なぜ #vanlife は1,758万件も投稿されてるのか?「カーライフ」から「バンライフ」へ
いきなりですが、私たちの日常には、車がさまざまな形で存在しています。
多くの人々にとって「車」とは、通勤・通学・買い物・ドライブなど、日々の生活を支える移動手段であり、そのあるべき姿は「カーライフ(Car Life)」という言葉によって長らく象徴されてきました。
カーライフは、戦後のモータリゼーションの進展とともに成熟し、現代に至るまで多くの人が当たり前のように享受する「車との付き合い方」のひとつの完成形といえます。
一方、近年注目を集めている「バンライフ(Van Life)」という言葉をご存じでしょうか。バンライフとは、単に車を所有したり利用したりするだけでなく、「車そのものを生活拠点や旅の拠点として活用する」新しいライフスタイルを示しています。
実際に、Instagramのハッシュタグ # vanlife は1,758万件と、# carlife 365万件を遥かに上回る投稿数となっています。
そこで、この記事では、伝統的な「カーライフ」と、比較的新しい概念である「バンライフ」を対比させることで、「バンライフ」の価値や魅力を浮かび上がらせてみたいと思います。
1. カーライフとバンライフ:基本的な前提の違い
まず、カーライフとバンライフには決定的な違いがあります。カーライフは基本的に「固定された拠点(自宅や職場)」があり、その拠点間を車で移動するという、移動手段としての車利用が前提となっています。車は利便性や快適性を提供し、生活をよりスムーズにする存在です。言わば、カーライフは「生活の外側」に車があり、必要なときに使うものです。
これに対し、バンライフは「車そのものが拠点」になる点が特徴的です。バンやキャンピングカー、カスタムした車両を拠点に、好きな場所へ移動し、そこで滞在する。リビングもベッドもキッチンも、すべて移動可能な箱の中に収めてしまうことで、住む場所と移動手段が融合し、暮らしがダイナミックに変化します。ここでは「生活の内側」に車があるのです。
2. 成熟したカーライフと発展途上のバンライフ
カーライフは、日本において長年の歴史を持ち、自動車メーカー、ディーラー、整備工場、カー用品店、保険、ローン、駐車場など、豊富なサービス・インフラを背景にしています。自動車が日常生活に根差し、社会的にも一般的な選択肢であることから、人々は「車を持つこと」を自然に受け入れてきました。
一方でバンライフは、まだ発展途上の文化です。近年、SNSやインスタグラム、YouTubeなどで海外や国内のバンライファー(Van Lifer)の暮らしぶりが発信され、徐々に注目を集めていますが、その絶対数はまだ少なく、バンライフに最適化されたインフラやサービスは限定的です。また、駐車や宿泊場所の確保、給水・排水設備、充電環境など、車中生活に伴う課題は多く、法規制面でもグレーな部分が残っています。つまり、バンライフは「これから作り上げていく」文化であり、まさに今、草の根的な盛り上がりの中で、社会的認知が高まり、環境が整いつつある段階なのです。
3. 利便性と冒険心の差異
カーライフが主としている価値観は「利便性」や「快適性」です。使い勝手の良い自家用車があれば、駅やバス停から離れた場所へ簡単に行け、重い荷物を抱えて移動する手間も減ります。家族での週末レジャー、友人とのドライブ、通勤・通学など、日常生活を充実させる裏方として車が働きます。
一方、バンライフは「冒険心」や「自由度」を前面に打ち出します。今日の寝床は自分で選べる。海辺で目覚め、翌日は山間部の涼やかな空気を吸いながら朝食をとることも可能です。決まった住所や家賃、ライフラインに縛られない暮らしは、非定住的でありながら、刺激と発見に満ちています。ここには、カーライフにはない冒険心や自己表現の喜び、そしてミニマリズムやサステナビリティといった新時代的な価値観が反映されています。
4. 経済・産業的視点から見た違い
カーライフは巨大な自動車市場に根ざしており、すでに多くのプレイヤーと完成されたビジネスエコシステムが存在します。保険商品やローン、整備工場、ガソリンスタンド、駐車場など、人々の「車を持つ」ニーズを満たす産業が無数に存在しています。
一方、バンライフは新興市場のため、専用のビジネスやインフラがまだまだ不足しています。キャンピングカーやバン改造を手掛ける工房、車中泊に最適化したキャンプ場、電源・水道が整備されたRVパーク、サブスク型のバンシェアサービスやオプション販売など、ビジネスチャンスは多岐にわたります。日本でも欧米のようにこれらのインフラが整えば、バンライフは大きな市場に育つ可能性を秘めています。
