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解決志向アプローチという考え方

解決志向アプローチという考え方がある。それはうつ病になった原因は一旦考えずに、①今現在困っている症状(例えば不眠や緊張など)を解決するために何ができるか考える。②近い未来に自分はどのような状態になっていたいか(例えば規則正しい生活ができるとか外出できるようになるなど)を決めてその目標を実現するための行動を決めるという考え方である。

・原因追求のデメリット:原因の特定に時間がかかる

うつ病を治すには病気になった原因を特定し、解消するという考え方もある。例えば仕事場や学校での人間関係などの環境が原因だとはっきりわかっていれば環境から離れればうつ病が改善されるということはわかりやすい。しかし、なかには環境を変えるだけでは症状がよくならない人もいる。うつ病になった原因は人によっては複雑で、複数の要因が絡み合っている場合もある。例えば、過去の出来事や他者からの刷り込み、幼少期の親子関係の歪みなどが問題となっている場合は根本的な原因を探るのに時間も労力もかかる。更に原因を特定したあとに治療を開始するのでは病気に苦しむ時間が長引くばかりだ。

・解決志向アプローチのメリット:素早く現状を変えていくことができる

うつ病の原因は一旦考えずに現在困っている症状を取り除くことを考えるので、すぐに症状の解決に取り組める。それを様々な症状に対して行うことでより健康的な生活に変わり、体調も改善される。

・まとめ

うつ病を治すにあたって、病気の原因を特定しないと治療が進まないということはない。

病気を治すために、原因を追求せずに現在の症状を解決しながら治療を進めるという解決志向アプローチもあるので、病気の原因が分からくて立ち止まっている人には解決志向アプローチという考え方もあることを知ってもらいたい。


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