、良案はその場で採用し、最終的には実行施策を決めるところまでやり切りました。
上記の「緊急でない重要なイシューに取り組む」という目的が果たされるという、メリットを享受できるという点において、私はどれだけ繁忙なスタートアップでも、経営合宿を開催することを強くオススメします。
特に、事業拡大フェーズにおいて組織づくりの基礎固めをしたい、リモートワークで希薄化したコミュニケーションを密なものにしたい、と考える経営者の方にとっては、やり方次第では費用対効果を最大化することも出来ますので、少しでもこのnoteが参考になれれば嬉しく思います。
個人的には、なかなかメンバーが一同に介する機会はないので、経営合宿のたびに集合写真がアップデートされるのが楽しみです*
次回はまた半年後、次は誰とどんな集合写真が撮れるのか?今からワクワクしています。
もし、少しでもCarstayにご興味ある方はぜひご連絡ください^^
以上、ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました*
Carstay株式会社では、ミッションである「Stay Anywhere, Anytime|誰もが好きなときに、好きな場所で、好きな人と過ごせる世界をつくる」を実現するため、国内最大のキャンピングカー・車中泊スポットの予約サービスを運営しています。企業さま・自治体さま・メディアさまと是非連携させて頂きたく、また新たな仲間も募集しておりますので、下記URLより、ぜひお気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いです:https://carstay.jp/ja/contact
2021.07.10