5. 空間・時間の捉え方:移動と滞在を一体化する魅力
カーライフでは、時間と空間は基本的に「移動時間」と「滞在時間」に分けられます。通勤ならば、家~オフィスという2点間を繋ぐ移動行為があり、その後オフィス空間で働く。旅行ならば、自宅~目的地間の移動と、現地での滞在が区分されているのが一般的です。
バンライフでは、この区分が曖昧になり、移動自体が滞在空間となります。車の中で寝泊まりし、キッチンを備えれば食事を作り、時にはリモートワークにも活用できます。移動中に美しい景色があれば、そこがリビングルームにもなり得ます。この一体感は、カーライフでは得られない経験をもたらし、新しい旅や暮らしの可能性を示します。
6. 情報発信とコミュニティ形成の違い
カーライフは既に社会一般に根付いた概念であり、特段情報を収集しなくても、大抵のことは周囲に詳しい人やガイドラインが存在します。車に関する雑誌、ウェブメディア、販売店での相談など、情報源は豊富です。
バンライフは成長途上のため、SNSを通じて少数の先行者が情報発信を行い、それが徐々にコミュニティを育んでいます。Instagramで海外のバンライファーが美しい景色と愛車との暮らしを投稿したり、YouTubeで日本国内を旅する車中泊生活を配信する人々が増えているのです。こうした情報発信が新規参入者を呼び込み、また新たなサービスや製品開発を促し、コミュニティとしての厚みを増していくムーブメントが加速しています。
7. バンライフの今後の可能性
既存のカーライフはもちろん便利であり、その恩恵に感謝すべきものです。しかし、コロナ禍以降、リモートワークやワーケーション、アウトドア需要の拡大、自然回帰志向、環境意識の高まりなど、社会は価値観の変動期にあります。バンライフは、こうした変化に対応し、「もっと柔軟な暮らし方はないか」という問いに対する一つの解答となり得ます。
定住や消費を前提としない生き方、余計な物を持たずに必要最低限で豊かな時間を過ごすミニマリスティックな価値観。世界中を動くホテルとして旅し、地域の魅力を独自に再発見する。バンライフは、カーライフから派生した“新しい生き方”であり、人々が自由に移動と滞在を組み合わせる手段として、これから急速に注目を集めることでしょう。
まとめ
「カーライフ」と「バンライフ」は、ともに自動車を核としながら、成熟度、価値観、利用スタイル、社会的インフラ整備度といった点で大きく異なります。カーライフは日常生活を円滑化する成熟した枠組みであり、バンライフは移動と滞在を融合し、定住観念に挑戦する冒険的なライフスタイルです。両者を比較することで、バンライフの特異性やポテンシャルが浮かび上がります。
バンライフが普及し、市場が拡大すれば、モータリゼーションや旅行・観光業界、さらには地方創生など多方面に影響を及ぼし、従来のカーライフにはない新たな可能性を切り開くでしょう。
私たちが「車」という存在を通じてどのように暮らし、旅し、働き、学び、そして楽しむか。その答えのひとつとして、バンライフという概念は、今まさに成長し、社会に新しい価値を問いかけているのです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
いつも私のnoteを読んで下さっている方は、お気付きかもしれませんが…
このnoteは、OpenAIが12/5に発表した、最先端の生成AI「ChatGPT Pro」が執筆しました。
プロンプトを入力するだけで、私の言いたいことを、より伝わるような表現で、数分間で記事にしてくれました。
昨年「GPT-4」が発表された際にも、同様に記事を書いてもらいましたが、明らかにクオリティが上がってます。
ではなぜ今回、「カーライフ」と「バンライフ」の比較記事を書いたか?
それは、前回のnoteでご紹介した、新しいカーシェアサービスを無事に12/9にリリースすることができたためです。
このサービスは、まさに「カーライフ」から「バンライフ」の導入になるような体験を提供します。
車中泊はちょっと… キャンピングカーの運転は怖い… という方でも、移動と滞在をセットで楽しめる新しいカーシェアです。
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ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。
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2024.12.11